と疑問に感じているあなたの悩みを解決できる記事となっています。
今回の記事ではエリザベス女王杯のコース解説からレース質の解説、出走予定馬の全頭診断を行いました。
予想する上での一つの参考になると思っていますのでぜひ最後までご覧ください。
・エリザベス女王杯2021のレース質を徹底解説
・エリザベス女王杯2021出走予定馬全頭診断
・現段階での最有力候補
目次
エリザベス女王杯2021レース質!
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引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202111140911/course.html
スタートが下り坂+最初のコーナーまで525mという長さの影響で比較的前半から流れやすい舞台。
2コーナー〜向正面の入りで一旦ペースは落ち着くが、再度長い下りが続く影響と直線が短い内回りということでL5〜6から各馬長く脚を使うロンスパ戦になることが多いです。
よってスピードの持続性能+コーナーでスムーズに加速出来る機動力は必須。
また上述したロンスパ戦では、3,4角をトップスピードで回ってくる為、後方からの馬はコーナーでの加速不利が大きくそれだけで不利になりやすい。
よって先行力も大きな武器になるでしょう。
【求められる適性】
1.スピードの持続性能+機動力(ロンスパ性能)
2.先行力
エリザベス女王杯2021出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
適性面 | レース質で表した「求められる適性」をどの程度持ち合わせているかの指標 |
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能力面 | 各馬の純粋な能力面での比較 |
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総合評価 | 能力面・適性面を総合的に判断した評価 |
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※全頭診断は当日の馬場状態や展開等によるバイアス面を抜きとした「適性面」、「能力面」のみで比較したものになります。
よって高評価=本命という訳でもない事をご了承ください。
最終予想はレース当日までにブログ記事またはTwitter(https://twitter.com/yuya_keibariron)で報告致します。
※除外対象馬は診断を行いませんのでご了承ください。
アカイイト
この馬は長く脚を使う持続質のレースが得意ではあるが、機動力はなく出遅れ癖も懸念点。
前走は出遅れから最後方を追走し直線も大外から追い込んでの7着。
ただ外からも追い込める馬場状態であり、勝ち馬や3着馬とポジション的に大きな差はなかった為、地力不足は否めない内容。
2走前は阪神1800mでは珍しい前傾1.6のハイペース戦を最後方からの追い込み競馬。
差し・追い込み馬が掲示板を独占した結果からも分かるようにこの勝利は展開が向いた形であり、それでいて条件馬のサターンとアタマ差の内容は決して高い評価には繋げにくい。
大箱コース向きの印象なだけにこの舞台は適性外であり地力面でも評価はしにくく今回は軽視予定です。
適性面:C
能力面:B
総合評価:B
アカイトリノムスメ
この馬はストライドが広く長く脚を使える持続質のタイプ。
前走はレース質的にも若干イン前有利にバイアスは出ていた中、好位の外目を追走しての1着。
4角逆手前でやや外に寄れる面を見せながら押し切ったのは能力の証で持続力、機動力共に評価が出来る内容。
2走前は外差しバイアスの中、先行し伸びない内から差してきた内容は最上位の評価が出来る。
桜花賞は高速馬場での基礎SP戦での取りこぼしと考えられるのでそのことからも本質的には中距離向きであり先行力も活かせる今回の舞台も向くはず。
