ゆうやです!こんにちは。
突然ですがあたなは、競馬予想において馬体重を考慮していますか?
「馬体重+10㎏だからこの馬は消しだ」
「休み明けの前走から-10㎏も絞れていて今回は仕上がっているな」
「このレースは馬体重が重い馬が好走するタフなレースだ」
といったような形で馬体重を予想の要素として考える事は多いと思います。
しかし馬体重の考え方を間違えているケースが実は非常に多いのです。
あなたは正しい考え方で馬体重の増減を見極めていますでしょうか?
今回はシンプルだからこそ勘違いしやすい馬体重についてお話します。
馬体重は発走約60分前に発表!
競走馬はレースの当日または前日に競馬場に入ります。
そして中央競馬では、発走の60分前までに装鞍所に入り馬体や蹄鉄の検査、馬の健康状態等を調べます。
この時に馬体重を計測し、その後競馬ファンのもとに届くのです。
馬体重が増える原因

+10㎏、+20㎏といった形で大幅に馬体重を増やしてきた馬は良く見ますよね?
しかし「その馬体重の大幅増加が全て悪いのか?」
と聞かれたらそんな訳はありません。
ここでは馬体重増加がメリットの場合とデメリットの場合について説明します。
馬体重増加がメリットの場合
馬の成長
競走馬は成長します。
特に2歳や3歳の若い馬は、レースの間の数か月で大幅に力を付ける事も珍しくありません。
その為、筋肉量による馬体重の増加はプラス材料です。
前走から調子を戻した場合
競走馬は非常にデリケートと言われています。
その為、調子を崩し馬体重を減らしてレースに出走する場合も珍しくありません。
しかし、調教師含め日本の厩舎スタッフは優秀ですので次走ではきっちりと修正・改善して出走させてくるケースが多いです。
その時に場体重は大幅に増加しますが、調子を崩した事で減った馬体重が増えただけですので、むしろ+材料として捉えられます。
馬体重増加がデミリットの場合
調整不足
休み明けや海外帰り、調整ミスや中間でのアクシデント等による調整不足で馬体重が増えている場合は要注意です。
殆どのケースで馬体重の増加を気を付ける場合はこの調整不足によるものですね。
馬体重が減る原因

続いては場体重の減少についてです。
もしかしたらあなたは、馬体重が増える事より減る事の方に注意を払っていませんか?
不可解な場体重の減少はマイナスな印象を持ちやすいですもんね。
しかし、馬体重減も理由によりメリット、デメリットがあります。
馬体重減少がメリットの場合
仕上げてきた場合
前走余裕がある仕上げで叩きの一戦、今回が勝負仕上げ。
そのような場合、今回の馬体重が-10㎏だったとしても、脂肪を落として調整を整えてきたと判断出来るのならば、その馬体重の減少はメリットです。
自信を持って買えます。
馬体重減少がデメリットの場合
輸送減り
競走馬は自分の厩舎から出走する競馬場へ移動します。
関東馬は茨城県の美浦、関西馬は滋賀県の栗東にそれぞれあるのですが、出走する競馬場によっては何時間もかかる遠征です。
その為、競走馬によっては輸送がストレスとなり調子を崩してしまうケースがあり、それにより馬体重が減ってしまう事が輸送減りでマイナス材料となります。
調整ミス
馬体重の増加がデメリットの場合でも説明した事です。
調整ミスや中間のアクシデント等での馬体重の減少は、調子を崩したサインになります。
馬体重の増減を正しく評価する方法!馬体重のみでの評価は間違い

