・安田記念2021のポイント徹底解説
・安田記念2021出走予定馬全頭診断
・現段階での最有力候補
優先出走馬
ケイデンスコール
ラウダシオン
以下、賞金上位馬
グランアレグリア
インディチャンプ
サリオス
ダノンプレミアム
シュネルマイスター
ダノンキングリー
ギベオン
ダイワキャグニー
トーラスジェミニ
カラテ
カテドラル
カデナ
ビッククインバイオ
※除外対象馬は診断を行いませんのでご了承ください。
目次
安田記念2021のコース解説!
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引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202106060511/course.html
【過去10年の平均ラップ】
12.2-10.8-11.2-11.5-11.6-11.3-11.4-12.1
※2014年が不良馬場での開催であった為、上記の平均ラップより若干速いイメージを持って良いとおもいます。
【求められる適性】
①基礎SP
②スピードの持続性能
安田記念は現代の東京マイルを象徴させるかのような1400質のスピード戦。
これはスタート後下り坂+コーナー進出前に再度下り坂になる影響でペースが緩みやすい3,4角でも息が抜けない流れになる為。
特に近年は東京芝の高速化が進み上記の傾向はより強まっています。
また今回は展開的にもトーラスジェミニの単騎逃げが濃厚で中盤が緩む印象は薄い。
その為、道中の追走能力である基礎SPとスピードの持続性能を併せ持つスピードタイプの馬を狙いたい。
安田記念2021出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
適性面 | レース質で表した「求められる適性」をどの程度持ち合わせているかの指標 |
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能力面: | 各馬の純粋な能力面での比較 |
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総合評価 | 能力面・適性面を総合的に判断した評価 |
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※全頭診断は当日の馬場状態や展開等によるバイアス面を抜きとした「適性面」、「能力面」のみで比較したものになります。よって高評価=本命という訳でもない事をご了承ください。
最終予想はレース当日までにブログ記事またはTwitter(https://twitter.com/yuya_keibariron)で報告致します。
インディチャンプ
【安田記念2020】
トラックバイアス:フラット
ラップ:12.1 – 10.9 – 11.2 – 11.5 – 11.6 – 11.4 – 11.0 – 11.9
スプリンターが集結したレースでテンからペースは流れるが4角部分で馬群が密集した事により後方の差し馬にバイアスが向いたレース。
その流れを中段のインで足を溜め直線少し前が詰まる場面がありながら馬群を縫っての3着。
道中ロスなく乗っていますが外からも追い込める馬場状態であった事から特段恵まれた印象はありません。
それでグランアレグリア、アーモンドアイに次ぐ3着は当然評価出来ます。
【マイルCS2021】
トラックバイアス:フラット
ラップ:12.5 – 11.0 – 11.4 – 12.0 – 11.6 – 11.0 – 10.8 – 11.7
前半からペースは上がらず中盤で12.0と一息入る形。
その後、L4⇨L3で0.6のギアチェンジ、L2でも10.8を記録したトップスピードの瞬発力勝負です。
その流れを中段の外目を追走し直線一旦は抜け出すも最後グランアレグリアに差されての2着。
乗り方としては完璧だったと思う為、グランアレグリアとは着差以上に能力差があったレースです。
この馬の特徴は超ピッチ走法ゆえのギアチェンジの質の高さ。
その為、脚を溜められるポジションで道中追走出来れば直線は必ず良い脚を使ってきます。
逆に阪急杯や阪神Cのように外々を回らされてなし崩しに脚を使わされるポジションだと伸びあぐねる。
よって枠順とその並びには注目して評価をしたい一頭。
またインディチャンプの特徴として基礎SPの高さも合わせ持っており、1400質のレースでも追走に苦労しない部分はこの舞台において大きな強みです。
能力の衰えを気にする声も聞かれますが個人的には近走の敗因はいずれも説明がつくのでこの得意舞台で一変に期待が持てます。
適性面:A+
能力面:A+
総合評価:A+
カテドラル
【東京新聞杯】
TB:若干インが有利
