・セントライト記念のポイントを徹底解説
・セントライト記念出走予定馬を全頭診断
・現段階での最有力候補
菊花賞の前哨戦セントライト記念。
今回も狙うべきポイントを説明した上で全頭診断していきます。
【登録頭数:16頭】(フルゲート:18頭)
賞金上位馬
サトノフラッグ
ガロアクリーク
バビット
ヴァルコス
ココロノトウダイ
ダノンファスト
サペラヴィ
マイネルソラス
ラインハイト
リスペクト
アイブランコ
エクセレントラン
エヒト
ピースディオン
フィリオアレグロ
フォワードアゲン
目次
セントライト記念2020のコース解説・傾向解説!
![]()
引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202009210611/course.html
【コース解説】
スタート直後から高低差4mの坂を上るコース形態の為、テンの3Fはペースは落ち着きやすい。
その後2コーナーの中頃から下り坂が続く為、残り6F辺りからペースは上がりやすくロンスパ戦になりやすいのが特徴。
またゴール前の急坂を2度も上る事になる為、スタミナとスピードの持続性は高く求められやすいコース形態です。
【適性面】
・持続力
・スタミナ
・機動力(4コーナーから直線の入りが急な為)
【レース傾向】
トラックバイアス・展開バイアスによる所はありますが基本的には好位の馬やロスなく立ち回れる馬に分があります。
機動力があれば3コーナーで上がってこれますが、結局は外々を回らされることになるので不利になりやすいです。
逃げ馬や内枠の先行馬には注意を払う必要があるでしょう。
【中山芝トラックバイアス】
インコース有利のバイアスを想定。
先週日曜日の中山芝は、逃げ馬やインでロスなく立ち回った馬の好走が際立っていました。
今週も同じようなインコース有利のトラックバイアスが続くと想定して予想を固めていきましょう。
【展開面】
バビットの単騎逃げが濃厚。
コース形態も相まって、前半スローの残り5F前後からのロンスパ戦になりスピードの持続力+機動力が求められるレースになりそうです。
展開バイアス自体は逃げ馬や内でロスなく乗れる好位の馬に向きそうです。
以下でまとめました。
【コース解説・適性面】
前半スローのロンスパ戦になりやすいです。
求められる適性面は、
・スピードの持続力、スタミナ
・機動力
・先行力
【レース傾向】
好位の馬やロスなく立ち回れる馬に分がある為、逃げ馬や内枠の先行馬が予想の中心。
【トラックバイアス】
インコース有利のバイアスを想定。
【展開面】
バビットの単騎逃げが濃厚。
逃げ馬や内でロスなく乗れる好位の馬に展開バイアスは向きそうです。
セントライト記念2020出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
総合評価 | 能力面・適性面(トラックバイアス、展開バイアス、ラップ適性、馬場適性)を総合的に判断した評価 |
---|
【指数の意味合い】
S | メンバー内で抜けていると判断した場合 |
---|---|
A+ | メンバー内でトップクラスの高評価 |
A | それなりの高い評価 |
B+ | 多少注意は必要な存在 |
B | 特別な買い要素は無し |
C | 厳しい |
アイブランコ
未勝利戦の内容では流石に厳しいです。
総合評価:C
エクセレントラン
【8月23日500万下】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:超スローの瞬発力勝負
トラックバイアス・展開バイアス共に極端に前に向いたレースを2番手追走での2着。
メンバーレベルも低いですし今回求められる適性面とは真逆のレースであった為、評価は出来ません。
2走前の未勝利戦はハイペースの消耗戦をマクリ気味に上がっていっての快勝でしたが、メンバーレベルが低すぎる為、そちらも評価に値しません。
流石に今回のメンバー相手では厳しいでしょう。
総合評価:C
エヒト
【白百合S】
トラックバイアス:インコース有利
展開:超スローの瞬発力勝負
極端にイン前にバイアスがあったレースを4コーナー大外に出しての6着でこの内容は度外視できます。
【5月2日未勝利】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:ミドルペースの持続力勝負
後方グループの外目から直線大外に出しての1着。
ノーステッキで余裕のある勝ち方でしたが、2着のシュルシャガナは未だ未勝利を勝ち上がれていない馬の為、レースレベルは高くは無いです。
