全頭診断

NHKマイルカップ2021出走予定馬全頭診断!抑えたい2つの適性

・NHKマイルカップ2021のポイント徹底解説

・NHKマイルカップ2021出走予定馬全頭診断

・現段階での最有力候補

【登録頭数:25頭】(フルゲート:18頭)

優先出走馬

シティレインボー
タイムトゥヘヴン
バスラットレオン
ホウオウアマゾン
リッケンバッカー

レイモンドバローズ

賞金上位馬

グレナディアガーズ
ルークズネスト
エリザベスタワー
ピクシーナイト
シュネルマイスター

ショックアクション
アナザーリリック
ヴェイルネビュラ
ソングライン
ロードマックス

ゴールドチャリス
ランドオブリバティ

以下、除外対象馬

ヴィジュネル
グレイイングリーン
スペシャルドラマ
ダディーズビビッド
ニシノアジャスト

ワザモノ
ヴィアルークス

※除外対象馬は診断を行いませんのでご了承ください。

NHKマイルカップ2021のコース解説!

東京競馬場

引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202105090511/course.html

過去10年の平均ラップ】

12.2-10.8-11.5-11.9-11.9-11.3-11.4-12

【NHKマイルカップで求められる適性】

①高速馬場による基礎SP

②基礎SPが求められる中でのトップスピード

一つずつ解説します。

①高速馬場による基礎SP

→昨今の東京芝は高速化が進んでいるのはみなさんご存知のこと。

その為、中盤でもペースが緩みにくくレースを通し11秒台で走り抜く基礎SP(追走能力)は必須と言えます。

②基礎SPが求められる中でのトップスピード

→①で基礎SPが必須と説明しましたが古馬GⅠであるVMや安田記念などと比較すればまだ若干のペースの起伏があります。

つまり3歳戦のNHKマイルカップでは基礎SPが求められつつその中で上がり上位の脚を使う必要があるということ。

3歳戦はペースが落ち着きやすいですがタイトな流れでも末脚が目立った馬は注目ですね。

NHKマイルカップ2021出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】

適性面 レース質で表した「求められる適性」をどの程度持ち合わせているかの指標
能力面: 各馬の純粋な能力面での比較
総合評価 能力面・適性面を総合的に判断した評価

※全頭診断は当日の馬場状態や展開等によるバイアス面を抜きとした「適性面」、「能力面」のみで比較したものになります。よって高評価=本命という訳でもない事をご了承ください。

最終予想はレース当日までにブログ記事またはTwitter(https://twitter.com/yuya_keibariron)で報告致します。

アナザーリリック

【アネモネS

TB:フラット

レースラップ:12.0 – 10.7 – 11.2 – 11.7 – 12.0 – 12.2 – 12.2 – 12.8

前半の4Fが45.6、後半の4Fが49.2という−3.6の超Hペース戦。

その為、1〜6着馬の内2着のジネストラ以外は差し・追い込み馬が独占するような前崩れのレース。

その流れを後方から競馬を進め3、4角でまくり気味に進出しての1着。

牝馬限定戦の弱いメンバーに恵まれた感が強く前崩れの展開も味方した形でこのレースでの評価はしにくいです。

新馬戦では新潟の瞬発力勝負で勝っていますが近2走の内容を見ると機動力を武器に立ち回れる小回りの方が向いている印象が強く東京での基礎SPが求められるレースでの好走はイメージが湧きません。

