・七夕賞2021のポイント徹底解説
・七夕賞2021出走予定馬全頭診断
・現段階での最有力候補
登録頭数:17頭】(フルゲート:16頭)
賞金上位馬
クレッシェンドラヴ
トーラスジェミニ
マウントゴールド
アールスター
ショウナンバルディ
ロザムール
ヴァンケドミンゴ
ブラックマジック
アバルラータ
ワンダープチュック
ツーエムアロンソ
プレシャスブルー
カウディーリョ
ワーケア
クラージュゲリエ
スカーフェイス
除外対象馬
トラストケンシン
※除外対象馬は診断を行いませんのでご了承ください。
目次
七夕賞2021のコース解説!
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引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202107110311/course.html
【過去9年の平均ラップ】
12.2-11.1-11.4-12.1-12.1-12.1-11.9-12-12.1-12.6
※2011年は中山開催の為、除外しています。
福島の2000mは下り坂スタート+1コーナーまで約500mと距離が長い為、テンの3Fは流れる傾向にあります。
同じ福島の1800mよりも更にもう1段階速いイメージですね。
その後、コーナーでペースは緩み向正面になるL5前後から再度ペースアップというのが基本的な流れ。
ただ平均ラップを見て貰えば分かりますが、ペースの起伏というのは非常に少ないワンペースの競馬でL1Fのみ余計に時計がかかる形。
つまり、スピードの持続性能+タフさが求められます。
また先週の福島の芝コースは時計を要する重い馬場であり今週も週を通して雨が続く予報。
よってスタミナ面の比重はより大きくとっていいでしょう。
その他に考えるポイントとしては機動力。
小回りコース故、3角からペースアップする形なのでコーナーでの加速負荷に耐えられない馬は勝負所で置いていかれてしまいます。
L4から減速ラップになりやすいレースの為、タフな流れの中どこまでペースを上げながら直線を迎えられるかが勝負の分かれ道になりますね。
それではここで1回まとめます。
1.テンから流れるワンペースの競馬が想定される為、スピードの持続性能は必須
2.L1Fで余計に時計がかかる傾向+雨の影響でタフな馬場が想定される為、スタミナに富んだタフな馬
3.コーナーの加速負荷に耐えられる機動力
上記3つが七夕賞で重視したい適性面になります。
そしてここにプラスして考えたいのは脚質面。
先週日曜日の福島芝はイン前有利のトラックバイアスでしたが、この時期の福島は雨季の開催である事から馬場が痛みやすく開幕週のコンディションは長く続かないイメージです。
つまり今週は先週と頭を入れ替えて馬場のチェックが再度必要ということ。
ペース次第ではありますが七夕賞は減速ラップになりやすく逃げ・先行馬にはキツい流れになる為、機動力に富んだ差し・追い込み馬が台頭しやすい舞台でもあります。
当日のトラックバイアスまでしっかりとチェックして予想を完成させましょう。
七夕賞2021出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
適性面 | レース質で表した「求められる適性」をどの程度持ち合わせているかの指標 |
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能力面 | 各馬の純粋な能力面での比較 |
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総合評価 | 能力面・適性面を総合的に判断した評価 |
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※全頭診断は当日の馬場状態や展開等によるバイアス面を抜きとした「適性面」、「能力面」のみで比較したものになります。
よって高評価=本命という訳でもない事をご了承ください。
最終予想はレース当日までにブログ記事またはTwitter(https://twitter.com/yuya_keibariron)で報告致します。
アバルラータ
近走は1600~1800mのワンターン競馬しか経験がなく今回の舞台への適性は未知数。
ただ元々は1400~1600mが主戦場で速い流れの中足を溜めて直線伸びてきた馬だけに福島2000mは合うイメージはありません。
今回は軽視です。
適性面:C
能力面:B
総合評価:C
アールスター
【小倉記念】
TB:インコースが若干有利
レースラップ:12.0 – 10.8 – 11.3 – 11.8 – 12.2 – 12.2 – 12.0 – 11.5 – 11.7 – 12.0
テンの4Fが45.9、上がり4Fが47.2で-1.3の前傾戦。
中盤も12秒前半までしか緩まない中、残り4Fからロードクエストがマクリ気味に上がってきた事で逃げ・先行馬は総崩れになった一戦。
その流れを終始内ラチピッタリを追走し直線もラチ沿いから追い込んできての1着。
逃げ馬が道中下がってきたことで追い出しがワンテンポ遅れた事も結果功を奏し、追い込み決着の展開利を受けました。
上記の小倉記念は相当展開に恵まれた内容で能力面で推せるレースではありません。
