・セントウルステークスのポイントを徹底解説
・セントウルステークス出走予定馬を全頭診断
・現段階での最有力候補
秋競馬の開幕を飾るセントウルステークス。
ただ今年は中京開催です!
例年と傾向は異なる為、今回も狙うべきポイントを説明した上で全頭診断していきます。
【登録頭数:19頭】(フルゲート:18頭)
ダノンスマッシュ
ミスターメロディ
ラブカンプー
セイウンコウセイ
ビアンフェ
タイセイアベニール
シヴァージ
ラヴィングアンサー
キングハート
トゥラヴェスーラ
クリノガウディー
メイショウグロッケ
ボーンスキルフル
トウショウピスト
メイショウキョウジ
フェルトベルク
クライムメジャー
ノーワン
以下、除外対象馬
イエローマリンバ
※除外対象馬以外は全頭診断を行いませんのでご了承お願いします。
目次
セントウルステークス2020のコース解説・傾向解説!
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引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/201906300711/course.html
【コース解説】
スタート直後は緩い上り坂からスタートしそこから直線まではずっと下り坂。
コーナー部分も下り坂でスパイラルカーブを採用している為、テンの3Fは緩みにくく10秒台のラップが続く前傾質になりやすいコース形態。
【レース傾向・平均ラップ】
・過去5年の平均ラップ(今年は中京開催という事で同じく開幕週のCBC賞のラップになります)
12.0-10.5-10.9-11.0-11.4-12.1
33.4-34.5
スプリントの重賞らしく-1.1の前傾ラップで後半は減速ラップが続く為、最後まで走りぬくスタミナは必須。
またテンの3Fが33秒前半でも置いて行かれることが無いよう追走力も求められます。
レース傾向としてはペースが流れやすく直線も長い為、差しも届きますが案外逃げ馬も残るのが特徴。
あくまでトラックバイアスと展開面を合わせて考える必要はあるでしょう。
【中京芝トラックバイアス】
インコース有利のバイアスを想定。
夏の中京開幕週はどちらかというとインコースが有利になる印象があります。
また今年は夏の中京開催が阪神、そして秋の阪神開催が中京にシフトしている為、例年よりも2ヶ月程開催が遅れた形です。
つまり例年よりも馬場の状態は良い為、インコースにトラックバイアスはより出ると思われます。
逃げ・先行馬や内枠の馬には要注意ですね。
【展開面】
逃げ馬候補としては、
・イエローマリンバ(除外対象)
・ビアンフェ
・ラブカンプー
どの馬も逃げるのがベストの形であり、前傾ラップになりやすい舞台であることからペースはハイペースが想定されます。
ただ極端な追い込み決着になるイメージも無い為、あくまでトラックバイアスと合わせて考える必要があるでしょう。
以下でまとめました。
【コース解説】
テンの3Fは緩みにくく10秒台のラップが続く前傾質になりやすい。
【レース傾向・平均ラップ】
スタミナと追走力が求められる。
レース傾向としてはペースが流れやすく直線も長い為、差しも届くが逃げ残りにも警戒は必要。
【先週の札幌芝のトラックバイアス】
インコース有利のバイアスを想定。
【展開面】
逃げ馬候補としては、
・イエローマリンバ
・ビアンフェ
・ラブカンプー
あたりでハイペースを想定。
しかしあくまでトラックバイアスと合わせて考える。
セントウルステークス2020出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
総合評価 | 能力面・適性面(トラックバイアス、展開バイアス、ラップ適性、馬場適性)を総合的に判断した評価 |
---|
【指数の意味合い】
S | メンバー内で抜けていると判断した場合 |
---|---|
A+ | メンバー内でトップクラスの高評価 |
A | 高い評価はするが特別抜けた存在ではない |
B+ | 多少注意は必要な存在 |
B | バイアスの助けを借りて抑えるかどうか |
C | 買って抑え程度 |
キングハート
【オーシャンステークス】
トラックバイアス:内外フラット
展開:ハイペースの持続力勝負
上位3頭はいずれもGⅠで好走歴があるスプリント路線トップクラスの馬。
