・ヴィクトリアマイル2021のポイント徹底解説
・ヴィクトリアマイル2021出走予定馬全頭診断
・現段階での最有力候補
【登録頭数:20頭】(フルゲート:18頭)
優先出走馬
ディアンドル
デゼル
以下、賞金上位馬
グランアレグリア
レシステンシア
ダノンファンタジー
サウンドキアラ
マジックキャッスル
マルターズディオサ
ランブリングアレー
スマイルカナ
テルツェット
リアアメリア
プールヴィル
クリスティ
イベリス
シャドウディーヴァ
シゲルピンクダイヤ
以下、抽選対象馬 (1/2)
アフランシール
レッドベルディエス
以下、除外対象馬
エーポス
※除外対象馬は診断を行いませんのでご了承ください。
目次
ヴィクトリアマイル2021のコース解説!
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引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202105090511/course.html
【過去10年の平均ラップ】
12.3-10.8-11.3-11.6-11.6-11.3-11.3-11.8
【ヴィクトリアマイルで求められる適性】
①基礎SP
②スピードの持続性能
一つずつ解説します。
①基礎SP
→良馬場開催であれば例え3、4角区間でも11秒台前半でペースは流れます。
特に近年は東京の芝の高速化が進み、道中の追走能力である基礎SPがより求められる傾向にあります。
基礎SPが足りない馬はポジションが悪くなってしまったり、道中ついていくだけで脚を無くしてしまうので基礎SPは必須です。
②スピードの持続性能
→ペースの起伏が少なく3、4角でも11.3-11.6-11.6とペースは緩まない。
ラップを3F毎で分けると34.4-34.5-34.4であり、殆どペースは変わらず一定で流れている事が分かるかと思います。
その為、スピードをラストまで持続させる能力に長けた持続質の馬を狙いたいです。
ヴィクトリアマイル2021出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
適性面 | レース質で表した「求められる適性」をどの程度持ち合わせているかの指標 |
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能力面: | 各馬の純粋な能力面での比較 |
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総合評価 | 能力面・適性面を総合的に判断した評価 |
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※全頭診断は当日の馬場状態や展開等によるバイアス面を抜きとした「適性面」、「能力面」のみで比較したものになります。よって高評価=本命という訳でもない事をご了承ください。
最終予想はレース当日までにブログ記事またはTwitter(https://twitter.com/yuya_keibariron)で報告致します。
イベリス
【阪神牝馬S】
TB:フラット
レースラップ:12.4 – 11.2 – 11.5 – 12.0 – 11.7 – 10.7 – 10.8 – 11.7
L4⇨L3で1.0のギアチェンジ+レースの上がり3Fが33.2というトップスピードが求められた一戦。
その流れを自ら逃げて作ったが直線切れ負けしての6着。
この馬は溜め逃げというよりは持ち前の先行力と基礎SPを活かして粘りこむタイプの逃げ馬。
その為、前走のようなトップスピード戦よりも今回のような1400質のレースの方が合うでしょう。
しかし今回は同型が複数出走を予定している事から今までのような楽な逃げを打てるかは疑問。
また純粋に能力的に見劣りもするので高い評価は不要です。
適性面:B+
能力面:B
総合評価:B
クリスティ
【六甲S】
TB:フラット
レースラップ:12.7 – 11.1 – 11.5 – 11.7 – 11.4 – 11.0 – 11.7 – 12.7
好スタートから自然とハナへ。
道中もストレスなく一頭離し逃げの形で粘り切っての一着。
L1が12.7と余計にかかっている事から逃げたこの馬だけはマイルにしてはタフ寄りの展開であり、その流れを粘り切ったのはスピードの持続性能という点で評価はできる。
