ゆうやです!こんにちは。
突然ですがあたなは、調教を競馬予想の参考にしていますか?
「調教がなければ予想なんか出来ない」
「毎週競馬新聞で追い切りタイムを参考にしている」
「最終追い切りの内容で本命を決めている」
といった具合で、あなたも大いに調教を参考にしていると思います。
ここでは調教の概要から予想への活かし方まで説明します。
参考になるようであれば幸いです。
調教コースの種類

ひとえに調教と言っても様々なコースがありそれぞれ使い分けがあります。
ここではまず初めに調教を行うコースについて説明します。
脚力アップの坂路コース
まずは調教の定番である坂路コースについてです。
文字通り坂道になっており、表面に間伐材などの木片を敷き詰めて舗装されているコースになります。
傾斜があるコースを走るため、脚力アップが図れスピードの向上に有効です。
足元への負担が少ないウッドチップコース
間伐材であるウッドチップ(木くず)を走路に敷き詰めたコースになります。
クッション性に優れており、足元への負担を少なくしながら調教が出来るメリットがあります。
オールウェザーのポリトラックコース
ポリトラックとは人工素材を使用して作られたものです。
ポリトラックは馬場コンディションの維持を目的に開発されたもので、天候に左右されないといった特徴があります。
また足元への負担も少なく調教が出来るというメリットもあります。
レースの練習でもあるコース追い
芝コースやダートコースでの追い切りになります。
コース追いのメリットはレースの練習ができる事です。
馬によってはコーナリングが下手な馬であったり折り合いに難を示す場合があります。
そのため実際のレースに近いコースで調教をつける事により、コーナーでの曲がり方や折り合いをつける練習を行えることがコース追いのメリットです。
リフレッシュ効果が見込めるプール
故障した馬や足元に不安があり調教を十分に詰めない馬の、運動不足解消を目的に行われています。
体力面の向上も見込めるそうですが上記の調教と比べたら効果は薄いでしょう。
因みに、馬によって泳ぎの上手い下手はあるそうですが、馬のカナヅチというのは無いそうですよ。
調教内容と強度

つづいては調教内容と強度についてです。
どのような内容と強度で調教が行われているかも重要な要素ですからね。
調教内容は3パターン
大きく分けて調教内容と言うのは3つのパターンがあります。
単走
単走というのは文字通り1頭のみで走る事です。
正確なラップで調教をする時や、調教のやりすぎを防止したい時などに選択する事が多いです。
併せ馬
2頭以上の馬と横に並んで積む調教の事。
競走馬の闘争本能を引き出し、かき立てる効果が見込めます。
また併せ馬の場合は、能力的に上位の馬あるいは好調の馬が外を回ることが多いです。
追い切りタイムは単走で調教するよりも、競り合う事になるので速くなりがちです。
15-15
1ハロンを15秒刻みで走る調教内容になります。
ウォーミングアップとして行われるほか、
ラップ通りに走らせることにより折り合いをつけるといった効果もあります。
調教で使われる3つの強度
続いては調教の強度についてです。
調教の強度は言葉で表現されていますよね。
因みにこの調教の強度の判断は、調教の担当を任された記者の主観になってきます。
馬なり
馬の行く気に任せた状態。
調教で跨っている騎手の手綱は動きはしないです。
強め
馬なりと一杯の間くらいの強度。
騎手の手綱も多少動きます。
一杯
手綱をしごき、鞭を打って目一杯馬を動かす。
馬の疲労も強いです。
調教、追い切りタイムを競馬予想に活かす方法