ただ個人的には前走初めての小回り戦で見せた4角での逆手前と外に寄れる動きが気掛かりでもある。
前走は先行力と器用な立ち回りで誤魔化せたが本質的にはストライドも広いタイプなので大箱コースでトップスピードの持続性能を活かせる舞台がベストなはず。
枠とその並びにも注視して評価をしたい。
適性面:A
能力面:A
総合評価:A
イズジョーノキセキ
上述したアカイイトと似たようなタイプで大箱コースでのトップスピード持続力戦がベストなタイプ。
前走はインで脚を溜め直線だけ外に出す競馬での2着ではあるがこれは勝ち馬が強すぎただけ。
2走前は好位の外目を追走するも直線伸びあぐねての7着。
ポジションやハンデ差を考えても評価が出来る内容ではなく今回の舞台では自力面を含めても軽視が妥当。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
ウインキートス
この馬は持ち前の先行力とスタミナに富んだタフな馬。
前走はイン前有利のバイアスの中、中段のインで脚を溜め直線もスムーズな競馬での2着。
バイアスに恵まれた部分はありますがレベルの高い牡馬混合のGⅡだったことを考えると悪くない内容です。
2走前は不得意なトップスピード戦でここは度外視が可能。
3走前は超が付くスローの流れを2番手からの勝利とここに関しても特段評価はできません。
5走前の湾岸Sはアンティシペイト相手に好位の外目を追走し0.3差をつける好内容。
このレース自体、前半が落ち着きすぎたとはいえスピードの持続力と機動力が問われたレース質であった為、今回の舞台への適性の高さを伺えます。
地力面では上位人気馬と比較し多少劣る面はありますが、持ち前の器用さを活かした競馬をしバイアスを味方にできれば馬券内の芽はありそうです。
適性面:A
能力面:B+
総合評価:B+
ウインマリリン
先行力を武器に立ち回りの上手さが目立つ馬。
前走はイン前有利のバイアスの中、インの3番手という絶好位を追走しての1着。
直線で前が壁になる部分はあったが鞍上含めて抜け出した時の余裕っぷりを見ても完勝 と言える内容。
2走前は牝馬の好走例が殆どない3200mという距離+終始外々を回らされる苦しい展開でも着順をまとめてきている辺りにこの馬の強さを感じる内容。
3走前もイン前有利のバイアスをインの3番手を追走しての勝利。
ただ2着がカレンブーケドール、3着がワールドプレミアと強敵相手の勝利は評価に値しますしこのポジションをスンナリ取れるのがこの馬最大の強みです。
舞台適性は問題なく牝馬限定路線では実績は最上位ということで今回も人気になるのは当然。
ただこの馬は内ラチを沿いを確保しバイアスを味方につける形が好走パターンなので、外枠に入った場合は割引きをしたいです。
適性面:A+
能力面:A
総合評価:A+
エアジーン
この馬は持続質のタイプではあるが機動力に乏しくまたゲートにも不安がある。
地力面でも数枚劣るだけに評価はしにくいです。
適性面:B
能力面:C
総合評価:C
クラヴェル
前走は決して得意とは言えないスローのトップスピード戦を外から追い込んでの3着。
雨の影響+最終週の時計のかかる馬場が向いた形ではあったが、それでもこのレース質での好走は地力の評価に繋がります。
2走前はL4からのトップスピード持続力戦を最後方から直線でインを突く競馬での3着。
4角で後方各馬がこぞって外に出していたことを考えるとインを選択した横山騎手の好騎乗に恵まれた部分はあるが、それでも溜めた時の末脚の質はやはり評価が出来る。
そしてこの馬のベストレースである3走前のマーメイドSはロスなく立ち回った馬が好走した流れを最後方から終始ロスのある競馬で追い込んできての2着。
斤量に恵まれた部分はあるがバイアスに反してのこの2着は着差以上の内容です。
トップスピードの質が高い瞬発力タイプというよりは、長く脚を使える展開で末脚の質が高いタイプなので今回の舞台も悪くはないです。
