と疑問に感じているあなたの悩みを解決できる記事となっています。
今回の記事ではスプリンターズSのコース解説からレース質の解説、出走予定馬の全頭診断を行いました。
スプリンターズSを予想する上での一つの参考になると思っていますのでぜひ最後までご覧ください。
・スプリンターズS2021のレース質を徹底解説
・スプリンターズS2021出走予定馬全頭診断
・現段階での最有力候補
目次
スプリンターズS2021レース質!
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引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202110030611/course.html
【過去9年の平均ラップ(2014年は新潟開催の為、除外)】
11.9-10.4-10.9-11.2-11.4-11.9
前半3F:33.2 後半3F:34.5
スプリンターズSが行われる中山1200mは、下り坂スタート+その下りが3コーナー過ぎまで続く特徴がある。
その為、只でさえ行き足がついて速くなるテンの2F目を下り坂で駆け降りる形になるので
相対的にペースは速くなりラストまで減速ラップが続く形になりやすいコース。
また今年もモズスーパーフレアやビアンフェが出走を予定している為、上記の傾向に拍車がかかるのは明白です。
よって、前傾質の流れに置いて行かれない基礎SPを持ちつつ最後の坂でも粘りが効く生粋のスプリンターを中心視したい。
あとは馬場と展開を見定めてバイアスをどこに置くか。
週中で台風の予報も出ており現段階ではなんとも言えない現状の為、視野を広めにもって予想を進めていきます。
スプリンターズS2021出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
適性面 | レース質で表した「求められる適性」をどの程度持ち合わせているかの指標 |
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能力面 | 各馬の純粋な能力面での比較 |
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総合評価 | 能力面・適性面を総合的に判断した評価 |
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※全頭診断は当日の馬場状態や展開等によるバイアス面を抜きとした「適性面」、「能力面」のみで比較したものになります。
よって高評価=本命という訳でもない事をご了承ください。
最終予想はレース当日までにブログ記事またはTwitter(https://twitter.com/yuya_keibariron)で報告致します。
※除外対象馬は診断を行いませんのでご了承ください。
アウィルアウェイ
【CBC賞】
TB:イン有利
レースラップ:11.6 – 10.0 – 10.7 – 10.9 – 11.1 – 11.7
見解:超が付くほどの高速馬場でバイアスはイン前。その流れを中段よりも後方の外目を追走しての3着。1〜5着馬の中で唯一外を回って差してきた内容は評価に値しますし2着のピクシーナイトが次走セントライト記念で2着を考えるとメンバーレベルも悪くない一戦です。
昨年のスプリンターズSは前崩れの展開に恵まれたとはいえ、最後方から追い込んでの3着は一定の評価は必要。
また上述したCBC賞の内容も優秀なので、週中の台風により時計がかかり外差しが効くバイアスになれば無視は禁物です。
適性面:B
能力面:A
総合評価:B+
エイティンガール
【キーンランドカップ】
TB:フラット
レースラップ:12.3 – 10.7 – 11.0 – 11.5 – 11.6 – 12.0
見解:メイケイエールが引っかかって逃げる形になるも若干縦長の隊列になった事を考えるとペースとしてはそこまで早いものでもなく前の馬も残れるレース質。その流れを出遅れ後方から4角大外から追い込んでの2着。他の馬と比較しても終始ロスのある競馬だったことを考えると内容としては悪くないが、メンバーは手薄だった印象が強い。