適性面:B

能力面:B

総合評価:B

グレナディアガーズ

【ファルコンS】

TB:若干インコース有利

レースラップ:12.2 – 10.6 – 10.9 – 11.4 – 11.1 – 11.5 – 12.4

直線で内を各馬が開けたことで後方からの馬は過剰なロスが出ており結果バイアスは前に出たレース。

その流れを番手追走で流れに乗るもルークズネストを差し損ねての一着。

三着以降を0.4離しており勝ち馬との着差を考えれば57キロのハンデも響いたはず。

負けはしましたが能力を再度確認出来たレースですね。

朝日杯や未勝利勝ちの内容も含めてこの馬の武器は高い基礎SPと先行力で1400質のレースがベストの馬。

またイン前有利のバイアスの中、外々を回らされて二着に入った新馬戦の内容を考えるとトップスピードの質も標準以上で能力的にもこの世代この距離ではトップクラスの一頭。

その為、この舞台もまず間違いなく合うでしょし先行力も活きてくるこの舞台では人気であっても高い評価は必要です。

適性面:A+

能力面:A+

総合評価:A+

ゴールドチャリス

流石に厳しいです。

適性面:C

能力面:C

総合評価:C

シティレインボー

【NZT】

トラックバイアス:フラット

ラップ:12.4 – 11.3 – 11.3 – 11.7 – 11.8 – 11.7 – 11.2 – 11.7

11秒台のラップを刻み続けた中山マイルらしい淀みのない流れで基礎SPとスピードの持続性能が求められた一戦。

時計も速く3、4角でもペースは11秒後半で流れているので後方からの馬はコーナー加速の不利が大きい前が有利のバイアス。

その流れをインの3番手という絶好以下を追走しての三着。

それでいて1、2着馬とは着差をつけられているのでこの一戦での評価はし難いです。

前走は枠の利も活かせて先行策がハマった形。

今回はもう一段階ペースが上がることを考えれば厳しいレースになりそうです。

適性面:B

能力面:B

総合評価:B

シュネルマイスター

【弥生賞

TB:若干インコース有利

レースラップ:12.7 – 11.6 – 12.4 – 13.0 – 12.9 – 12.6 – 12.3 – 11.6 – 11.0 – 11.9

前半の1000mが62.6、後半の1000mが59.4+3.2の超Sペース。

ペースが上がったのが3角でそこから11.6 – 11.0 – 11.9いうラップを刻んでいるように後方から外々を回る馬にとってはコーナー加速の不利が強く出た前有利のレース。

その流れを番手で流れに乗るが逃げたタイトルホルダーを捕まえられずの二着。

そのタイトルホルダーが次走皐月賞で二着に好走していることを考えると相対的にこの二着は評価はして良いでしょう。

2走前のひいらぎ賞はラップだけ見ると(12.2 – 11.6 – 11.8 – 11.8 – 12.5 – 12.4 – 11.7 – 11.8)中盤緩んでの瞬発力勝負。

