【宝塚記念2021予想】
◎7クロノジェネシス
トラックバイアス:フラット
宝塚記念のレース質は多くの方が詳しく解説しているので自分は簡潔に。
1.テンからペースが流れるL5からのロンスパ戦
2.急坂2回の小回りコースでL1が余計にかかるタフなコース
つまりまとめると、スピードの持続性能+コーナー加速に耐えられる機動力+タフさが求められ能力面の比重以上に適性面が明暗を分けるコースという事です。
その為、上記の点を踏まえたらここはクロノジェネシスで仕方がない。
クロノジェネシスの特徴はあなたもご存知だと思いますがその理由を簡単に説明すると
この馬はスタミナお化けです。
去年の宝塚記念を例に出します。
【宝塚記念2021レースラップ】
12.3 – 10.9 – 11.4 – 12.7 – 12.7 – 12.4 – 12.4 – 12.4 – 11.9 – 12.1 – 12.3
この日はレース直前にゲリラ豪雨があり一気に芝の状態が稍重に変わった特殊な条件下でした。
そのレース質の中でも宝塚記念の傾向は変わらずテンの3Fは34.6、前後半で見ても-1.1の前傾戦。
その流れを中段の外目を追走しL4辺りから馬なりで進出、4角の入り付近では早くも先頭に立ちそのまま後続を引き離すという圧倒的な内容でした。
タフなレース質、馬場コンディションの中、自らレースを動かし(馬なりで)支配した内容でありこの条件では今後逆らう気は起きません。
また昨年の有馬記念も非常に強い内容であり、この時はL5からまくり気味に進出。
そしてその区間のレースラップは11.8 – 12.3 – 12.1 – 11.9 – 12.6。
L5で11.8という最速ラップを踏むレース質の中を馬なりで進出してきており、それでいて上がり2位の足を使えた内容は正に圧巻の内容でその豊富なスタミナは疑う余地はありません。
因みに、この際クロノジェネシスに付き合ったカレンブーケドールやキセキは4角で手応えをなくしています。
以上の点を考慮しクロノジェネシスはタフなレース質がベストの馬であり、タフな舞台設定であるこの宝塚記念はベストと言えるでしょう。
ここで世間が抱いているであろうクロノジェネシスの不安点について解説します。
1.ルメール騎手への乗り替わり
→北村友一騎手から今回はテン乗りのルメール騎手へ乗り替わり。
またルメール騎手は宝塚記念の成績が過去6戦全て着外というデータがあり不安視されています。
ただ個人的には気にするレベルではありません。
なぜなら、まずクロノジェネシスの特性を考えるとスタートは出たなりのポジションで良く、L5付近から自ら動いていく事でスタミナ比べに持ち込むことが必要です。
その為、内で包まれ動けないポジションに入ってしまう事が心配ですが小頭数の7番枠であればその心配は薄い。
またテン乗りとはいえそこは絶対的な信頼がおけるルメール騎手であり、ポジション能力が高く積極的にレースを運ぶタイプであることを考えるとむしろ手は合うイメージ。
4角ではほぼ前を射程圏に入れているでしょう。
むしろ上述したようなデータで人気が下がるのであればこんな美味しい話はありませんね。
2.調教・状態面
→最終追い切りで当初予定していたルメール騎手から岩田騎手に乗り手を変えたという部分が一つ不安視されている様子。
しかし乗り込み自体は十分な内容ですし最終追い切りまでには殆ど仕上がっていました。
そもそもこの馬は間隔を空けて馬体を増やしてきたレースでは5戦5勝とパーフェクトな成績を示しています。
その為、前走が海外とはいえ3ヶ月ほど余裕を持たせたこのローテは絶好ですし、調教後の馬体重は482㌔と有馬記念の時と比較して8㌔馬体は増えています。
恐らく+馬体重での出走が叶いそうな今回体調面の心配はないと思うのが個人的な意見になります。
3.良馬場開催
→去年の宝塚記念が稍重であのパフォーマンスだった為、良馬場での開催ではどうなのか?
という懸念点もあるそうです。
確かにクロノジェネシスは良馬場よりも馬場が渋った方がよりパフォーマンスを上げるのは間違いありません。
しかし阪神2200mというタフなこの舞台であれば馬場以前に上がりがかかるのは明白。
また土曜日の馬場を見る限り阪神の芝状態は決して高速馬場の類ではなくパフォーマンスが下がる心配はありません。