高松宮記念でも大外から追い込んでの7着とそれなりに走ってはいるが流石に上位陣とは差がある。
また追い込み脚質なゆえバイアス・展開に左右され、仮に向くとしても他に買いたい馬がいるので今回は軽視予定。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
クリノガウディー
【セントウルS】
TB:若干イン有利
レースラップ:11.9 – 10.3 – 10.7 – 10.9 – 11.1 – 12.3
見解:中京の開幕週でTBは若干イン有利。また馬群が縦長となり後方の馬は追い込みきれない展開。その流れの中、外枠ながらうまく内に進路を取った岩田騎手のファインプレーもありインの4番手を確保し直線だけ外に出しての3着。その為、上位2頭には力負けの印象が強い。
近走は中京の高速決着でも好位から競馬が出来ているようにこの舞台でも基礎S P面は気にする必要は無くなった。
とはいえ、一級戦相手では上述したように一枚能力が落ちる印象であり、昨年の高松宮記念1着入線もイン前有利なTBを活かしてのもの。
現段階では特段評価はしない予定です。
適性面:B
能力面:B+
総合評価:B
シヴァージ
【シルクロードS】
TB:外差し
レースラップ:12.1 – 10.4 – 11.2 – 11.3 – 11.6 – 11.7
見解:内が伸びないTBを活かし中段よりやや後方の外目からの差し切り勝ち。ライトオンキューやラウダシオンといった重賞馬相手に正攻法の競馬で0.2差は素直に評価ができる内容です。
この馬は先行力に乏しくスプリント戦では基礎SPも不足。
その為、常に後方からの競馬で展開待ちの状態。
能力面はGⅠでも好走できる下地はあるが、今回の舞台では確実に最後方からの競馬となる為、昨年のようなレース質になってどこまで追い込めるか。
適性面:C
能力面:A
総合評価:B
ジャンダルム
【セントウルS】
TB:若干イン有利
レースラップ:11.9 – 10.3 – 10.7 – 10.9 – 11.1 – 12.3
見解:中京の開幕週でTBは若干イン有利。また馬群が縦長となり後方の馬は追い込みきれない展開。その流れの中、伸び上がるようなスタートで最後方からの競馬。その後、3角から徐々に外を回ってポジションを上げていき直線も大外から追い込んでの4着。好位を追走した馬が上位を独占した中、ただ一頭だけ大外から追い込んできたパフォーマンスは圧巻であり、この内容で勝ち馬と0.2さであればジャンダルを一番手に評価したい。
初のスプリント戦となった3走前の勝ちっぷりも考慮するとこの馬は1200mにこそ適性があると思っていい。
2走前は4角で馬群が大きく横に広がったレースで物理的に追い込みが届かないポジションによる大敗。
前走の内容から能力はGⅠ馬のそれでここでも勝ち負けが期待出来る。
馬場的には良の方が良さそうなので台風の影響が気がかりではあるがそれを加味しても評価を下したい一頭。
あとはTB次第ではあるが本命候補筆頭です。
適性面:A
能力面:S
総合評価:A+
タイセイビジョン
スプリント戦では基礎SPが足りずに後方からの競馬。
本質的には1400m戦の馬なのでこの舞台で期待は持てません。
適性面:C
能力面:B
総合評価:B
ダノンスマッシュ
【高松宮記念】
TB:フラット
レースラップ:12.2 – 10.7 – 11.2 – 11.5 – 11.6 – 12.0
見解:馬場を考えればそこそこ流れたレースであり馬場差もなかった為、自力上位の馬がそのまま好走したレース。その流れを後方の外目を追走し直線も馬群の狭い所を割っての1着。素直に評価をしていい内容でしょう。
この馬は出遅れ癖がありスムーズな競馬ができるかが一つ鍵になるタイプではあるが、スプリント路線では常に安定して走ってくる。
この舞台でも去年2着、2年前3着と好走しており内容も評価できる。
また休み明けも苦にしないのでこのローテーションも心配はない。