その後も中山金杯で5着、小倉大賞典で4着と小回りのG3で着順こそまとめてきていますが、そのいずれも直線だけで追い込んできた内容であり機動力は乏しい印象。
また今回のようなタフさが求められるレース質も過去の好走歴から合うイメージはありません。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
カウディーリョ
【函館記念】
TB:フラット
レースラップ:12.4 – 11.2 – 11.7 – 11.7 – 11.8 – 11.8 – 12.0 – 12.1 – 12.4 – 12.6
-2.1の前傾戦でL5から減速ラップになっている事からも分かるように前の馬には厳しいタフな流れ。
その流れを好位の内目で流れに乗るも直線で一瞬前が詰まる不利を受けての7着。
ただ不利を受けたとはいえ特段見所がなかったのも事実。
上述した函館記念はタフな馬場+レース質になった事から今回想定される七夕賞と条件としては類似する。
その中で低調なメンバー相手にこの内容であれば特段評価に値するものはありません。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
クレッシェンドラヴ
【七夕賞】
TB:外差し
レースラップ:12.6 – 11.9 – 12.1 – 12.4 – 12.3 – 12.1 – 11.8 – 12.1 – 12.2 – 13.0
L4からの減速ラップ+重馬場という非常にタフな条件でレースの上がりが37.3というスタミナ戦。
その流れをゲートで遅れて後方追走、L5前後から徐々にポジションを上げていき上がりも最速の36.6を使っての1着。
タフなレース質+タフな重馬場の中、L5付近からスパートを開始し上がり最速を記録するあたりこのようなスタミナ戦は大の得意です。
またこの1着は馬場の内目を縫ってくる内田騎手の好騎乗にも思えますが、外差しの馬場であった事を考えると内目をロスなく回ってきた=恵まれた。
と考える必要もないと考えます。
この馬は福島(2-3-0-0)連対率100%という成績が示す通りこの舞台はベスト。
また上りがかかればかかるだけこの馬向きになることを考えると今の福島の芝も合いそうでトップハンデを考慮しても高い評価は与える必要があるでしょう。
メンバーも夏場のローカルGⅢという事で小粒感は否めず昨年よりも更に低調な今年は人気でも逆らいにくい一頭です。
適性面:S
能力面:A+
総合評価:A+
ショウナンバルディ
【鳴尾記念】
TB:インコース有利
レースラップ:13.1 – 11.9 – 13.0 – 12.6 – 12.3 – 12.2 – 11.5 – 11.1 – 11.1 – 11.9
インが有利なTB+前後半+5.1の超Sペースという事から極端なイン前有利のバイアスレース。
その流れを番手追走しての2着。
勝ち馬が次走宝塚記念で2着に好走しているとはいえここまで恵まれての2着を評価する事は出来ません。
この馬はロンスパ適性に富んだ持続質タイプの馬でその点小回りの福島は合うイメージがあると思います。
ただ近走の好走時はいずれも前半スロー→L4,5からのトップスピードの持続力勝負でありよりタフな条件となる今回への適性は感じられない。
そもそも上述した鳴尾記念や超スローの流れを逃げて3着に残した都大路Sの内容は特筆すべきものはなく能力的にも評価はし難い。
先週同様のイン前有利のバイアスに恵まれれば好走の芽は多少あるが現段階では軽視予定です。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
スカーフェイス
2勝クラスから一気の重賞挑戦は流石に買いにくい。
また現状ではマイルのトップスピード戦がベストの印象でありタフなこの条件が向くとも思えず軽視予定です。
適性面:C
能力面:C
総合評価:C
ツーエムアロンソ
今年の七夕賞と類似しそうな関門橋Sで見所なく惨敗している点を考慮すると買いにくい。
現状右回りよりも左回りの方が良い印象なので今回は軽視。
適性面:B
能力面:C
総合評価:C
トーラスジェミニ
【安田記念】
TB:フラット
レースラップ:12.3 – 11.0 – 11.6 – 11.5 – 11.4 – 11.2 – 11.0 – 11.7
前半の4Fが46.4、後半の4Fが45.3で+1.1の前傾戦。
高速馬場でのマイルGⅠでやや縦長の隊列になっていた事を考えると想定よりもペースが遅くなった一戦。
その流れを番手追走しての5着。
スローを先行した事で展開に恵まれた印象もあるが、外からも追い込める馬場状態であった事を考えるとこの5着はそれなりに評価が出来ます。
・安田記念のようなマイル戦でのスピード勝負
・ディセンバーSや巴賞のような中距離戦でのロンスパ戦
・函館記念のようなタフな消耗戦
上記のいずれでも好走している事からこの馬は意外と好走レンジが広い印象を持っている。
また今回は距離延長でもあり自然とハナに立てそうなメンバー構成はプラス。
先週同様のインが有利なTBであればより評価を上げる必要があるでしょう。
適性面:A
能力面:A
総合評価:A
ブラックマジック
この馬は長距離戦特有の前半緩んだ流れを先行しL4,5からのロンスパ戦で好走を繰り返してきた。
その為、今回の距離延長はマイナスでテンから流れるこのレース質も不向き。
再度の距離延長で改めて。