ただ脚質的に後方からの競馬は確定的で溜めてこそ良さが出るタイプなだけにバイアス面で不利を受ける可能性が高い。
また牝馬限定戦とはいえGⅠのここでは若干地力面で足りない印象もあり高い評価まではしにくいです。
適性面:B+
能力面:B+
総合評価:B+
シャムロックヒル
マーメイドSは斤量とバイアスに恵まれての勝利。
今回はハナに拘るロザムールもいる為、展開的にも強気にはなれず今回は軽視です。
適性面:B
能力面:C
総合評価:C
ステラリア
前走はゲートで若干立ち後れ後方からの競馬。
結果、内枠が仇になったような競馬で後方で完全に脚を余したがそれで6着まで追い込んでおりやはり地力はある。
2走前は差し馬にバイアスが向いた展開を先行策に出ての敗戦で度外視可能。
3走前は阪神2000mらしい3,4角から競馬が動くトップスピードの持続力戦を終始ロスのある競馬で抜け出しての勝利。
2着のエイシンヒテンは次走ローズSで2着、秋華賞で4着と善戦していることを考えるとこの着差以上の内容は高く評価出来ます。
また4走前のクイーンSでは、かなりのロスがある競馬ながら今回人気するアカイトリノムスメと0.3差で走れており地力面での差はないように思える。
基礎SP面を考えても距離的にはこの位がちょうどよく思えますし機動力もあるタイプなので内回りは歓迎。
また上がりの速さが求められるレース質よりはいくらか分散される方が良さが活きるタイプなだけにこの舞台はベストに近い。
あとはバイアス面だが先行意識の高い松山騎手への乗り替わりはプラス材料と思えるので後はゲートを出て好位からの競馬ができれば頭まで狙える。
前走は本命でしたが今回も高い印を与える予定です。
適性面:A+
能力面:A+
総合評価:A+
コトブキテティス
この馬は長く良い脚を使えるタイプ。
前走は外差しが効くややタフな馬場を後方の外目から直線大外から追い込んでの1着。
2着のレティキュールが今回上位人気が想定されるアンティシペイトと差のない競馬をしている事を考えると前走の勝利は一定の評価ができる。
ただ器用なタイプではないだけに大箱コース向きなので今回の舞台はマイナス。
適性面: B
能力面 :B
総合評価:B
ソフトフルート
近走の内容を考えても地力面で流石に劣る印象。
脚質的にも狙いにくく評価はしにくいです。
適性面:C
能力面:C
総合評価:C
テルツェット
前走は函館競馬場で直線ごぼう抜きという非常に強い競馬。
2走前は体調面の影響かレースに参加していなかったので度外視。
3走前は後方から4角でまくり気味に進出しての1着。
マイスタイルが飛ばす前傾1.4のHペースに恵まれた部分はあるが機動力とスピードの持続性能はそれなりに評価が出来る内容です。
この馬は持ち前のピッチ走法ゆえのギアチェンジ性能が高く前走はその証明にもなった。
また3走前で見せた機動力もピッチ由来のもので内回り戦も向く印象はある。
ただ一瞬の切れ味が武器なので前走のように極限まで溜めるか3走前のように展開が向くかしないとこの舞台では厳しい。
そもそもロンスパ戦は適性外のイメージが強いのでなし崩しに脚を使わされる展開に付き合うと流石に厳しい。
適性面:B+
能力面:A
総合評価:A
デゼル
この馬はトップスピードの質に抜きん出ており瞬発力も兼ね備えているタイプ。
前走は流石に負けすぎ感は否めないが先行策が裏目に出た形ではあるので度外視は可能。
2走前は例年よりも基礎SPが問われない流れではあったが、この馬にとって800mで46.0は道中で脚がたまらない流れで適性からは外れていた。
逆に3走前は前半の4F47.1、後半4F44.9と後傾2.2の緩い阪神マイルらしい流れでの瞬発力戦を勝利。
この勝ちっぷりを見てもやはり大箱コースでのトップスピード戦がこの馬のベストだと思う。
基礎SP的に距離延長は歓迎だが内回りでのロンスパ戦は適性外の印象が強く、先行しては持ち味が活きてこない。
後方で脚を溜めるにもそれではバイアス面で不利となるので今回は軽視予定です。
適性面:C
能力面:A
総合評価:B
ムジカ