その相手に対して離されてはいるものの中段よりやや後方の外目をスムーズに上がっていっての5着。
一線級相手では流石に厳しいですがそれ以外の小粒なメンバーであれば通用する余地はあると思います。
能力面は足りませんし開幕週のバイアスに恵まれる脚質でもない為、基本的には厳しいでしょう。
内枠を引きロスなく乗ってどこまでか。
総合評価:C
クライムメジャー
【北九記念】
トラックバイアス:インコース有利
展開:超ハイペース
道中は最後方の内ラチ沿い、直線も内をついての同着4着。
超ハイペースの前崩れの展開及びインコースが有利のトラックバイアスに恵まれた印象が強いです。
近2走の1200m戦はいずれも前傾ラップで後半スタミナが求められたレースなので、今回も似たような展開になり追い込みが届くようであれば一応警戒は必要かもしれません。
総合評価:B
クリノガウディー
【高松宮記念】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:スローペースで前も離し逃げになった前残りのレース
好位の3番手を追走し直線逸走しながらの1着入線。
スプリントGⅠにしてはペースが緩んだ前残りの展開に恵まれた印象が強い為この内容だけで高い評価はしたくはありません。
【CBC賞】
トラックバイアス:極端にインコースが有利
展開:ハイペースではあるがトラックバイアスの恩恵で前残り
中段の外目を追走するも直線で前が詰まり追い出しが遅れ何もできずに終わったレース。
このレースに関しては直線での不利が全てですので度外視可能です
高松宮記念の内容は特段評価は出来ませんが今年のセントウルステークスのメンバーは比較的小粒な印象がある為、馬券内の可能性は十分あるのではないでしょうか。
内枠を引いて高松宮記念のように展開利を活かせるようであれば評価は高まりますね。
総合評価:A
シヴァージ
【高松宮記念】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:スローペースで前も離し逃げになった前残りのレース
最後方から直線大外に出し追い込んでの5着。
追い込みが届きずらいトラックバイアス、展開バイアスの中最後方から5着に追い込んだ内容は高評価です。
【函館スプリントS】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:ミドルペースの前残り
後方から直線大外に出し追い込んでの5着。
前が圧倒的に有利な展開の中、差してきた内容は高松宮記念同様高い評価が出来ます。
個人的にはスプリント路線でトップクラスの能力を持っていると思います。
ただ追い込み脚質の為近走は展開に泣いている印象。
今回内外フラットなトラックバイアスで差しが届く展開なら、まとめての差し切りも十分ありますが開幕週でまた展開に恵まれない印象の方が強いです。
総合評価:A
セイウンコウセイ
【高松宮記念】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:スローペースで前も離し逃げになった前残りのレース
2番手追走からの7着。
内容的にはシヴァージやクリノガウディーに見劣りします。
能力的には特別評価は出来ない為、トラックバイアス・展開バイアスに恵まれてどこまで走れるかですね。
総合評価:B
タイセイアベニール
【CBC賞】
トラックバイアス:極端にインコースが有利
展開:ハイペースではあるがトラックバイアスの恩恵で前残り
中段よりやや後方の内目を追走し直線外に出そうつするも進路が無く内に切り返し伸びてきての4着。
極端な前有利のバイアスの中、なるべくロスなく乗ったとはいえ追い込んできた内容はそれなりに評価出来ると思います。
重賞でも好走歴がある馬相手では流石に厳しいです。
しかしダノンスマッシュやシヴァージなどを除けば小粒なメンバーが揃った今回、展開利を活かせられれば馬券内はあるかと思います。
総合評価:B+
ダノンスマッシュ
【高松宮記念】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:スローペースで前も離し逃げになった前残りのレース
ややゲートで立ち遅れるがその後リカバリーし中段の馬群の中で競馬を進める。
直線も内目を選択するが伸びを欠いての10着。
出遅れからポジションを取りに行こうとした為か多少かかっている印象があります。