人気にはなるでしょうが現段階では素直に高い評価を与えるべき馬です。
適性面:A+
能力面:A+
総合評価:A+
ビアンフェ
【函館スプリントS】
TB:フラット
レースラップ:11.7 – 10.3 – 10.8 – 11.1 – 11.4 – 12.3
見解:前後半-2のHペース戦を逃げ切っての勝利。札幌の開幕週とはいえ極端なバイアスは出ていなかった為、やはりマイペースで逃げた時の渋とさは評価出来る。
前走はそれなりに評価ができる内容だが夏場のローカルGⅢ戦ということでメンバーが手薄だった点は否めない。
また今回は同型のモズスーパーフレアがいる為、自分の競馬が出来そうになく高い評価は与えにくいです。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
ピクシーナイト
【セントウルS】
TB:若干イン有利
レースラップ:11.9 – 10.3 – 10.7 – 10.9 – 11.1 – 12.3
見解:中京の開幕週でTBは若干イン有利。また馬群が縦長となり後方の馬は追い込みきれない展開。その流れの中、外枠発走という事でロスのある競馬を強いられるも直線大外から追い込んでの2着。レシステンシアとはクビ差なのでこの結果に限って言えばピクシーナイトを上位に取りたい好内容です。
CBC賞も超高速馬場で逃げた馬を捉えられなかっただけであり、初のスプリント戦であったことを考えると上手く対応出来ていた。
春まではマイルを中心に使われていたが近2走の内容を見る限りスプリント戦の適性も問題なく、元々の前向きな気性を考えるとこれ位の距離がむしろ合うイメージ。
バイアスが読める福永騎手の継続騎乗は心強く先行力もあるのでこの大舞台でも期待が持てる一頭です。
適性面:A+
能力面:A+
総合評価:A+
ファストフォース
【CBC賞】
TB:イン有利
レースラップ:11.6 – 10.0 – 10.7 – 10.9 – 11.1 – 11.7
見解:超が付くほどの高速馬場でバイアスはイン前。その流れをレコードでの逃げ切り。枠とバイアスに恵まれての勝利でありこの結果だけで評価はし難い。
北九州記念は3番手からの競馬で2着ではあるが、これは4角で馬群が過剰に外に広がった為、後方の馬が追い込みきれない展開に恵まれた形。
理想はやはり逃げになるが、今回もモズスーパーフレアにハナを切られそうなことを考えると評価はし難い一頭です。
適性面:B+
能力面:B+
総合評価:B+
ミッキーブリランテ
本質的には1400m〜1400質のマイルがベストな印象であり今回は流石に忙しい。
能力的にも足りない印象が強いので今回は軽視です。
適性面: C
能力面 :B
総合評価:C
メイケイエール
前走は初のスプリント戦であったが課題の折り合いは解消せず。
今回はコース形態やモズスーパーフレアが引っ張る流れを考えると更にテンから流れる想定はつくが、だからと言ってこの馬に限っては折り合いがつくイメージは湧きにくく評価はし難いです。
適性面:B+
能力面:B+
総合評価:B+
モズスーパーフレア
【高松宮記念】
TB:フラット
レースラップ:12.2 – 10.7 – 11.2 – 11.5 – 11.6 – 12.0
見解:馬場を考えればそこそこ流れたレースであり馬場差もなかった為、自力上位の馬がそのまま好走したレース。その流れを逃げての5着。勝ち馬とは0.3差であり前に行った馬の中では唯一残った一頭。負けはしたが引き続きGⅠでも好走出来る能力面を見せた一戦。
この馬は生粋のスプリンターであり、スタートの速さと基礎SPを武器に逃げ切るタイプ。
その為、良績が坂下スタートの中山や小倉に集中している。
昨年はビアンフェに執拗に絡まれた事と非常にタフな馬場状態が合わさって大敗したが、その後の高松宮記念や北九州記念の内容を見る限り6歳になっても能力面の衰えは感じない。
今回もビアンフェやメイケイエール、ファストフォースといった同型との兼ね合いが一つ鍵になるが、今開催の中山は時計も一定水準出ており状態としては良好。