またこのレース自体は持続力勝負でしたが、中盤でラップが緩み最後の2F→1Fは同じラップです。
この為、瞬発力もある程度求められたレースだと思うのでセントライト記念へのの適性面も疑問です。
ここでは厳しいでしょう。
総合評価:C
ガロアクリーク
【ダービー】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:スローペースの瞬発力勝負(6F目で加速ラップになっていますがこれはマイラプソディーが捲った影響です。その後は再度12秒台のラップに落ち着いているので瞬発力が求められた一戦。)
トラックバイアス・展開バイアス共にイン前有利でした。
その中で中段の外目を追走し直線も大外からジリジリと伸びて来ての6着。
外を回らされた割には6着まで追い込んできた内容は評価出来ます。
やはり瞬発力勝負への適性は高いです。
【皐月賞】
トラックバイアス:4コーナーから直線外伸び
展開:ハイペースの持続力勝負
中山の最終週で外伸びのトラックバイアスだった事から後方の差し・追い込み馬に分があったレースを後方の外目から伸びて来ての3着。
この馬の得意な瞬発力勝負ではないレースでの好走はある程度の評価が出来ます。
ただラップを見れば持続力勝負ですが、キメラヴェリテが飛ばした割に中盤が緩んでいますし上がり1Fの減速も少ない事から、瞬発力勝負寄りの持続力勝負だったと思われます。
このメンバー相手であれば実績最上位でそれなりに評価は必要です。
ただこの馬のベストパフォーマンスは瞬発力が求められたスプリングSだと思うので今回の中山芝2200mの舞台は合わないと思います。
またバイアスはイン前有利であると思われる為、先行力に乏しいこの馬が外枠を引いたら正直厳しくなりそうです。
評価が難しいですが上位人気は確実ですから少し嫌っても良い一頭でしょうか。
総合評価:B+
ココロノトウダイ
【猪苗代特別】
トラックバイアス:インコース有利
展開:スローペースの持続力勝負
極端にイン前にバイアスがあったレースをインコースの3番手から抜け出しての1着。
バイアスに恵まれたレース内容なので高い評価は出来ませんが2着のコンダクトレスが次走1000万下を勝ち上がっている事からメンバーレベルは悪くないです。
またこのレースは6F目から⑪が捲ってきた事でロンスパ戦になりスピードの持続力と機動力が求められた一戦で、セントライト記念への適性の高さを感じました。
スプリングS、共同通信杯は共に瞬発力勝負への適性が無かったことによる敗戦の為、度外視できます。
今回内枠を引いてバイアスが向けば適性面から穴として面白い存在です。
総合評価:A
サトノフラッグ
【ダービー】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:スローペースの瞬発力勝負(6F目で加速ラップになっていますがこれはマイラプソディーが捲った影響です。その後は再度12秒台のラップに落ち着いているので瞬発力が求められた一戦。)
トラックバイアス・展開バイアス共にイン前有利でした。
その中後方グループで終始外を回りながらの11着。
位置取り的に厳しかったのでここは度外視できますがブラックホールに差された点は残念でしたね。
【皐月賞】
トラックバイアス:4コーナーから直線外伸び
展開:ハイペースの持続力勝負
ペースがある程度流れた事と中山の最終週で外伸びのトラックバイアスだった事から後方の差し・追い込み馬にバイアスがあったレース。
その中で中段の外目を追走し4コーナーで早めに上がってくるが伸びを欠いての5着。
バイアスは向いた中でのこの敗戦は瞬発力勝負よりの持続力勝負になった為、適性が若干ずれたものと考えられます。
【ディープ記念】
トラックバイアス:内外フラット
展開:スローペースの持続力勝負
このレースは前3頭と後続の馬とで隊列が2つに分かれたレースです。
そして後続グループは向こう正面の中頃から早めに進出するロンスパ戦をしています。
つまりラップだけ見ると緩い流れが続いていると思いますが、後続グループはスピードの持続性を高く求められたレースになっていますね。
その中で外目をスムーズに回ってきて圧勝している辺り、この馬は持続力+機動力が求められるロンスパ戦への適性はかなり高いと思われます。
前走のダービーや皐月賞はロンスパ戦になっておらず適性外です。
3走前のディープ記念や4走前の500万下は逆にスピードの持続性と機動力が求められたロンスパ戦になっており何れも非常に強い内容での圧勝でした。
そして今回サトノフラッグが最も得意とするロンスパ戦になりやすい舞台設定になります。
