混戦模様であった今年の皐月賞。
しかし蓋を開けて見ればエフフォーリアが3馬身差の圧勝撃。
内容的にも目を見張るもので文句なし無敗の皐月賞馬の誕生です。
今回のブログは少し雑記的な内容で、
・皐月賞までが終わった私の牡馬クラシックの感想
・日本ダービーの展望
上記2つのテーマで話していきます。
終わってみればエフフォーリアの1強だった今年の皐月賞

皐月賞レースラップ
【12.1 – 11.7 – 12.5 – 11.9 – 12.1 – 11.4 – 11.9 – 12.1 – 12.3 – 12.6】
L5が最速地点となりそこから減速ラップとなる消耗戦でレースの上がり3Fは37.0。
日曜日は終日晴れており馬場は稍重にまで回復していたが、土曜日の夜から降りしきっていた雨の影響は依然として残っていた印象。
その為、今年の皐月賞も中山らしいタフな持続質のレースでした。
そして個人的に上記のレース質は想定通り。
よってステラヴェローチェと悩みましたが上記のタフなレース質と機動力に長けた小回り適性を評価し私の本命はアサマノイタズラでした!笑
皐月賞2021予想こちらの予想記事にも書いた通りです。
結果アサマノイタズラは出遅れ+出していって引っかかる、4角で外に弾かれるという三重苦を味わっての最下位となってしまいましたが…
まぁこれも競馬ですからね仕方ない!
そしてこのレース質を考えると改めてエフフォーリアの強さが際立つと思います。
正直エフフォーリアは共同通信杯を含めた過去のレース内容+飛びの大きい走法からダービー>>>皐月賞向きだと判断していたのでここでは軽視していました。
しかし私の想像など遠く及ばない走りでしたね。
もうこのレベルだと適性なんてものは凌駕して結局の所「馬の格」が違ったと認めざる終えないですね。
今年の皐月賞はエフフォーリアの1強でした。
ダービーはエフフォーリアで鉄板なのか?

競馬ファンは気が早いもの。
皐月賞が終わった刹那「ダービーはエフフォーリアと心中だー!!」
と考えた人も多いのではないでしょうか笑
しかし日本ダービーは「最も運の良い馬が勝つ」と言われる舞台。
そしてこれは決してオカルト的因子で言われている訳ではありません。
「運で決まる」枠順別の成績をご覧ください。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率 1枠 7-2-1-30 17.5% 22.5% 25.0% 371.5% 90.3% 2枠 3-2-3-32 7.5% 12.5% 20.0% 42.8% 90.0% 3枠 3-2-2-33 7.5% 12.5% 17.5% 13.8% 60.0% 4枠 0-5-4-30 0.0% 12.8% 23.1% 0.0% 165.1% 5枠 1-2-1-36 2.5% 7.5% 10.0% 21.3% 33.5% 6枠 2-5-1-32 5.0% 17.5% 20.0% 19.8% 51.8% 7枠 2-1-5-52 3.3% 5.0% 13.3% 7.5% 33.5% 8枠 2-1-3-53 3.4% 5.1% 10.2% 25.1% 59.8% 引用元:https://umanity.jp/racedata/graderace/0004/race_data_analyze.php
1枠が勝率、連対率、複勝率、単勝回収率でぶっちぎりの1位となっています。
特に単勝回収率は驚異の371.5%。
上記のデータは2000年〜2020年という長い期間の中で集めたデータになっていますので信憑性は高いです。
つまり「最も運の良い馬」というのは「枠に恵まれる馬」。
つまり1枠を引いた馬という事も出来るのかもしれません。
因みに何故1枠の成績が良いのかというと、
①コース替わりによるイン前有利のトラックバイアス
②殆どの各馬が経験のない2400mという距離を意識してペースが落ち着く
一つずつ説明します。
①コース替わりによるイン前有利のトラックバイアス
日本ダービーが組まれている2回東京は全12日間の日程。
前半6日間がAコースで、7~10日目がBコースを、そして11~12日目がCコースというのが例年の流れです。
そして日本ダービーは12日目に行われる為、Cコースへのコース替わりの週。
この影響もありダービーdayはイン前有利のトラックバイアスが働きやすいのです。
②殆どの各馬が経験のない2400mという距離を意識してペースが落ち着く
この時期の3歳馬にとって2400mを経験出来るレースは数少なく(青葉賞やゆりかもめ賞など)殆どの馬にとっては未知なる距離への延長となるのが日本ダービー。
そうなるとどうしてもペースは落ち着きやすくなるのが基本です。
参考までに2009年〜2019年の平均ラップは以下の通り
【12.7−10.9−12.1−12.3−12.4−12.4−12.6−12.5–12.2−11.7–11.4–11.8】
上記のラップが示す通り、前半〜中盤でもペースは上がらずトップスピードの質が求められる後傾戦。
トラックバイアスも合わさって前に行った馬やロスなく運んだ馬に分があります。
※しかし近年は馬場の高速化が進み淀みのないラップが続くレース質になる事も。
【競馬予想の仕方を解説】トラックバイアスについて初心者でも分かるよう説明
まとめ:エフフォーリアはダービー最有力候補。しかしバイアス面の比重が大きいので絶対視までは出来ない

エフフォーリアは共同通信杯の内容からもダービーのレース質は問題ないでしょうしむしろ皐月賞との比較では向いてくるとさえ思います。
また先行力もダービーでは大きな武器となるので現段階ではもちろんダービー馬の最有力候補なのは間違いありません。
しかし上述した通り、ダービーはバイアスの比重が大きいレースであり「紛れ」が起こりやすい。
仮に大外を引いたりした場合は再度検討の余地はあるでしょう。