ただ道中ストレスなく運べた事と後続の仕掛け遅れに恵まれた印象もあり特段評価ができる内容だとは思えません。
基礎SPという点でもこなせる範囲だとは思うがGⅠのタイトな流れでも好走できる能力面の裏付けはなく同型が多いことも考えると軽視予定です。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
グランアレグリア
【安田記念】
TB:フラット
レースラップ:12.1 – 10.9 – 11.2 – 11.5 – 11.6 – 11.4 – 11.0 – 11.9
稍重開催ではあったが中盤も11.6までしかペースが緩まない1400質のレース。
その流れを中段の外目を追走し直線早めに抜けしての快勝。
二着がアーモンドアイ、三着がインディチャンプという事を考えるとその後のスプリンターズSやマイルCSの勝利も納得の内容でこの路線では間違いなく現役No.1です。
前走はレースの上がりが36.8という非常にタフな馬場+展開による敗戦で度外視可能。
そして今回はベストととも言える高速仕様の東京マイルという事で条件は大きく好転します。
枠順次第で内で包まれるリスクや外々を回らされるバイアス不利などはもちろん考えられますが、それを見越しても好走してくる可能性は非常に高く逆らいにくい。
今年のヴィクトリアマイルはグランアレグリアの相手探しという視点が無難だと思います。
適性面:S
能力面:S
総合評価:S
サウンドキアラ
【ヴィクトリアマイル】
トラックバイアス:若干インコース有利
ラップ:12.0 – 10.9 – 11.3 – 11.4 – 11.1 – 11.2 – 11.1 – 11.6
高速仕様の東京らしく中盤も11秒台前半で流れる1400質のレース。
その流れを大外枠ながら好位を確保しての2着。
アーモンドアイにこそ差はつけられましたがノームコアやトロワゼトワルには先着しておりこの舞台への適性の高さを見せた一戦。
上述のヴィクトリアマイルや外々を回らされた割りに伸びてきた阪神カップの内容を考えるとこの馬はワンペースの持続質のレースが得意なタイプ。A
逆にトップスピードが求められる形だとマイルCSのように切れ負けしてしまいます。
その為、この舞台は去年の内容を考えてもベストに近く去年ほど目立つ存在でもないので馬券圏内という視点で十分狙いたい一頭です。
適性面:A+
能力面:A
総合評価:A+
シゲルピンクダイヤ
【ヴィクトリアマイル】
トラックバイアス:若干インコース有利
ラップ:12.0 – 10.9 – 11.3 – 11.4 – 11.1 – 11.2 – 11.1 – 11.6
高速仕様の東京らしく中盤も11秒台前半で流れる1400質のレース。
その流れを中段内目で追走しての6着。
4角で鞭が入るような手応えの悪さの割にその後もジリジリと伸びて来ていますがやはりこの1400質の流れは忙しかった印象です。
この馬は3歳の時こそトップスピードに長けた印象がありましたが、古馬になってからは道中の惰性のままスピードを持続させるタイプにシフトしてき印象です。
ただ上述したヴィクトリアマイルや絶好位を追走して伸びを欠いた京成杯AHのように基礎SPが求められる流れだとそもそも追走に苦労してしまう。
その為、この舞台は基礎SP不足の懸念が強く高い評価はしにくいです。
適性面:B
能力面:B+
総合評価:B
スマイルカナ
【ターコイズS】
トラックバイアス:フラット
ラップ:12.0 – 11.3 – 11.2 – 12.0 – 11.8 – 12.1 – 11.9 – 12.3
トロワゼトワルとクリスティが先手を主張し合った事でテンから流れる形。
ただ後続とは距離があった為、後続各馬にとっては特段厳しいペースではなかったはずです。
その流れを離れた3番手で追走し直線馬場の良い外目に出しての1着。
前がバラけた事で逃げなかったにせよスムーズな競馬が出来た事は好走要因の一つでしょう。
上述したターコイズSやL5からまくって行った米子S、超タフなレースになった桜花賞などの内容からこの馬は上がりがかかるタフなレース向き。
その為、今回の舞台では基礎SPの点で足りはしますが時計決着には対応し切れない印象の方が強いです。
また今回はディアンドル、クリスティ、レシステンシアといった同型も多く自分の競馬が出来なさそうなのもマイナス材料で評価はしにくいです。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