しかしこれは逃げ馬がこの区間で手応えがなくなっただけで後続の馬にとっては11秒台のラップが続く持続質の流れ。

そのレース質で持ったまま二着馬に3馬身差をつけて完勝した内容を考えるとやはり中山の様な小回りコースで上がりがかかる展開がベスト。

また基礎SPが問われたレースへの経験もなく今回の舞台に関しては疑問が残ることが多いです。

ただ基本的にクラシック路線と比較したらマイル路線はレベルが落ちる傾向になるので能力比較では上位とみて良いでしょう。

適性面:B

能力面:A

総合評価:B+

ショックアクション

この馬は時計がかかる馬場の方が合うタイプで基礎SPが求められる高速馬場のここでは厳しい。

適性面:C

能力面:B

総合評価:C

ソングライン

【紅梅S】

TB:フラット

レースラップ:12.3 – 10.6 – 10.6 – 11.5 – 11.8 – 11.7 – 12.1

前半3Fが33.5、後半3Fが35.6、−2.1のHペース戦。

その流れをインの3番手から直線も内目を伸び後続に0.5差をつけての完勝。

弱いメンバーに恵まれたとはいえ非常に強い内容で基礎SPが問われる1400質のレースへの適性を高く感じた一戦。

3走前の未勝利勝ちも11秒台のラップがラストまで続く持続質の流れを外目から差しての完勝でこの馬自身上がり34.1の脚を使えています。

また新馬戦ではのちの重賞馬クールキャットの二着(ソングライン自身外を回らされるバイアス不利あり。)に好走している事からも能力の裏付けは十分。

前走に関しては道中致命的な不利があったので度外視出来る内容です。

スタートが不安定な部分はありますがこの舞台はベストに近いコースであり人気を考慮してもぜひ買いたい一頭です。

適性面:A+

能力面:A+

総合評価:A+

タイムトゥヘヴン

【NZT】

トラックバイアス:フラット

ラップ:12.4 – 11.3 – 11.3 – 11.7 – 11.8 – 11.7 – 11.2 – 11.7

11秒台のラップを刻み続けた中山マイルらしい淀みのない流れで基礎SPとスピードの持続性能が求められた一戦。

時計も速く3、4角でもペースは11秒後半で流れているので後方からの馬はコーナー加速の不利が大きい前が有利のバイアス。

その流れを15番枠ということもあり中段の外目を追走しての二着。

逃げたバスラットレオンには差をつけられたが初のマイルでも基礎SPは足りておりラストまで脚を使えた内容は高評価です。

新馬戦以外は全て中山でのレースを選択してきているようにトップスピードが求められる展開より持続質の流れが得意な馬。

その為、前走で距離短縮に対応出来たとはいえトップスピードが求められるこの舞台は合わないイメージの方が強いです。

元々はクラシック路線でそれなりに活躍してきた馬なので見限るのは早計かもしれませんが高い評価はしにくい。

適性面:B

能力面:B+

総合評価:B

バスラットレオン

【NZT】

トラックバイアス:フラット

ラップ:12.4 – 11.3 – 11.3 – 11.7 – 11.8 – 11.7 – 11.2 – 11.7

11秒台のラップを刻み続けた中山マイルらしい淀みのない流れで基礎SPとスピードの持続性能が求められた一戦。

時計も速く3、4角でもペースは11秒後半で流れているので後方からの馬はコーナー加速の不利が大きい前が有利のバイアス。

その流れを自らペースを作り上がり最速で逃げ切るという非常に強い内容です。

逃げ馬が上がり最速を記録しては後続はどうも出来ません。

この馬は逃げたレースでは(3-0-0-0)、逃げれなかったレースでは(0-0-2-2)と極端な成績。

またこの馬自身が逃げて直線再加速が出来るタイプなので楽にハナを切れたら東京替わりでも簡単には止まらないでしょう。

ただこの馬は決してスタートが速いタイプではなく二の脚を利かせて先手を主張するタイプなのであくまで枠とその並びには気を配りたい。

ただ個人的にはマイルGⅠにしたら先手を主張するタイプが少ないように思えるのでハナを切っての逃げ切り勝ちは十分あるように思えます。

適性面:A

能力面:S(単騎で逃げれたら)

総合評価:A+

ピクシーナイト

【アーリントンC】

トラックバイアス:若干インコース有利

ラップ:12.4 – 10.8 – 11.5 – 12.3 – 12.2 – 11.5 – 11.2 – 12.3

重馬場発表ではあるがL4⇨L3で11.5、L3⇨L2で11.2という加速ラップが踏まれたトップスピード戦。

またTBはインが有利で出ておりロスなく立ち回った馬にバイアスが出たレース。

その流れで逃げての4着は残念な内容です。

シンザン記念の勝利もイン前有利のバイアスを味方につけての逃げ切り勝ちで能力面の裏付けには乏しい。

また今回は同型のバスラットレオンとの兼ね合いで今までよりも楽に逃げれない事を考えると軽視予定です。

適性面:B

能力面:B

総合評価:B

ホウオウアマゾン

【アーリントンC】

トラックバイアス:若干インコース有利

ラップ:12.4 – 10.8 – 11.5 – 12.3 – 12.2 – 11.5 – 11.2 – 12.3

重馬場発表ではあるがL4⇨L3で11.5、L3⇨L2で11.2という加速ラップが踏まれたトップスピード戦。

またTBはインが有利で出ておりロスなく立ち回った馬にバイアスが出たレース。

その流れを番手で追走しバイアスに恵まれての一着。

また前肢の踏み込みが強くいかにも道悪が得意そうな走りをしている為、水分を含んだこの馬場も向いた印象が強いです。

前走に関しては特段高評価というものではないのですが、個人的に評価したいのは3走前のデイリー杯でこの時のラップは以下の通り

【12.9 – 10.9 – 11.2 – 11.6 – 11.5 – 11.4 – 10.9 – 12.0】

阪神の高速馬場ということで中盤でも11秒台半ばの時計で流れL3⇨L2で0.5のギアチェンジが入る総合戦。

またこの馬自身が上がり34.2を記録しています。

つまりこのレースでNHKマイルカップに求められる「基礎SP」と「基礎SPが問われる中でのトップスピード」の2つを備えている事が分かり今回への適性の高さを表しています。