レースラップ:12.3 – 11.2 – 11.4 – 11.7 – 11.5 – 11.2 – 11.6 – 11.5
東京のマイル重賞らしく2F目から11秒台のラップが続くワンペースの持続力勝負。
その流れを後方のインで脚を為、直線だけ外に出し追い込んでの2着。
道中は極力ロスのない競馬をした田辺騎手のファインプレーにも恵まれた印象です。
この馬は典型的な差し馬で道中いかに脚を溜められた中でバイアスが向くかが勝負の馬。
その為、今の外差しも届く東京の芝はこの馬にとって追い風でしょう。
ただグランアレグリアやインディチャンプといったこの路線のトップスター達と比較したら流石に能力面で劣るのでバイアスに恵まれると想定しても高い評価まではしにくいです。
適性面:B+
能力面:B+
総合評価:B+
カデナ
基礎SP不足で展開が向いても厳しい。
適性面:C
能力面: B
総合評価:C
カラテ
【東京新聞杯】
TB:若干インが有利
レースラップ:12.3 – 11.2 – 11.4 – 11.7 – 11.5 – 11.2 – 11.6 – 11.5
東京のマイル重賞らしく2F目から11秒台のラップが続くワンペースの持続力勝負。
その流れを好位の内目を追走するも直線で前が詰まり追い出しが遅れる不利を受けた。
その為、直線がスムーズであればもう少し楽に勝てたようにも思える強い内容。
この馬は馬体を16kg増やしてきた3走前から中身の濃い走りをしており完全に本格化してきたと見ていい。
特に近2走の内容が良く、中盤もペースが速い持続質の流れを前付けして押し切っているのは今回の舞台へ向けて適性面の裏付けとなる。
ただ底を見せていないとは言え流石に一気のメンバー強化感は否めず頭で狙うほど強気にはなれない。
買っても連下まで。
適性面:A
能力面:A
総合評価:A
ギベオン
【マイラーズC】
TB:フラット
レースラップ:12.5 – 10.2 – 10.6 – 11.2 – 11.3 – 11.2 – 12.3 – 12.1
前に行った2頭が先手を主張しあった事でラップだけ見れば超がつくHペース。
しかし番手以降の馬群は縦長で後続各馬にとってはMペース程で流れたと思われる持続質のレース。
その流れを中段の内目を追走するも直線で伸びあぐねての7着。
特に見所はなし。
この馬にとってはマイルという距離はやはり短く1400質になる東京マイルでは尚のこと。
2000m前後がベストなので今回は軽視予定。
適性面:C
能力面:B
総合評価:C
グランアレグリア
【安田記念2020】
トラックバイアス:フラット
ラップ:12.1 – 10.9 – 11.2 – 11.5 – 11.6 – 11.4 – 11.0 – 11.9
スプリンターが集結したレース事でテンからペースは流れるが4角部分で馬群が密集した事により後方の差し馬にバイアスが向いたレース。
その流れを後方の外目を追走し直線大外から早めに抜け出しての1着。
2着アーモンドアイ、3着インディチャンプ、4着ノームコア相手に0.4差をつける圧巻の内容。
この馬は上述した安田記念や前走のヴィクトリアマイルのように1400質の東京マイルでは無類の強さを誇ります。
控えめに言っても良馬場でこの条件では現役No. 1です。
また先週の東京芝を見る限り外からも追い込める馬場状態でバイアス不利を受ける可能性も少なく現段階ではケチの付けようがない。
中2週が不安視されていますが乗り込み量も豊富ですしそれだけでパフォーマンスが落ちるレベルの馬ではないでしょう。
逆らう事はできません。
能力面:S
総合評価:S
ケイデンスコール
【マイラーズC】
TB:フラット
レースラップ:12.5 – 10.2 – 10.6 – 11.2 – 11.3 – 11.2 – 12.3 – 12.1
前に行った2頭が先手を主張しあった事でラップだけ見れば超がつくHペース。
しかし番手以降の馬群は縦長で後続各馬にとってはMペース程で流れたと思われる持続質のレース。
その流れを中段の外目を追走し直線も大外から追い込んでの1着。
低調なメンバーではあったもののここでは頭一つ能力が抜けていた内容に思えます。
以前は追い込み一辺倒で瞬発力が求められる展開待ちのような馬であったが3走前から中身の濃いレースをしてきています。
特に前走はワンペースでありながら上がりの速さも求められるレース質で強い競馬が出来たのでこの安田記念の舞台でも期待は持てる。
ただ上位人気の馬と比較したら流石に能力面で劣る印象は強く買っても連下までのイメージです。
適性面:A
能力面:A
総合評価:A
サリオス
【マイルCS2021】
トラックバイアス:フラット
ラップ:12.5 – 11.0 – 11.4 – 12.0 – 11.6 – 11.0 – 10.8 – 11.7
