中山2200mはスタート直後から急な上り坂が続くレイアウトにより前半はペースが緩むことが殆ど。
その後、坂の下りに転じるL5~L6から徐々に加速していくロンスパスタミナ戦になるのが定説。
また今回逃げが想定されるロザムールは中山金杯で
12.5 – 11.4 – 13.1 – 12.4 – 12.6 – 12.1 – 11.8 – 11.5 – 11.3 – 12.2
というラップで逃げており、今回想定される前半スロー→ロンスパ戦に類似する。
この形になると、中山の急な4角をトップスピードで駆け抜ける事になり外を回らされる馬はそれだけでコーナーの加速負荷が強く不利な展開となる。
土曜日の中山芝はCコース替わりの影響か馬場差なしのフラットではあったが、想定ラップを考えると好位や内で流れに乗れる馬を中心視したい。
そこで本命はこの馬。
◎1ウインマリリン
天皇賞・春の1,3着馬に先着した日経賞を振り返るとこの時のラップは以下の通り。
7.1 – 11.6 – 12.3 – 13.0 – 12.5 – 12.8 – 12.8 – 12.5 – 11.7 – 12.1 – 11.8 – 11.3 – 11.8
中山2500mらしく前半スローからのL5ロンスパ戦。
ただ前半から中盤でも想定以上に緩んだ影響やイン前有利のトラックバイアスもありこの勝利は恵まれた形ではあった。
ただそれでも似た位置取りであったカレンブーケドールに0.1差つけた内容は評価に値します。
前走は牝馬の好走例が殆どない3200mという距離+終始外々を回らされる苦しい展開でも着順をまとめてきている辺りにこの馬の強さを感じる内容。
今回は絶好の最内枠ということで過剰人気感は否めませんが、それでも他馬でこの馬以上に評価を与えたい馬もいなく素直に本命とします。
そして対抗はこの馬。
○3セダブリランテス
本命まで考えた馬です。
評価すべきは3走前のディセンバーSでこの時のラップは次の通り
12.7 – 12.1 – 12.6 – 12.3 – 11.6 – 11.4 – 11.4 – 11.2 – 12.0
距離こそ違えど前半スロー→L5からのロンスパ戦であり、この持続質の流れに適性があるウインイクシードを完封する強い内容でした。
また中山巧者ウインブライトを破った中山金杯や3歳時のラジオNIKKEI賞の内容を考えても後傾質のロンスパ戦にこそ適性がある馬なのは明白。
その為、近2走は基礎SPが求められる持続質の流れでこの馬の好走レンジから外れるので度外視可能。
今回3番枠から好位で競馬ができるのもプラス材料であり、それでいて単勝オッズが30倍を超える妙味もある。
ウインマリリンとセットでの好走に期待しています。
オールカマー2021予想
◎1ウインマリリン
○3セダブリランテス