また一着馬のレッドベルオーブは次走朝日杯で外を回って三着に好走している様にこの世代のマイル路線ではトップクラスの馬。

その相手に肉薄した内容はもちろん評価出来るでしょう。

適性面: A+

能力面 :A

総合評価:A

ランドオブリバティ

【芙蓉S

TB:フラット

レースラップ:12.4 – 11.1 – 12.7 – 12.3 – 13.3 – 12.1 – 11.8 – 11.8 – 11.5 – 12.2

中盤でペースがガツッと緩んでからのL5ロンスパ戦。

小回り向きの器用さと先行力、スピードの持続性能を評価出来るレースです。

クラシック路線を中心に使われてきた馬でマイル路線は初出走。

その為、基礎S Pが問われる流れは経験がなく評価は難しい。

ただこの馬のベストレースは間違いなく上記の芙蓉Sで機動力を活かせる持続質向き。

よって今回の舞台には向くとは思えず評価は下げます。

適性面:B

能力面:B+

総合評価:B

リッケンバッカー

【アーリントンC】

トラックバイアス:若干インコース有利

ラップ:12.4 – 10.8 – 11.5 – 12.3 – 12.2 – 11.5 – 11.2 – 12.3

重馬場発表ではあるがL4⇨L3で11.5、L3⇨L2で11.2という加速ラップが踏まれたトップスピード戦。

またTBはインが有利で出ておりロスなく立ち回った馬にバイアスが出たレース。

その流れを中段の馬群の中を追走し直線外目に出しての二着。

直線で追い出しを待たされる形になっており、スムーズな競馬が出来ていればもう少し勝ち馬と差を縮められた可能性は高く低評価を覆す強い内容。

未勝利の勝ちっぷりやサルファーコスモス、ルークズネストと接戦をしてきた事まで考えると能力はGⅠのここでも通用しておかしくない。

あとは基礎SPが問われる流れの経験がないので、その点を対応して今までの様な上がりを使えるのであれば期待は持てます。

適性面:B+

能力面:A

総合評価:A

ルークズネスト

【ファルコンS】

TB:若干インコース有利

レースラップ:12.2 – 10.6 – 10.9 – 11.4 – 11.1 – 11.5 – 12.4

直線で内を各馬が開けたことで後方からの馬は過剰なロスが出ており結果バイアスは前に出たレース。

その流れを出負け気味のスタートながら枠の利を活かしの逃げ切り勝ちでバイアスを味方にした形。

ただルークズネスト自身が直線で左にモタれてスムーズさを欠いた事とグレナディアガーズも番手でバイアスに恵まれていた事を考えると両者で能力差はないと考えて良いでしょう。

またこのレース自体が1400m戦である事を考えると基礎SPが問われた形であり今回の舞台への繋がりも深い。

シンザン記念ではイン前有利のバイアスの中外から追い込んでおり着差以上に強い内容。

基礎SPに関しても問題なく未勝利勝ちの内容まで考えるとトップスピード戦にも対応できますしグレナディアガーズとの物差しで考えれば今回も有力候補に一頭で間違い無いです。

適性面:A

能力面:A+

総合評価:A

レイモンドバローズ

【アーリントンC】

トラックバイアス:若干インコース有利

ラップ:12.4 – 10.8 – 11.5 – 12.3 – 12.2 – 11.5 – 11.2 – 12.3

重馬場発表ではあるがL4⇨L3で11.5、L3⇨L2で11.2という加速ラップが踏まれたトップスピード戦。

またTBはインが有利で出ておりロスなく立ち回った馬にバイアスが出たレース。

その流れをホウオウアマゾンの直後で競馬を進めており極力ロスを省いた形。

そう考えるとこのレースだけで言えばホウオウアマゾンやリッケンバッカーにはやや見劣りする内容に思えます。

この馬のベストレースはペースが流れ差し・追い込み馬に流れが向いた中先行策で押し切った2走前の1勝クラス。

そう考えるとスピードが分散される基礎SP戦は歓迎だが同時に上がりの速さも求められる形になればキレ負けする可能性は高いので強く推奨することはできない。

適性面:B

能力面:B+

総合評価:B

ロードマックス

京王杯のように中盤緩んでトップスピードが求められる形がベスト。

その為、今回は基礎SP不足の懸念点が強く軽視予定です。

適性面:C

能力面:B

総合評価:C

ヴィジュネル

【NZT】

トラックバイアス:フラット

ラップ:12.4 – 11.3 – 11.3 – 11.7 – 11.8 – 11.7 – 11.2 – 11.7

11秒台のラップを刻み続けた中山マイルらしい淀みのない流れで基礎SPとスピードの持続性能が求められた一戦。

時計も速く3、4角でもペースは11秒後半で流れているので後方からの馬はコーナー加速の不利が大きい前が有利のバイアス。

その流れを中段の内ラチ沿いで競馬を進め直線もロスのない立ち回りでの4着。

ケチの付け所がない乗り方でのこの結果は評価できません。

適性面:C

能力面:B

総合評価:C

ヴェイルネヴュラ

【ジュニアC】

トラックバイアス:フラット

ラップ:12.7 – 11.1 – 11.4 – 12.6 – 12.7 – 12.3 – 11.3 – 11.9

ラップだけ見れば瞬発力が問われたトップスピード戦ではあるが、この馬自身L4付近から外に出して追い上げを開始している事を考えるとレース自体は持続質。

ただ上位に入着した馬がことごとく次走凡走しているように低調なメンバーに恵まれての勝利に思え評価はし難いです。

適性面:C

能力面:B

総合評価:C

NHKマイルカップ2021出走予定馬の注目馬

【NHKマイルカップ2021出走予定馬の注目馬】

・バスラットレオン

・ソングライン

それでは週末の予想記事をお楽しみに!