レース回顧

【天皇賞・春レース回顧】底力が求められた見応えある一戦!

レースラップ】

12.8 – 11.3 – 11.7 – 11.9 – 12.1 – 11.9 – 11.8 – 12.1 – 13.1 – 12.6 – 12.1 – 12.0 – 11.9 – 12.1 – 12.3 – 13.0

トラックバイアス:インコース有利

風:北西5m/s(3角→4角にかけて追い風)

上記のファクターから今年の天皇賞・春のポイントは2つです。

①L4から減速ラップとなる消耗戦

②息が入る部分が少なく底力が求められたレース

一つずつ解説します。

①L4から減速ラップになる消耗戦

ポイント一つ目はL4が最速となりそこから減速ラップになった部分です。

再度レースのラップを掲示します。

12.8 – 11.3 – 11.7 – 11.9 – 12.1 – 11.9 – 11.8 – 12.1 – 13.1 – 12.6 – 12.1 – 12.0 – 11.9 – 12.1 – 12.3 – 13.0

赤字で示した通りL4で11.9の最速ラップを踏みそこからは12.1 – 12.3 – 13.0減速ラップになっています。

またL1は13.0と時計がかかっている。

その為、今年の天皇賞・春のレース質としてはタフな消耗戦で急坂2回のコースレイアウトを考えるとスタミナの要素は強く求められました。

②息が入る部分が少なく底力が求められたレース

前半の1000mは59.8、後半の1000mは61.3で−1.3のHペース。

また中盤でも1.2コーナー部分で13.1-12.6と緩む程度でその後からロンスパが始まる展開。

つまりレース全体で見ても息が入る部分が少なく底力が求められる展開なりました。

こうなると展開的にも前の馬は厳しくインが有利なトラックバイアスもあまり効果がなくなってしまい結果能力面の比重が大きくなる。

その為、1~4番人気が順当に掲示板に載ってきたのも頷ける。

各馬の見解

ワールドプレミア

全頭診断でも述べた通り前走の日経賞では機動力の高さを示す新味の競馬を見せ内容的には1番見所があった。

またスタミナという点でも評価出来る内容で最内枠で福永騎手なら好位からの競馬に期待が持てディアスティマと本命は最後まで悩んだくらい。(結果本命はディアスティマ!笑)

まぁその見立ては結果を見ても間違ってはいなかったので自分としては納得できる内容です。

長期休養明けを経て近走は着順以上の内容で走ってきており今回で更に一皮剥けた印象。

長く良い脚を使える持続質の馬であり、その流れであれば前走のようなトップスピードが求められる形でも今日のようなタフに寄っても好走出来るレンジの幅は魅力。

また先行力もそれなりでポジションを取れるようになってきたのもプラス材料。

その点でも福永騎手とは手が合った印象は強く宝塚に出てきても楽しみですね。

ディープボンド

好位の外目で流れに乗るも3角で早くも手が動き4角で鞭が入る手応えの悪さ。

しかしそれでいて直線ジリジリと伸び3着に2馬身差をつけての2着まで好走してきたのはスタミナの裏付けでしょう。

このレース質を考えると適性はもちろん向いたが馬場がより渋れば逆転まであったように思える。

そう考えると雨季の時期にあたる宝塚記念は期待が持てますね。(クロノジェネシスやレイパパレは強力でしょうが…)

またこの手のタイプは個人的に好みなのでどこかでチャンスを掴んで欲しいです。

カレンブーケドール

上位2頭に離された形だがこの厳しい流れをインの3番手で流れに乗り4角で早目先頭の強気な競馬。

正直ベストではないこのレース質を考えると十分検討した内容に思えるので秋の東京開催でお持ちしています。

アリストテレス

タフに寄った競馬ではこの馬には厳しいのでこの4着は度外視できる内容。

トップスピードが求められるレースで再度見たい。

ディアスティマ

過剰人気も上等でこの馬を本命にしましたが積極的にレースを運んでのこの敗戦に悔いはありません。

むしろこの厳しい流れの中での6着は評価出来る内容に思えるので、今後先行力とスタミナが活きる場で狙いたいと思います。