適性面:C
能力面:B
総合評価:C
プレシャスブルー
福島民報杯や函館記念の内容を見る限りタフな条件での小回り戦では機動力が不足してしまいどうしても展開待ちになってしまう。
Hペース想定の前崩れで馬券を組み立てるのであれば好走の芽はありそうだが個人的にはワンターンの左回りで時計がかかる馬場の時に狙いたい。
適性面:C
能力面:B
総合評価:B
マウントゴールド
【都大路S】
TB:若干イン有利
レースラップ:13.1 – 11.3 – 12.2 – 12.3 – 12.4 – 11.9 – 11.8 – 11.4 – 11.2 – 11.9
中京2000mらしく向正面坂下からペースアップする中盤緩んだのちのL5ロンスパ戦でTBも含めてイン前にバイアスが出たレース。
その流れを番手追走しての1着。
前に行った4頭がそのまま1~4着を独占する極端な前残りのレースであった為、特別評価が出来るレースではないが58キロを背負ってマイラプソディに0.1差つけた内容は一考の価値はある。
長期休養前からこの馬は小回りコースでの持続力戦にて好走してきたタイプなだけあってこの舞台はベスト。
また都大路S3着のショウナンバルディが今回そこそこ人気になりそうな事を考えると評価したいのは断然こちらの方である。
先行力が活かせる馬場・展開になるようであれば穴として十分魅力がある一頭だと思います。
適性面: A
能力面 :B+
総合評価:B+
ロザムール
【中山牝馬S】
TB:フラット
レースラップ:13.1 – 12.1 – 12.5 – 12.5 – 12.4 – 12.3 – 12.7 – 12.8 – 14.4
大雨の影響で不良馬場の開催となりレースの上りが39.9という非常にタフなスタミナ戦。
その流れを逃げての2着。
極悪馬場でのこの好走は道悪適性・スタミナの裏付け。
また1着のランブリングアレーは次走VMで2着。
3着のフェアリーポルカは元々道悪競馬への実績がありこの特殊な条件こそがベストの馬である事を考えるとこの2着は評価が出来る内容です。
前走は不得意なトップスピード戦で度外視。
そうなると中山牝馬S程ではないが時計がかかる馬場が想定される今回この馬向きのレース質が想定され条件は好転する。
またハンデにも恵まれた印象があり持ち前の先行力が活かせる展開にさえなればぜひ期待したい一頭です。
適性面:A
能力面:A
総合評価:A
ワンダープチュック
大箱コースのワンターン競馬に過去の出走が集中しており今回への舞台は未知数。
しかし機動力に長けている印象はなくこのタフな条件も向く印象はなしで軽視予定です。
適性面:C
能力面:C
総合評価:C
ワーケア
2歳時ではあるがアイビーSの内容を見る限りやはりベストは高速馬場でのトップスピード戦の印象で今回求められる適性とは真逆。
また新潟記念の内容を見ても能力的に推せる部分はなく軽視します。
適性面:C
能力面:C
総合評価:C
ヴァンケドミンゴ
【七夕賞】
TB:外差し
レースラップ:12.6 – 11.9 – 12.1 – 12.4 – 12.3 – 12.1 – 11.8 – 12.1 – 12.2 – 13.0
L4からの減速ラップ+重馬場という非常にタフな条件でレースの上がりが37.3というスタミナ戦。
その流れを中段の外目を追走し直線は大外から追い込んでの3着。
外が伸びる馬場であったとはいえ4角でのロスは流石に大きかったと思えるのでこの3着は十分評価に値します。
前走は外枠の影響で前に壁を作れず風の影響をもろに受けての敗戦。
2走前は前有利の展開バイアスによりポジション的に厳しかった。
3走前は苦手な急坂の中山コースを先行してのガス切れと近走の内容はいずれも度外視可能なもの。
福島コースは(4-1-1-0)という成績が示すようにこの条件はベストの馬であり七夕賞の内容からクレッシェンドラヴとも大きな差はない。
ただ個人的に能力比較の面ではクレッシェンドラヴを上位に評価したい。
適性面:A+
能力面:A
総合評価:A
クラージュゲリエ
【日経新春杯】
TB:フラット
レースラップ:12.5 – 11.2 – 11.6 – 12.9 – 12.5 – 11.9 – 11.7 – 11.8 – 11.8 – 11.7 – 12.2
L6からペースアップしその後、11秒台のラップが続く持続質の流れでレースの上りも35.7と時計がかかっている。
その流れを好位の外目を追走し直線も外から追い上げての3着。
GⅡにしては低調なメンバーであったのは否めないがタフな流れを先行しての3着はそれなりの評価に値します。
この馬は小回り戦での持続力勝負が得意な馬であり、その形であればトップスピードが求められてもタフに寄っても好走出来るレンジの幅が広いタイプ。
その為、この福島コースも適性は向くのだが如何せん近2走の内容が酷い。
前走はイン前有利のバイアスの中外付き3番手を追走するも伸び切れずの7着。
2走前もワンペースの流れを後方で追走するも4角で早々と手応えが悪くなる内容で見所はなし。
今回もそれなりに人気になりそうな事を考えると積極的に買いたくはないですね。
七夕賞2021出走予定馬の注目馬

【七夕賞2021出走予定馬の注目馬】
・クレッシェンドラヴ
逃げ、先行有利のバイアスになれば
・トーラスジェミニ
・マウントゴールド
・ロザムール
それでは週末の予想記事をお楽しみに!