それでは実際に、調教の情報を予想に活かす方法を説明しますね。
ただその前に、どうしても話をしておきたい事があります。
それは良くある追い切りタイムの間違った使い方についてです。
もしかしらたあなたも、間違った調教の考え方かもしれません。
追い切りタイムは参考にならない
調教で真っ先に参考にするのは追い切りタイムですよね。
1種前追い切りだろうが最終追い切りだろうが、その時計を参考に各馬の調子を判断する事が多いと思います。
ただその方法は間違いです。
結論から言いますが、追い切りタイムは参考になりません。
その理由を後述します。
日によって追い切りタイムの出方は異なる
芝のコース追いだろうがウッドチップのコースだろうが、追い切りタイムの出方というのは日によってまちまちです。
雨による馬場の含水率によっても変わりますし、馬場の手入れをしたかどうかでもタイムは変わってきます。
そのため追い切りタイムを各馬で比較する横の比較には意味がありません。
走る位置によって追い切りタイムも変わってくる
走る位置によっても追い切りタイムは変わってきます。
ここでいう走る位置というのは、コーナリングの際に内を回るか外を回るかの話です。
当然コーナーで内を回れば、ロスなく乗れて時計は早くなります。
逆に外を回れば、ロスが大きくなってしまい時計を要してしまうのです。
競馬専門紙によっては、調教の際どの位置を走ったかが分かるように①~⑨で表しています。
数字が少ないほど内埒沿いを走ったという事。
大体①と⑨の時計差は6Fで1.5秒と言われています。
ただこの1.5秒というのもあくまで目安ですし調教コースや、その日の馬場状態によっても変わってきます。
この事からも追い切りタイムでの比較は難しい事が分かりますね。
調教を付けている騎手や調教助手の重さは一定ではない
調教を行うのは騎手であったり調教馬が所属している厩舎の調教助手だったりです。
そしてこの調教をつける人の重さというのは調教欄からは分かりません。
そもそも調教ですので、実際のレースのように斤量を整える必要はないですし。
しかし乗っている騎手の重さが1㎏増えるだけでも追い切りタイムが変わる事は、容易に想像できると思います。
唯一追い切りタイムの比較が参考になる場合は新馬戦
ここまで追い切りタイムは参考にならない。
と一貫して説明してきましたが唯一参考程度になる場合があります。
それが新馬戦です。
新馬戦では情報が少ない為、いかに多くの情報を参考に出来るかが勝負になります。
その為最終追い切りや一週前での追い切りタイムも参考にするのです。
その方法は追い切りタイムを調教コースの基準値と照らし合わせて、その馬の絶対値を想定する方法です。
これにより初出走の馬でもある程度は、どれくらいのポテンシャルかが想像できるかと思います。

調教欄のコメントは参考程度に使える
追い切りタイム意外でよく使われるのは、調教欄のコメントではないでしょうか?
このコメントは毎日調教を見てきているプロの新聞記者によるものなので参考になると思います。
しかし各競馬専門紙の新聞記者というのは、厩舎毎に担当馬というのがいますのでどうしてもひいき目にコメントを書いてしまう事はあります。
また調教欄のコメントでも人気に影響を与えますので、コメントのみを参考にしていると結局本命馬に行き着いてしまう危険性も出てきますね。
これらの事から調教欄のコメントも参考程度に活用するのが良いと考えます。
過去と今回の調教内容を比較して調子を判断する!
それでは調教の正しい予想への活かし方を説明します。
それはつまり、過去の調教内容とレース結果を結び付け、各馬の調教好走パターンを見つける方法です。
調教というのはそもそも馬の調子を考える為のバロメーターです。
調教タイムや内容を各馬で比べ合う横の比較では無く、過去と現在とを比較する縦の比較に意味があるのです。
そして過去のレースで好走している時は調子は良いと考えていいでしょう。
そのため過去の好走時の調教内容と同じく、今回も調教が詰めているようであれば調子はいいと判断して差し支えありません。
そしてこの時追い切りタイムは気にしなくて良いです。
調教師もその馬の調教パターンというのは頭に入っています。
そのため調子が良いと判断すれば、いつもの調教内容を不必要に変える理由は基本はありませんからね。
逆を言うと、好走時の調教内容と今回が異なっているようであれば注意が必要です。
最終追い切りはいつも坂路で目一杯追う馬が、今回はポリトラックで馬なり調教に変わっていたりした場合ですね。
このような調教内容の変化は、坂路で追いきれない理由がある筈ですから決して調子がいいとは考える事は出来ません。
調教内容がマイナス材料となります。
調教から馬の調子を見抜き馬券の成績を上げましょう!
いかがだったでしょうか?
調教と言うのは馬の調子を考える際の重要な要素の一つです。
しかしその利便性から間違った方法も目に付くことがあります。
これからあなたには、追い切りタイムは参考にせず縦の比較にて馬の調子の良し悪しを判断していただければと思います。
あなたの競馬予想の参考になれれば幸いです。