先行力に乏しく常に後方からの競馬。
決して機動力に長けたタイプでもないのでバイアス面で不利に働く可能性は大きく、未だ3勝クラスで燻っている地力面を考えたらここで評価はできないです。
適性面:C
能力面:B
総合評価:C
ランブリングアレー
上がりのかかるタフなレースでマジックキャッスルとクビ差の2着に好走した愛知杯や、不良馬場でのスタミナ戦を大外から差し切った中山牝馬Sの内容から、この馬はスタミナに富んだタイプでベストは中距離戦。
前走は3,4角で包まれ勝負所で加速をつけられず直線だけの競馬。
後継質のロンスパ戦で流れに乗れなかったのは痛手であり、この馬のトップスピード性能を考えてもこのレース質であの位置は厳しかった。
2走前は東京マイルにしては道中緩んだ形で基礎SP面の比重が少なくなったレース質が向いての好走。
それでもGⅠでの2着は評価に値するものであり牝馬限定戦であれば地力面はもちろん上位。
上述の内容から距離に関しては問題なくスタミナも活きてくるこの舞台は向く印象の方が強い。
また機動力に関しても中山牝馬Sや愛知杯の内容から熟るイメージを持っている。
近走は差しに回っているが今回のレース質を考えるとある程度前目で流れに乗った方がいいので、その点隼人騎手への乗り替わりもプラス材料に取れる。
前走の負けから人気を落としそうな今回は妙味も含めて面白そうな一頭です。
適性面:A+
能力面:A
総合評価:A+
リュヌルージュ
過去には不良馬場でスタミナが問われた中山牝馬SやマーメイドSでの好走歴がある馬で上がりがかかるレースがベストのタイプ。
ただ近走は見所がないレースが続いており評価はしにくいです。
適性面:B
能力面:C
総合評価:C
レイパパレ
この馬のベストレースは何と言っても3走前の大阪杯。
重馬場のコンディションの中、前傾2秒の逃げを打ちL3⇨L2間で0.5の再加速をしながら上がり最速で4馬身差をつける圧巻の走り。
この内容からタフなレース質に非常に特化していることが分かり機動力も申し分ないと思われます。
そうなると近2走の敗因ですが、恐らく後傾質のトップスピードを長く持続させるレース質は向かないはず。
オールカマーL4(11.8 – 11.5 – 11.7 – 12.1)
宝塚記念L4(11.5 – 11.5 – 11.5 – 11.7)
上述の2レースはいずれもL4で11秒中盤まで加速したレースであり前半スローの後傾戦です。
オールカマーに関してはいくらか上がりもかかっていますが、その分はトップハンデの休み明け+若干折り合いも欠いた結果と見ていいでしょう。
宝塚記念でもユニコーンライオンにL1で差し返されたことを考えるとトップスピードの持続力が求められるレース質になると使える脚は短い印象です。
その為、ロンスパ戦になりやすいこの舞台は適性圏内ではあります。
ただそれ以上にこの馬の持ち味を活かすには「逃げられるか?」という部分が重要になってくるでしょう。
その点、同型として逃げにこだわるロザムールの存在は余計であり、ルメール騎手といえどこの手のタイプのテン乗りは決してプラスではない。
地力はもちろん最上位の評価も注文が色々つくので枠の並びまで見て精査したい。
適性面:A
能力面:A+
総合評価:A
ロザムール
七夕賞や中山牝馬Sでの好走からスタミナや先行力が活きるレース質が得意なタイプ。
その点、阪神2200mという舞台は向く印象だが、このメンバー相手にバイアス面を味方にしても通用するかは疑問。
阪神の芝コースはロングラン開催の影響で引き続きAコースを使用しており、馬場の恩恵という点でもアドバンテージは決して高くはないと思えるので評価はしにくいです。
適性面:B+
能力面:B
総合評価:B
エリザベス女王杯2021出走予定馬の注目馬

【エリザベス女王杯2021注目馬】
・ステラリア
・ウインマリリン
・ランブリングアレー
それでは予想記事をお楽しみに!
※最終決定は馬場状態を見定めてから行うので、予想記事の配信はレース発走直前になることもあります。
