突然ですが、あなたは競馬予想に❝騎手❞の要素を入れていますか?
競馬を予想するのにあたっては様々な要素があります。
そしてあなたは、自分なりに様々な要素から選択し競馬の予想をしている事でしょう。
その中で、自分の本命馬の騎手が思い通りに乗ってくれなかった経験はあるのではないでしょうか?
・自分の想定した展開通りに乗ってくれなかった
・内を突くと思ったら4コーナーで外に出していた
・直線で詰まった
走るのは馬ですがその馬をコントロールするのは騎手の役目です。
その騎手の特徴を知らずして質の高い競馬予想は出来ません。
目次
上手い騎手は馬場と展開を考える!

競馬の予想で騎手を考えると言っても抽象的で難しいと思いませんか?
騎手の勝利数や馬券内率等、結果のみで判断すれば簡単ではありますが、それでは真に騎手を競馬予想の要素としては考えられません。
ここでは、競馬予想をするにあたり騎手を「どのように考えるべきか?」を説明します。
馬場から騎手を考える
結論から言いますが騎手を考える際は馬場状態、ペース、位置取りの3つの要素を掛け合わせて考える必要があります。
これら3つの要素については下記の記事で紹介しているので宜しければぜひ読んで下さい。

馬場状態、ペース、位置取りとセットで考えるというのは、そのような馬場やペースを活かすことが得意であったり位置をとることに長けている騎手を予想に組み込むという事です。
例を挙げます。
インが有利な馬場だったとして本命にした馬はインの3番手に入る想定で本命にしました。
しかし騎手は、馬場によるアドバンテージより前が詰まるリスクを避け外に出すタイプの騎手であったら予想通りの展開とはならず馬券は外れてしまいます。
騎手にはそれぞれの特徴や考え方があるのです。
その為、騎手の特性を知らないと予想通りに乗ってくれるかは分からず、せっかくの予想が台無しになってしまうという事は珍しくありません。
本当に上手い騎手ランキングTOP10!

ここでは上記に書いた通り「馬場状態、ペース、位置取りをしっかりと考え本命にしたのを悔いる事が無い乗り方をしてくれる騎手」
というのを「上手い騎手」と定義しており、あくまで主観的な個人のランキングになります。
それでは早速ランキングの発表です!
10位福永祐一
→レース前日に出走予定のレースを分析し展開や各馬の位置取りを想定したり、当日の朝に芝コースを歩いて馬場状態の確認を行なったり、しっかりとレースを考えて乗ってくる騎手です。
実際にレースを見ててもそのような部分は感じ取れます。
しかし時折、直線で前が詰まったり、なかなか外に出せず消化不良で終わってしまうレースもあったりもします。
9位丸山元気
→2019年のシーズンから馬質が上がり、それに合わせて結果が伸びてきた騎手です。
印象に残っているのは、スティッフェリオで勝った福島記念やオールカマーですね。
特にオールカマーは見事な逃げで騎手の腕で勝ったレースと思いました。
8位吉田隼人
→ローカルが主戦場な事が多くあまり目立つことが少ない騎手です。
それ故人気にもならないのですが、先行馬に乗った時は理想的な位置を積極的にとり競馬をしてくれる印象があります。
代表レースは何と言っても2015年と2016年の有馬記念でのゴールドアクターでしょう。
どちらとも完璧な乗り方で鳥肌が立ちました。
7位横山典弘
→馬の気分に合わせて乗るタイプの騎手の為、時々目を疑う騎乗をしてネットを騒がせることがありますよね。
ポツンという言葉はあまりにも有名です。
しかし横山騎手は時々、信じられないような神騎乗もします。
追い込み馬を先行させ勝たせたり、インが有利な馬場で内に潜り込ませたり、予想がしにくい事を平気でやって押しのけます。
6位北村友一
→北村友一騎手はインが有利な馬場を活かす騎乗が上手いですね。
しっかりと位置もとるし直線も馬群を割って抜けてくるタイプです。
その為、直線で前が詰まったりラフプレーも見える時があります。
2019年の大阪杯アルアインや秋華賞のクロノジェネシスは完璧でした。
5位川田将雅
→現在、日本人騎手の中でもっとも信頼されている騎手ではないでしょうか?
馬場読みも出来るしポジションも取れるジョッキーです。
基本的に卒なく乗るイメージですね。
4位M.デムーロ
→前ほど結果は出ていないですし、平場のレースは手を抜きがちですが大きいレースだと頼りになる騎手です。
馬場や展開に合わせて完璧に乗ってくれる事は多いですが、出遅れたり直線で早々と諦めたりと極端なレースに成る事があります。
3位北村宏司
→もしかしたら意外と思われる方もいるかと思いますが僕は北村宏司騎手をとても評価しています。
上記で挙げた騎手に比べたら地味な印象があると思うのですが、とても上手いです。
特に馬場読みに長けていて馬場に合わせて積極的にポジションを取りに行ってくれます。
人気にならない所もポイントですね。
2015年オールカマーのルージュバックは正に北村宏司騎手の良さが前面に出た素晴らしいレースです。
2位C.ルメール
ルメール騎手が上手いのは皆さん周知のとおりだと思います。
基本的にルメール騎手はオールラウンダーでどんな条件でもしっかりと乗ってくれます。
そして意外と、直線での馬郡捌きや進路撮取りが上手いです。
ラフプレーという訳でもなくスルスルと各馬の間を抜けてきます。
今年のフェブラリーステークスでのモズアスコットも正しくルメール騎手の良さが出ていました。
1位岩田康誠
個人的には断トツで岩田騎手が1位です。
岩田騎手の強みは何と言ってもインが有利な馬場で発揮されます。
馬場読みに長けており外枠だろうと内に潜り込ませる技術はすごいです。
馬場の重要性をしっかりと熟知している部分が頼りになり、インが有利な馬場であれば人気馬だろうと下手に外に出さず「気付いたら内にいる」という事が良くあります。
代表レースはいくつもあるのですが、2010年皐月賞のヴィクトワールピサは鳥肌物です。
テン乗りで⑬番枠であったにも関わらずインコースに入れ直線も最内から伸びて来て完勝。
何度でも見れる120点の騎乗です。
それをグリグリの1番人気でやってのけるのが本当にすごいと思います。
この皐月賞の他にも、岩田騎手のおかげで勝てたと思わせるレースはいくつもありますね。
人気にならない狙い目騎手は北村宏司!