外々を回る競馬になる為、トラックバイアス的に不利を受ける可能性はありますが力を発揮できる条件であれば人気でも評価をしなければいけない一頭でしょう。
総合評価:A
サぺラヴィ
【猪苗代特別】
トラックバイアス:インコース有利
展開:スローペースの持続力勝負
極端にイン前にバイアスがあったレースを好位の外目を追走しての5着。
道中は2番手でしたが捲ってきた馬の影響で位置取りが一つ下がり余計に一頭分外目を回らされるレースになりました。
その為ココロノトウダイとは着差程の能力差はありません。
この馬でしたらココロノトウダイの方を評価したいです。
バイアスに恵まれても抑えまでの評価でしょうか。
総合評価:C
ダノンファスト
【11月3日新馬戦】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ミドルペースの瞬発力勝負
どちらかといえばイン前有利のバイアスで2番手から抜け出しての3着。
ただ1.2着馬は共に未勝利を勝ち上がり1着のサトノフウジンは1000万も勝っている為、メンバーレベルは高かった一戦でそれなりのこの3着は評価をしていいと思います。
【12月7日未勝利戦】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ハイペースの持続職勝負
ペースは流れたがインでロスなく立ち回った馬にバイアスがあったレース。
その中ゲートで少し立ち遅れるが中段のインで足を溜め直線も内を突いての3着。
新馬戦とは異なるトップスピードの持続性が求められるレースでも好走出来たのは収穫ですが、ロスなく立ち回った恩恵もあってのものです。
そこまで評価が出来るレースではありません。
新馬戦と未勝利戦の内容を見る限り流石にこのメンバー相手では厳しいです。
セントライト記念のロンスパ戦に対応できるスピードの持続性やスタミナもなさそうですし変ににんきもしそうなのでここは軽視で良いでしょう。
総合評価:C
バビット
【ラジオNIKKEI賞】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:ミドルペースの持続力勝負
小回りの福島コースとトラックバイアスにより前の馬にバイアスがあったレースでの逃げ切り圧勝。
ただ⑧番が折り合いを欠いて上がってきた為、ペースが緩む部分が少なくスピードの持続性は高く評価できる内容です。
ただクラシックの王道路線相手と比較すれば流石にメンバーレベルは落ちる為、その部分は頭に入れておきましょう。
前走の内容からスピードの持続性は高いですし小回りコースへの適性もある為今回の舞台はプラス。
また今回も単騎逃げが濃厚な為バイアス的にも有利になる筈です。
ここまで条件が整えば今回も好走する可能性は高いので、前走の逃げがフロック視されれば狙いたい一頭ですね。
総合評価:A
ピースディオン
【臥牛山特別】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:スローペースの持続力勝負
ペースが落ち着いたイン前有利のバイアスの中好位の2.3番手を追走しての2着。
0.2差のエブリワンブラックが芝のレースで通用していない事からメンバーレベルは低く内容的にも評価は出来ません。
ここでは厳しいです。
総合評価:C
フィリオアレグロ
【青葉賞】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:スローペースの持続力勝負
イン前有利なバイアスの中道中は内ラチ沿い、直線も内を突いての3着。
1着のオーソリティも道中は内ラチ沿いですがこちらは直線大外に出してますし、2着のヴァルコスは終始外々を回らされている事を考えると上位2頭とは着差以上の差があると考えていいでしょう。
新馬戦や共同通信杯の内容を見る限り瞬発力勝負が得意な印象がある為、今回の舞台への適性も低そうですし人気になりそうな今回は嫌いたい一頭ですね。
総合評価:B
フォワードアゲン
【9月12日500万下】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ミドルペースの持続力勝負
マイル戦の割に最後までスピードの持続性が求められたレースで終始外々を回らされながらの2着。
勝ったトラストワージーが強すぎただけでこの2着は価値があります。
500万のクラスでは力は上ですが流石にこののメンバーでは高い評価は出来ません。
ただ1400mでも前に行ける先行力はあるのでイン前有利のバイアスに恵まれるようであれば抑えてもいい一頭です。
後は連闘になるので状態面の確認は必要でしょう。
総合評価:B
マイネルソラス