馬体重の増減によるメリット、デメリットを説明しました。
ここでは、その馬体重の増減が果たしてプラスに働くのか、マイナスに働くのかを調べる方法を説明しますね。
その前に少し質問します。
「あなたは馬体重の正しい使い方をご存じですか?」
僕個人の意見ですが、多くの人が馬体重の考え方を勘違いしていると思います。
それはなぜかと言うと馬体重のみで調子の良し悪しを判断しているからです。
馬体重というのはあくまで体重の変動を表した数字。
馬体重が増えているから良い、減っているから悪いという単純なものではありません。
その為、他の様々な要素と結びつけて考えないと競走馬の調子は分からないのです。
これは多くの人が勘違いしているポイントになるので忘れないでいて下さい。
それでは馬体重の増減を評価する方法について説明していきます。
好走レース時の馬体重を指標にする
まずは調べたい競走馬の過去のレース好走時の馬体重と今回の馬体重を比較してください。
多くの場合、場体重の増減のみを気にしがちですが競走馬には自分に合った馬体重があります。
仮に+30㎏であろうが過去好走していた馬体重の範囲内に収まっているのであれば、今回は体制が整っていると判断しても大丈夫です。
パドックや調教、騎手の選択等から調子を考慮した上で評価する
パドックでの縦の比較や調教から競走馬の調子の判断、騎手の選択による陣営の本気度等を考慮した上で馬体重の増減を評価しましょう。
例えば、パドックでも過去の好走時と同じ気配で周回できており調教の内容も優秀と判断しな中で場体重が減少しているのであれば、今回は仕上げてきたと考えられますね。
逆にパドックでの気配や調教内容が軽い場合でも馬体重が減っているようであれば、調子を落としていると判断出来ます。

馬体重の正しい考え方

いかがだったでしょうか?
馬体重といえど人間と同様に馬も様々。
サラブレッドの平均馬体重は450~500㎏と言われており去年の菊花賞に出走して話題となった牝馬のメロディーレーンの最少記録は330㎏です。
そしてJRA史上最高馬体重での出走記録を持っているショーグンの馬体重は640㎏でほぼ倍違います。
レースを見れば分かるのですが、ここまで馬体重が違うと一目でわかります。
しかし両馬ともにしっかりと結果を残していますしメロディーレーンに至っては牝馬ながら菊花賞に出走し5着になっていますよね。
そんな小さな体で3000mの長丁場を牡馬と混じって走るなんて、純粋に応援したくなってしまいます。
ここでは馬体重についてのまとめと、最後に僕が競馬予想をする上で一番大切にしている事を書きました。
・馬体重増加がメリットの場合:成長分、調子を戻した場合
・馬体重増加がデメリットの場合:調整不足
・馬体重減少がメリットの場合:仕上げてきた場合
・馬体重減少がデメリットの場合:輸送減り、調整ミスやアクシデント
・馬体重の増減の評価方法:過去好走時の馬体重と比較、パドックや調教等から調子を判断した上で馬体重のすり合わせを行い総合評価する
重要なのは競走馬の能力比較と馬場状態・展開を加味してのレース分析!
結論になりますが、競馬予想において最も大切なのは出走競走馬同士の能力比較と馬場状態・展開を予想した上でのレース分析になります。
レースを予想するにあたって、各馬の能力比較が出来なければそもそも予想なんかできません。
またレース分析も同じです。
「どこが有利な馬場状態なのか?」
「ペースは速いのか遅いのか?」
「各馬どこの位置を走るのか?」
これらのレース分析が出来なければ、いくら馬体重を気にしたところで何の効力も発揮する事は出来ません。
調子の良し悪し一つで、そこまで馬の能力というのは差が出来るものではありませんからね。
また、このことは馬体重や馬の調子に鍵おらず多くの予想に言える事です。
もちろん人それぞれ予想スタイルがあり、それを否定するつもりは毛頭ありません。
しかし、只一つの要素のみで予想を行い馬券で儲ける事が出来るほど競馬は簡単では
ありません。
その事をあなたが、考えるきっかけになれれば幸いです。
因みに、僕個人は馬体重を全く気にしていません。
まず馬体重が発表する前に馬券を買う事が殆どですし、大幅な増減があったとしたら「むしりろこれで人気が落ちるかもラッキー」と思います笑
経験論的に馬体重の増減は、予想に影響する程のものではないと感じているからです。