その為、終始チグハグナな競馬になっておりそれが最後の反応の無さに繋がっていると思われますのでこのレースに関しては度外視でいいでしょう。
【スプリンターズステークス】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:ハイペースの持続力勝負
中段の内ラチ沿いでレースを運び4コーナーから外に出し直線大外から追い込んでの3着。
道中ロスなく乗った分追い出しが多少遅れた印象があり、その中でもしっかりと追い込んできてますから、やはりスプリント路線ではトップクラスの馬ですね。
この馬はトップスピードの質とその持続力を発揮出来る展開で一番能力を発揮する印象がありますが、スタミナが求められたキーンランドカップやシルクロードステークスでも楽勝しているようにスプリント路線では展開不問でトップクラスの実力馬です。
先行力もあるので大崩れはなく今回も勝ち負けでしょう。
総合評価:A+
トゥラヴェスーラ
【北九記念】
トラックバイアス:インコース有利
展開:超ハイペースのスタミナ戦
終始内ラチ沿いから離れた先行勢を見る形で競馬を進めるものの直線伸びを欠いての6着。
直後のレッドアンシェルが完勝しているように展開的にはむしろ恵まれていたと思うのでこの敗戦は全く評価は出来ません。
【福島TVOP】
トラックバイアス:外伸び
展開:ハイペースのスタミナ戦
ハイペースだった事と内が伸びない外伸び馬場だった事から、外をスムーズに、回ってこれる差し・追い込み馬に展開利が向いたレース。
その流れを2番手で折り合い直線は馬場の良い外目から抜け出しての快勝。
また直線で鞭を入れると左に寄れてしまった為、十分に追えていないのですがその中でのこの勝ちっぷりですから素直に評価して良い内容でしょう。
前走の北九記念の負けが不可解ではありますが、それ以前のOP特別の内容は悪くありません。
先行力もありますしスタミナ戦に対して適性もあるので、内枠を引いてトラックバイアスを味方につけられれば馬券内はあるかもしれない一頭です。
総合評価:B+
トウショウピスト
近走の内容からも厳しです。
総合評価:C
ノーワン
【スプリンターズステークス】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:ハイペースの持続力勝負
後方の外目から直線大外から追い込んでの8着。
斤量には恵まれはしたものの、このメンバー相手に大外から追い込んでのこの内容はある程度評価出来ると思います。
【CBC賞】
トラックバイアス:極端にインコースが有利
展開:ハイペースではあるがトラックバイアスの恩恵で前残り
最後方の外目から直線も大外に出しての6着。
絶望的な位置から最後差を詰めてきてますから着順以上に評価できる内容です。
1200m戦では終い確実に追い込んできます。
ただ開幕週で今回も差し届かずの可能性の方が高そうな為、高い評価はしにくいです。
総合評価:B
ビアンフェ
【葵ステークス】
トラックバイアス:インコース有利
展開:ハイペースであるがインコース有利のバイアスが結果に直結したレース
単騎で逃げての1着。
インコースが有利なバイアスでの逃げ切り勝利で高い評価は不要。
また2着のレジェーロが次走の福島TVOPで9着に敗れている事からメンバーレベルも低かったと思われる。
今までのレースで特段高評価に繋がる内容はありません。
また今回は同型のラブカンプーがいる為、前走ほど楽には逃げられないと思われます。
ある程度人気になりそうですが個人的には買う予定はないでね。
総合評価:C
フェルトベルク
【佐世保ステークス】
トラックバイアス:インコースが若干有利
展開:ハイペースの前崩れ
条件戦でテンの3Fが32.2という超ハイペースの前崩れのレース。
その流れの中最後方から追い込んでの勝利で評価できる内容ではありません。
総合評価:C
ボーンスキルフル
厳しいでしょう。
総合評価:C
ミスターメロディ
【高松宮記念】
トラックバイアス:インコース有利
展開:ハイペースであるがインコース有利のバイアスが結果に直結したレース
好位の内目でロスなく乗り直線もスムーズに前が空いての1着。
インコースが有利なトラックバイアスを活かした福永騎手の好騎乗でしたね。
4着はダノンスマッシュですが4コーナーでラブカンプーが外に広がったため、余計に外を回された影響が強くこの一戦だけでダノンスマッシュ以上の評価は与えにくいです。
