ゆうやです!こんにちは。
突然ですがあたなは、ハンデ戦についてどのような予想をしていますか?
「軽ハンデの人気薄を狙っている」
「斤量が重くても実績馬から馬券は買う」
「長距離のハンデ戦では特に51キロ以下の馬が狙い目」
などなどあなたなりの考え方があると思います。
今回は荒れると思われがちなハンデ戦について
データから傾向を読み取り、正しいハンデ戦の予想の考え方について説明していきます。
目次
ハンデ戦とは本当に荒れるのか?

そもそもハンデ戦とはどういったものなのでしょうか?
ハンデ戦とはハンデキャップ競走の事で各馬が負担する重量が異なるレースの事を言います。
この負担する重量は3人のハンデキャッパーが各馬に等しく勝機を与えようと決定するもので、競走成績や最近の調子などを資料とし馬の能力に応じ重量を増減させているのです。
つまりハンデキャッパーにより出走馬全ての能力が均一になるように作られたレースがハンデ戦なのです。
因みに良く競馬では1㎏1馬身で例えられる事がありますよね。
つまり斤量が1㎏軽いと1馬身結果が変わるという事。
個人的には「そこまで簡単な話ではない」と思うのですが競馬は鼻差で着順が変わる世界です。
1㎏差も馬鹿には出来ないとは感じますね。
データから見るハンデ戦の真実
日本のハンデキャッパーはとても優秀です。
近走の成績や調子などを加味し、各馬能力が横一線になるようにハンデを決定しています。
しかしいくら日本のハンデキャッパーが優秀とは言え人の手によるもの。
完全に馬の能力の均一化が図れているか?
と聞かれたら必ずしもそうではないと思います。
ここではその偏りをデータとしてみていきましょう。
重賞の平均配当比較。ハンデ戦はやはり高配当が見込める!
単勝
|
馬連
|
馬単
|
3連複
|
3連単
|
|
ハンデ戦 |
1,083円
|
8,408円
|
17,567円
|
36,205円
|
287,325円
|
ハンデ戦以外 |
1,198円
|
6,137円
|
13,442円
|
32,481円
|
224,606円
|
上の表は重賞の平均配当比較です。
ハンデ戦はハンデ戦以外のレースと比較して、殆どの馬券で配当が高いのが分かります。
よってこのデータからは、ハンデ戦は高配当が見込めると言えますね。
因みにハンデ戦の配当が高い理由は、人気が割れやすい為だと考えます。
後述しますが人気薄の馬が好走しやすいからではありません。
ハンデ戦は能力の均一化が行われるれレースですので、圧倒的な1番人気というのは少なくオッズにバラツキが生じます。
その結果、極端に配当が少ないレースというのは滅多に見られずオッズそのものの平均が高くなった為だと考察します。
重賞の斤量別成績。ハンデを背負った馬の成績が優秀!
ハンデ戦
|
ハンデ戦以外
|
|||||||
出走 | 1着 | 2着 | 3着 | 勝率 | 連対率 | 勝率 | 連対率 | |
~49
|
58
|
1
|
4
|
2
|
1.7%
|
8.6%
|
–
|
–
|
49.5~51
|
183
|
6
|
8
|
5
|
3.3%
|
7.7%
|
10.0%
|
10.0%
|
51.5~53
|
490
|
18
|
20
|
38
|
3.7%
|
7.8%
|
5.6%
|
8.7%
|
53.5~55
|
687
|
42
|
55
|
48
|
6.1%
|
14.1%
|
6.5%
|
12.6%
|
55.5~57
|
438
|
45
|
35
|
29
|
10.3%
|
18.3%
|
6.8%
|
13.9%
|
57.5~59
|
134
|
25
|
15
|
15
|
18.7%
|
29.9%
|
9.0%
|
18.3%
|
59.5~
|
4
|
0
|
0
|
0
|
0.0%
|
0.0%
|
20.0%
|
20.0%
|
これは重賞での斤量別の成績を表した表です。
ハンデ戦では斤量が軽い馬より重い馬の方が成績が良いのが分かります。
特に57.5㎏~59㎏といった重いハンデを背負っている馬の勝率、連対率が一番高いですよね。
斤量が重いという事は重賞でも結果を残している実績馬ということ。
つまりこのデータからは、斤量が重くても実績がある馬が強いという事になります。
軽ハンデだからと言って有利とは言えないです。
重賞の単勝オッズ別成績。上位人気の馬はハンデ戦でも結果を残す!
ハンデ戦
|
ハンデ戦以外
|
|||
勝率
|
連対率
|
勝率
|
連対率
|
|
1.0~1.4
|
–
|
–
|
46.2%
|
69.2%
|
1.5~1.9
|
52.9%
|
70.6%
|
52.6%
|
68.4%
|
2.0~2.9
|
26.1%
|
47.8%
|
31.6%
|
51.3%
|
3.0~3.9
|
21.4%
|
37.1%
|
23.4%
|
39.2%
|
4.0~4.9
|
20.5%
|
37.2%
|
9.7%
|
27.6%
|
5.0~6.9
|
16.7%
|
23.1%
|
11.7%
|
27.7%
|
7.0~9.9
|
8.1%
|
19.5%
|
8.3%
|
22.6%
|
10.0~14.9
|
7.5%
|
14.2%
|
9.3%
|
16.6%
|
15.0~19.9
|
3.7%
|
9.5%
|
6.3%
|
13.0%
|
20.0~29.9
|
2.6%
|
10.7%
|
3.9%
|
8.6%
|
30.0~49.9
|
2.4%
|
6.8%
|
2.1%
|
7.9%
|
50.0~99.9
|
0.4%
|
1.6%
|
1.5%
|
2.5%
|
100.0~
|
0.5%
|
1.9%
|
0.4%
|
0.8%
|
これは単勝別に分かれている重賞での成績表です。
単勝4.0~6.9倍(人気順では2~3番人気相当)で差がある以外、4倍未満や7倍以上ではハンデ戦とハンデ戦以外に大きな差はありません。
ハンデ戦だからといって人気薄が良くくるとはこのデータからは言い難いですね。
ハンデ戦の予想の考え方