ダノンファンタジー
【阪急杯】
TB:フラット
レースラップ:12.2 – 10.6 – 11.2 – 11.4 – 11.2 – 10.8 – 11.8
スタートで出遅れた事もあり進路を早めに外に確保するも終始外々を回るロスの大きい競馬が響いての5着。
非常に時計の速い開催であった事から、馬群が固まった割に道中もペースは流れ外を回る馬にとってはコーナー部分の加速不利が強かった。
また阪神内回の4角はコーナー角もキツいので余計外を回らされる不利は大きいです。
その為、上位3頭はいずれも極力ロスの少ない競馬をした馬達でありその事を考えたらこの5着は決して悲観すべき内容ではありません。
3走前の阪神カップは逆に好スタートからインの3番手を確保しロスのない競馬が出来ての完勝。
そしてこの2レースはいずれも時計が速かった1400m戦です。
つまりこの馬は、1400質の今回の舞台に対して適性があり能力的にも上位と見えます。
流石にグラアンアレグリアには見劣りしますがそれ以外の馬であれば遜色はないと思うので今回は期待が持てる一頭です。
適性面:A
能力面:A
総合評価:A
テルツェット
【ダービー卿CT】
トラックバイアス:フラット
ラップ:12.3 – 11.0 – 11.0 – 11.3 – 11.5 – 11.8 – 11.8 – 11.9
テンの4F:45.6、上がり4F:47.0で−1.4の前傾戦で後方からの差しも届く流れ。
その流れを出遅れた事もあり後方からの競馬。
4角では大外から進出を開始し直線では一頭抜け出しての完勝と強い内容です。
また2着のカテドラルを物差しで考えればグランアレグリアを抜いたこのメンバーでは上位とも見て取れます。
上述した前走の内容を考えるとワンペースの持続質の競馬は問題なく機動力の高さも考えればベストは中山マイルの印象。
ただ1400質のレースにも対応するスピードの持続性能は魅了的で条件戦では東京でも着差以上に強い内容でまとめて来ています。
現段階で底がまだ見えていないのも魅力的で人気次第では高い評価を与えたい一頭です。
適性面:B+
能力面:A+
総合評価:A
ディアンドル
近走の内容を考えると高速仕様の東京マイルは忙しく同型との兼ね合いも懸念材料。
軽視予定。
適性面:C
能力面:B
総合評価:C]
デゼル
【阪神牝馬S】
TB:フラット
レースラップ:12.4 – 11.2 – 11.5 – 12.0 – 11.7 – 10.7 – 10.8 – 11.7
L4⇨L3で1.0のギアチェンジ+レースの上がり3Fが33.2というトップスピードが求められた一戦。
その流れをゲートで立ち遅れて最後方から終始外々を回り直線も大外から追い込んでの一着。
着差こそわずかですがロスの大きい競馬で上がり32.5で差し切るという後傾質の高さを示したレース。
この馬は3歳の時から中盤緩んだトップスピード戦でこその馬で今もその印象は変わらない。
ただ2走前は11秒台のラップが続く持続質の流れでも上がり最速で差し切る競馬をしておりその点好走レンジの幅は広がっているでしょう。
とは言えGⅠのこの舞台では流石に基礎SP不足の懸念が強く合わせて位置も悪くなる事から高い評価までは出来ません。
適性面:B
能力面:A+
総合評価:B+
プールヴィル
【阪神牝馬S】
TB:フラット
レースラップ:12.4 – 11.2 – 11.5 – 12.0 – 11.7 – 10.7 – 10.8 – 11.7
L4⇨L3で1.0のギアチェンジ+レースの上がり3Fが33.2というトップスピードが求められた一戦。
その流れを中段の外目を追走しこの馬自身上がり32.9の末脚を披露しての4着。
5ヶ月ぶりの競馬で馬体も+22kgと増やして来た中で上位2頭と0.1差の4着は評価して良い内容です。
この馬は良績が1400m戦に集中している事からも分かる通り、マイルでトップスピードが求められるレース質よりも基礎SPが求められるワンペースの競馬が得意な印象であった。
しかし前走は決して得意とは言えない瞬発力戦でデゼルやマジックキャッスルといった相手に0,1差の内容で走れておりそれ以前とはギャップを感じる内容です。
このギャップを本格化の兆しと考えるのであれば1400m質の流れが想定される今回は前走以上の走りも期待出来、人気にならない事を考えると妙味も十分で狙う価値はある一頭でしょう。
適性面: A
能力面 :A
総合評価:A
マジックキャッスル
【阪神牝馬S】