【スプリンターズステークス】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:ハイペースの持続力勝負
好位の外目からレースを運び4コーナーで早めに進出しての4着。
ハイペースを早めに上がっていく形で3着のダノンスマッシュとは0.2差ですから、そこまで能力差は無いと見ていいでしょう。
好走歴がある高松宮記念やスプリンターズステークスはトップスピードの質とその持続力が求められた一戦。
逆に上がり3Fが減速ラップとなったセントウルステークスや上がり1Fが余計にかかった阪急杯では惨敗しています。
この事からスタミナが求められるレースは適性外という見方が出来、今回はそのスタミナが求められる一戦。
インコースが有利なトラックバイアスが想定される為、内枠を引いて好位のインで競馬が出来るようであれば評価は必要ですが人気程の信頼感は感じません。
総合評価:B+
メイショウキョウジ
【北九記念】
トラックバイアス:インコース有利
展開:超ハイペース
中段の外目を終始回り直線も大外から追い込むも伸びを欠いての10着。
外々を回らされていたとはいえ大得意の小倉で自分の得意な展開になってのこの着順は特段評価は出来ません。
ただこの馬は後半が減速ラップになるスタミナ要素が強いレースに適性があり先行力もある為、インが有利なバイアスで内枠を引くようであれば印を上げたい一頭です。
総合評価:B+
メイショウグロッケ
【京都牝馬ステークス】
トラックバイアス:内外フラット
展開:スローペースの持続力勝負
ペースが遅かった割に縦長だった事と後方勢が荒れた内の馬場を避けこぞって大外に出した為、前に行った馬が残ったレース。
その中で好位の5,6番手を追走しての3着で特段評価は出来る内容ではありません。
スプリント戦の流れについていく追走力も怪しい為ここは軽視です。
総合評価:C
ラブカンプー
【CBC賞】
トラックバイアス:極端にインコースが有利
展開:ハイペースではあるがトラックバイアスの恩恵で前残り
インコースが有利なトラックバイアスだったことから極端な前残りとなったレース。
その流れを単騎で逃げ切っただけでありハンデも軽かった事から評価は不要。
今回もCBC賞と同じように極端なバイアスがあれば単騎で逃げての残り目はあるが、イメージはしにくいです。
総合評価:C
ラヴィングアンサー
【京王杯SC】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:スローの瞬発力勝負
上がり3Fで10秒台のラップが2度も続く極端なスローペースの瞬発力勝負。
その流れを後方から直線大外に出し追いこんできての4着。
唯一後方から追い込んできたのはこの馬であり、1着がダノンスマッシュ2着がステルヴィオという事からレースレベルも高い。
低評価を覆す非常に強い内容でした。
【朱鷺ステークス】
トラックバイアス:外有利
展開:ハイペースの前崩れ
後方の馬にトラックバイアス・展開共に向いた流れの中、最後方からレースを進め直線大外に出すも伸びを欠いての8着。
メンバーも低調なため、評価出来るポイントはありません。
ここ2走の内容からこの馬は瞬発力勝負でこその馬。
今回はむしろスタミナが求められる減速ラップが想定される為適せ意外となり厳しいレースになりそうです。
【セントウルステークス2020出走予定馬全頭診断まとめ】

ポイントをまとめました。
【コース解説】
テンの3Fは緩みにくく10秒台のラップが続く前傾質になりやすい。
【レース傾向・平均ラップ】
スタミナと追走力が求められる。
レース傾向としてはペースが流れやすく直線も長い為、差しも届くが逃げ残りにも警戒は必要。
【先週の札幌芝のトラックバイアス】
インコース有利のバイアスを想定。
【展開面】
逃げ馬候補としては、
・イエローマリンバ
・ビアンフェ
・ラブカンプー
あたりでハイペースを想定。
しかしあくまでトラックバイアスと合わせて考える。
【現時点での最有力候補】
ダノンスマッシュ
能力面・展開面・適性面どれをとっても減点材料は少なくここももちろん勝ち負け。
ザッとまとめた感じはこんな所です。
正直、トラックバイアスは当日になってみないと分からないですし、バイアス次第で予想はガラリと変わると思います。
それでは週末の予想記事をお楽しみに!