【利尻特別】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:スローペースの持続力勝負
前半はスローで流れ3コーナー付近から急にペースが上がったスローのロンスパ戦。
その中を終始外を回りながら早めに抜け出し手の快勝。
2着のダノンセレスタは決して弱い馬では無いですし、札幌の開幕週で若干インコース有利のトラックバイアスだった事を考えるとこの勝利は評価出来ます。
前走の内容からこの馬は、スピードの持続性が求められるレースは得意の為今回の舞台への適性も高いでしょう。
前走のようにロンスパ戦を早めに好位に押し上げるレースがベスト。
ただそうすると外々を回らされることになるのでインが有利のトラックバイアスになるようであれば評価はしにくいです。
総合評価:B+
ラインハイト
【6月28日500万下】
トラックバイアス:インコース有利
展開:ミドルペースの持続力勝負
前に行った2頭とインの3番手の馬で決着したイン前有利のバイアスレース。
その流れを2番手から押し切っただけで特段評価できる内容ではありません。
ただ先行力はあるのでバイアスを味方に付けれてどこまでかといった感じでしょう。
総合評価:B
リスペクト
【6月28日500万下】
トラックバイアス:インコース有利
展開:スローペースの持続力勝負
スタートしてから5F目まではスローで流れるが最初の1コーナーの手前からカンバラが捲っていったタイミングでペースは上がる。
その後の道中も12秒台半ばで流れ向こう正面で再度ペースアップしたレース。
重馬場だった割に道中ペースが流れた事からスピードの持続性とスタミナが求められました。
その流れを後方のインで足を溜め3コーナーから徐々に外に出し直線大外から追い込んでの1着。
インが有利なトラックバイアスで道中インで足を溜めれた恩恵はありますが、レース内容はこの馬が一番評価出来ます。
また3着のカンバラは次走の500万下のレースを圧勝している為メンバーレベルも悪くないです。
この馬の特徴はスピードの持続性+スタミナ、機動力になります。
2走前の新緑賞は超スローの瞬発力でトップスピードの質が求められたレースの割には追い込んできている事も評価出来ますね。
ルメール騎手で過剰人気になりそうなのは嫌ですが、実績で甘くみられるようであれば要注意の一頭です。
ただ先行力はないのでトラックバイアスに左右される事は頭に入れておきましょう。
総合評価:A
ヴァルコス
【ダービー】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:スローペースの瞬発力勝負(6F目で加速ラップになっていますがこれはマイラプソディーが捲った影響です。その後は再度12秒台のラップに落ち着いているので瞬発力が求められた一戦。)
中段よりやや前目の外目を追走するが直線伸びを欠いての14着。
この敗退は終始外々を回らされた事とスタートからポジションを取りに行った事によるガス欠でしょう。
度外視して良い内容だと思います。
【青葉賞】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:スローペースの持続力勝負
イン前有利なバイアスの中終始外々を回りながら向こう正面でポジションを上げていく競馬での2着。
1、3、4着馬は内で脚を溜めた馬なのでこの内容での2着は価値が高いです。
またポジションを上げていった残り5Fからラップが殆ど変わっていない中でのこの内容はスピードの持続性を高く評価出来ます。
青葉賞の内容からロンスパ戦への適性はかなり高そうで今回の舞台はベストだと思います。
ただ外々を回りながらポジションを上げていくタイプなのでトラックバイアスに大きく左右される事は覚えておきましょう。
総合評価:A
セントライト記念2020出走予定馬全頭診断まとめ

ポイントをまとめました。
【コース解説】
スタート直後からの緩い上り坂とスタートから1コーナーまでが短い事で前半からペースが落ち着きやすい
【レース傾向・平均ラップ】
瞬発力勝負が想定されトップスピードの質が求められる。
【先週の中山芝のトラックバイアス】
若干インコース有利のバイアスを想定。
【展開面】
逃げ馬候補としては、
・エレナアヴァンティ
・チャイカ
・シャムロックヒル
【現段階での最有力候補】
能力・適性面:サトノフラッグ、ヴァルコス
バイアス面:ココロノトウダイ、バビット
ザッとまとめた感じはこんな所です。
正直、トラックバイアスは当日になってみないと分からないですし、バイアス次第で予想はガラリと変わると思います。
それでは週末の予想記事をお楽しみに!