TB:フラット
レースラップ:12.4 – 11.2 – 11.5 – 12.0 – 11.7 – 10.7 – 10.8 – 11.7
L4⇨L3で1.0のギアチェンジ+レースの上がり3Fが33.2というトップスピードが求められた一戦。
その流れを後方の内目で足を溜めるが直線の進路取りに苦労し追い出せたのがL1のみ。
瞬発力が求められたレース質で直線スムーズさを欠いた点は非常にもったいなくクビ差の内容を考えると勝ち馬以上の内容に思えます。
この馬の好走はいずれもトップスピードが求められるレース質かHペースによるバテ差しが決まる展開の時。
その為、基礎S Pが求められる1400質の経験は近走なく今回は追走に苦労する可能性が高い。
ポジションも最後方からが想定される為、バイアス面に大きく左右され人気になる事まで考えると高い評価まではしにくいです。
適性面:B
能力面:A
総合評価:B
マルターズディオサ
【阪神C】
トラックバイアス:若干インコース有利
ラップ:12.1 – 10.8 – 11.1 – 11.4 – 11.3 – 11.4 – 11.6
阪神内回りの1400m戦らしいワンペースの持続力勝負。
その流れを好位の3番手で追走しての2着。
勝ち馬には差をつけられましたが終始ロスのある競馬だった事を考えると悲観すべき内容でもありません。
上述した阪神CやL5からのロンスパ戦になった紫苑Sなどでの好走歴を考えるとこの馬は上がりが分散されるレースが得意な持続質タイプ。
基礎SPの点も阪神Cの内容から問題はなく今回の舞台は向く印象です。
また好走時はいずれも揉まれないスムーズな競馬をしている事から外枠がベターでもある。
人気になりにくいタイプでもあるのでここでも期待は持って良い一頭でしょう。
適性面:A
能力面:A
総合評価:A
ランブリングアレー
【中山牝馬S】
TB:フラット
レースラップ:13.1 – 12.1 – 12.5 – 12.5 – 12.4 – 12.3 – 12.7 – 12.8 – 14.4
不良馬場での開催によりL4から減速ラップとなったタフな消耗戦。
その流れの中後方の外目を追走し直線大外から差し切っての1着と自力の高さを見せた一戦で内容的にも評価は高いです。
愛知杯でもマジックキャッスルとクビ差の2着ですし牝馬限定戦であれば能力的にはここでも通用する印象。
ただ好走歴はいずれも1800m〜2000mに集中しており唯一見所なく敗戦したターコイズSの内容を考えても1400質の流れが想定される今回は基礎SP不足の懸念が強い。
今回は軽視予定です。
適性面:B
能力面:A
総合評価:B
リアアメリア
この馬は一貫して言い続けているが中盤緩んだ瞬発力勝負でこその馬。
その為、1400質のこの舞台は適性外です。
適性面:C
能力面:B+
総合評価:C
レシステンシア
【阪急杯】
TB:フラット
レースラップ:12.2 – 10.6 – 11.2 – 11.4 – 11.2 – 10.8 – 11.8
非常に時計の速い開催であった事から、馬群が固まった割に道中もペースは流れ外を回る馬にとってはコーナー部分の加速不利が強かった一戦。
その流れを逃げてペースを作り後続に2馬身差をつける快勝。
バイアスが前に出ていたので過剰な評価は禁物ですが内容的には評価出来る一戦です。
テンから早いペースを作り中盤で一息入れて直線再加速するのがこの馬の逃げスタイル。
その為、この舞台に関して適性面は問題はないでしょう。
ただ今回はイベリスやクリスティ、スマイルカナやディアンドルといった逃げ馬が複数出走を予定している為、今までのように楽に逃げられるかは疑問。
前走で逃げなくても結果を出せてはいますが、やはりマイペースの逃げがこの馬にとってはベストですからね。
また阪急杯やNHKマイルカップ、阪神JFなどの好走時はいずれもイン前有利のトラックバイアスに恵まれていたので人気ほど抜けた存在には思えず取り捨ては当日のバイアスもチェックして慎重にしていきたいです。
適性面:A
能力面:A
総合評価:A
レッドベルディエス
基礎SP不足の懸念が強く能力的にも評価は厳しい。
適性面:C
能力面:C
総合評価:C
アフランシール
能力的に厳しいです。
適性面:B
能力面:C
総合評価:C
ヴィクトリアマイル2021出走予定馬の注目馬

【ヴィクトリアマイル2021出走予定馬の注目馬】
・グランアレグリア
・サウンドキアラ
それでは週末の予想記事をお楽しみに!