前半からペースは上がらず中盤で12.0と一息入る形。
その後、L4⇨L3で0.6のギアチェンジ、L2でも10.8を記録したトップスピードの瞬発力勝負です。
その流れを後方の外目からの競馬となり直線も大外から追い込んでの5着。
上がり最速を記録はしているがポジションが後ろすぎでありこの馬にとっては不向きの流れ。
決して悲観すべき内容ではありません。
毎日王冠の圧巻の内容やコントレイルと0.1差で走った皐月賞、そしてHペースを前付けして圧勝した朝日杯の内容からこの馬は持続質のレースが得意なタイプ。
特に基礎SPが求められる展開では更に条件が向いてくるでしょう。
つまりこの安田記念はベストに近い条件。
前走は道悪によるタフな競馬、2走前は不向きな瞬発力勝負といずれも敗因は明確でありここで人気を落とすようであれば面白い一頭。
グランアレグリアは確かに強力ですが相手候補の一番手としてサリオスにも高い評価を与えたい。
適性面:S
能力面:A+
総合評価:A+
シュネルマイスター
【マイルCS2021】
トラックバイアス:フラット
ラップ:12.2 – 10.2 – 11.3 – 11.6 – 11.6 – 11.4 – 11.4 – 11.9
想定以上にテンからペースが流れた1400質のレース。
その流れを中段の外目を追走し直線大外から追い込んでの1着。
2着のソングライン同様に3着馬を0.5引き離す強い内容であり時計も速いワンペースの競馬に対応出来たのは安田記念に向けて明るい材料です。

3歳馬という事で能力面での比較が難しいが、NHKマイルCの勝ち時計1.31.6は過去10年でダントツに速くダノンシャンティが記録したレコードタイムに0.2差。
上記のタイムは一つ参考になるとは思いますし、過去にはリアルインパクトが3歳馬ながら安田記念を勝った事もあります。
また古馬の牡馬が58kgの斤量を背負う事を考えるとシュネルマイスターの54kgは大きなアドバンテージでしょう。
グランアレグリアを逆転するまでは流石に考えにくいが馬券内という目線であれば有力候補の一頭です。
適性面:A+
能力面:A
総合評価:A+
ダイワキャグニー
東京コースは得意であるがマイルは距離不足。
1400質の流れでは追走に苦労し先行力も活かせないので今回は軽視。
適性面:C
能力面:B
総合評価:C
ダノンキングリー
去年の安田記念の内容を考えると1400質の東京マイルでは基礎SP不足で道中脚を溜められません。
また前走の大敗の原因も気がかりで今回は軽視予定。
1800〜2000mの距離で見直したい。
適性面: C
能力面 :B
総合評価:C
ダノンプレミアム
【天皇賞・秋2020】
トラックバイアス:インコースが有利
ラップ:12.8 – 11.4 – 11.5 – 11.6 – 11.7 – 11.6 – 11.3 – 11.1 – 11.3 – 11.9
好位の内目を追走し4角だけ外に持ち出しての2着。
終始ロスのない競馬をしたアーモンドアイにこそ差をつけられましたが強気な競馬でのこの2着は評価に値します。
2年前のレースにはなるがこの馬にとってベストパフォーマンスと言えるのは上述した2019年の天皇賞・秋。
この時のラップを見てもらえれば分かるが中盤でも11秒台で推移し上がりも速い持続質の流れ。
しかし1400m質になりやすい東京マイルの舞台を考えると今回は基礎SP不足の懸念が強く道中忙しいイメージの方が強いです。
去年の安田記念でも遠征帰りで状態面がイマイチであったにせよ流石に負けすぎている事を考えると今回は軽視予定。
適性面:C
能力面:B
総合評価:B
トーラスジェミニ
単騎逃げ濃厚も外差しが効く今の馬場状態を考えると好走の芽は薄い。
適性面:B
能力面:C
総合評価:C
ラウダシオン
【富士S】
トラックバイアス:フラット
ラップ:12.4 – 10.6 – 10.8 – 11.6 – 12.0 – 11.5 – 12.2 – 12.3
前2頭が先手を主張しあった事でラップ的には超Hペースだが3番手以降の各馬にとってはMペース前後の持続質のレース。
その流れを離れた3番手で追走し直線馬場の良い外目に出して抜け出すも最後ヴァンドギャルドに差されての2着。
上述した富士Sや前走の京王杯などの内容からも分かるとおりこの馬は1200m〜1400m
向きのスプリンター。
その為、今回の舞台は適性的にベストと言える。
しかしこの条件はグランアレグリアを始め今回人気を集めるであろう馬にとっても条件は向いてくるので適性面でのアドバンテージは少なく能力比較で評価を下げざる終えません。
適性面:A
能力面:B
総合評価:B
安田記念2021出走予定馬の注目馬

【安田記念2021出走予定馬の注目馬】
・グランアレグリア
それでは週末の予想記事をお楽しみに!