台風の影響は懸念点ではあるが先週程度の馬場状態が継続されればこの馬に条件は向いてくるので、後はバイアス次第。
昨年の追い込み決着の印象が強く今回も前に行く馬には厳しい展開を想定している人は多いと思うが、個人的にはむしろ逆でこのタイミングでこそ前に注目したいので現段階ではこの馬が本命候補の一頭です。
適性面:A+
能力面:A+
総合評価:A+
ラヴィングアンサー
脚質的に展開待ちであり、仮にその展開になっても能力的に疑問が残る。
今回は軽視です。
適性面:C
能力面:C
総合評価:C
レシステンシア
【セントウルS】
TB:若干イン有利
レースラップ:11.9 – 10.3 – 10.7 – 10.9 – 11.1 – 12.3
見解:中京の開幕週でTBは若干イン有利。また馬群が縦長となり後方の馬は追い込みきれない展開。その流れの中、好スタートから番手を確保しそのまま押し切っての勝利。絶好位を追走していた割には着差を付けることが出来ずにこの内容であれば後方からロスのある競馬をしたピクシーナイト、ジャンダルムの方を評価したい。
基本的にこの馬は基礎SPが分散される1400m戦の方が向いていると思っています。
ただそれでも高松宮記念で2着に好走出来るレンジの幅は持ち合わせているが、今回は正真正銘スピード勝負の舞台。
前走はそのような展開でもバイアスを味方に何とか勝つことは出来たが今回は更にもう一段時計は速くなるのでここは厳しい戦いが想定されます。
ルメール騎手で予想オッズ1番人気という事も加味すれば今回は軽視予定です。
適性面:B
能力面:A+
総合評価:A
ロードアクア
能力的に厳しく今回は軽視です。
適性面:C
能力面:C
総合評価:C
スプリンターズS2021出走予定馬の注目馬

【スプリンターズS2021注目馬】
・ジャンダルム
・モズスーパーフレア
枠順確定後の見解
枠はこの通り。
なんと言っても注目は大外枠のモズスーパーフレア。
因みに、週中でこんなツイートをしました。
個人的にモズスーパーフレアは外枠の方が良いと思ってます。何故なら、外から先手を主張すれば他の馬は控えざる終えないから。逃げ争いというのもポジションが確定されるまでのもので
、モズが持ち前のスタートセンスで外から先手を取れば他馬はどうしようもない。こうなれば簡単には止まらないはず。— ゆうや@全頭診断 (@yuya_keibariron) September 29, 2021
それでは少し展開の考察をしてみます。
まずは先行争いですが、上記のツイートのように個人的には「案外すんなり」だと思っています。
何故なら、この枠であれば松若騎手はスタートからゴリゴリに主張してくるから。
モズスーパーフレアの特徴は、何と言ってもスタート直後の速さでありゲートが空き数完歩で頭一つ抜けるスピードは正に生粋のスプリンター。
そしてその勢いのまま下り坂を駆け下り内ラチ沿いを確保しにいくので、その形に持っていけば他馬はどうしようもありません。
昨年はモズが内枠だったこともありスタート後馬なりでポジションを確保しようとした結果、ビアンフェに外から迫られ両者共倒れの追い込み決着。
ただテンの速さ自体は、抜けてモズが速い(ビアンフェはむしろゲートはそこまで速くなく押して押してハナを奪うタイプ。)ので今回はむしろ前が残るバイアスになると読みます。
ファストフォースに関しても逃げなくても競馬が出来る馬で前走はモズにハナをすんなり渡している事からも自滅行為はしてこないはず。
むしろ気になるのはメイケイエールの暴走。
これに関しては走ってみないと何とも言えませんが、先行争いよりもむしろ展開の鍵を握るのはこっちの方だと思っています。
あとは金曜日にまとまって降る雨の影響で馬場がどう変わるか。
個人的には先週程度のそれなりに時計も出る馬場でバイアスはイン前に出るのではないかと思っています。
そうなると現段階での本命最有力候補はモズスーパーフレアになりますね。
それでは予想記事をお楽しみに!
※最終決定は馬場状態を見定めてから行うので、予想記事の配信はレース発走直前になることもあります。