ランキング如何だったでしょうか?
もちろん賛否両論だと思いますが、僕が今まで馬場状態、ペース、位置取りを散々考え分析した僕のランキングになります。
その中で、馬券の期待値も含めた❝人気にならない狙い目騎手❞としてオススメをするなら北村宏司騎手です。
いつも過剰に人気がしてしまう馬がいるように、騎手も過剰人気を生み出す事があります。
最たる例はやはりルメール騎手ですね。
ルメール騎手は平場でも重賞でも基本的に馬の能力よりも人気してしまう傾向がありますので期待値という意味では低いです。
また短期免許で来日している外国人ジョッキーも人気してしまいます。
外国人ジョッキーにもよるのですがR.ムーア騎手、C.スミヨン騎手、D.レーン騎手、J.モレイラ騎手、O.マーフィー騎手といった日本でもお馴染みの騎手は上手い反面過剰人気になりやすいです。
その中で北村宏司騎手は、上記で挙げた外国人ジョッキーにも負けていないと個人的には思っているのですが人気にはならない騎手です。
やはり大抵の方は、騎手を考える時に結果のみで判断しがちであり、各々の騎手の乗り方や特徴は説明できないのではないでしょうか?
また「外人を買っていれば当たる」といったような極端な考え方で馬券を買ってしまいがちです。
この記事を読んで下さっているあなたには是非とも、冷静に騎手を分析してもらい人気にならない北村宏司騎手に注目して馬券を買ってもらえればと思います。
リーディング上位騎手はやっぱり上手い!

まとめになりますが、一言でいうとリーディング上位の騎手はやはり上手いです。
もちろん競馬の仕組み上、リーディング上位の騎手には良い馬が集まってきてさらに結果が出るといった形になっています。
しかし馬質のみで勝っている訳では当然ないですし、人気馬でも当然弱い馬はいます。
その中でしっかりと結果を出しているリーディング上位の騎手はやはり上手いという事になりますし、レースを見てもやはり違います。
もしあなたも、これを機に一つの要素として騎手を予想に組み込めるようであれば幸いです。