それでは上記のデータを念頭に入れた所でハンデ戦の予想について考えてみましょう。
結論から言いますが、ハンデ戦だからと言って特別な事は必要ありません。
ハンデに振り回されてはダメ!ハンデも一つの予想にすぎません。
ハンデ戦はハンデキャッパーにより能力が均一になるように作られていると説明しました。
しかし上記のデータからハンデそのものによる影響力というのは少ないように感じます。
実績があるハンデが重い馬の成績が結局のところ1番良いですからね。
ですが「トップハンデの馬は買いずらい」
「斤量が5㎏も軽くなったこの馬は狙える」
といった具合であなたもハンデを気にしすぎていませんか?
それではハンデに振り回されすぎています。
そのようなハンデによる影響力は、あなたが思っているよりも極端に少ないのです。
競馬はハンデ一つで予想が出来るほど簡単ではありません。
今日からあなたもハンデは只の1要素として考えていきましょう。
ハンデ戦は斤量による馬への影響を考える
ハンデは気にしすぎなくて良いと説明しました。
しかし考える場面はあります。
それは斤量そのものによる馬への影響力です。
ここで説明する斤量による馬への影響力というのは、重さによる馬の反応の事です。
例えば
馬格が無く馬体重が400㎏前半の小さい馬と馬体重が500㎏を超える大型馬。
それぞれ58㎏のハンデを背負うとして58㎏の負担は違ってくると思います。
どうしても小さい馬の方が58㎏の重さは負担になりますよね。
馬によっては斤量が一定以上の重さになると途端に成績が悪くなる場合があります。
このようにハンデのみで横の比較するのではなく、その馬にとって今回のハンデがどのような影響を与えるかを考えるのが大切になってきます。
ハンデ戦だからといって予想スタイルを大きく変える必要はありません!

いかがだったでしょうか?
ハンデ戦はどうしても斤量に目がいってしまいがちですよね。
そのため必要以上にハンデを気にしすぎてしまい、他のもっと大切な要素を見落としがちになってしまいます。
その為ハンデ戦だからと言って特別な事は必要ありません。
あなたはいつもしている予想をすれば何も問題はないのです。
その予想に少し斤量をプラスするだけでハンデ戦の予想は完成します。
これからハンデ戦を予想する際は、今回の話を思い出して頂けたら幸いです。