・金鯱賞2021のポイントを徹底解説
・金鯱賞2021出走予定馬を全頭診断
・現段階での最有力候補
【登録頭数:10頭】(フルゲート:18頭)
デアリングタクト
グローリーヴェイズ
キセキ
ペルシアンナイト
ブラヴァス
ポタジェ
ギベオン
サトノフラッグ
ジナンボー
サンレイポケット
※除外対象馬は診断を行いませんのでご了承ください。
目次
金鯱賞2021のコース解説・傾向解説!
引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202103140711/course.html
【レース質】
【過去5年の平均ラップ】
12.8-11.4ー12.7ー12.7ー12.3ー12.3ー12.1ー11.5ー11.2ー11.6
前半5F:61.9 後半5F:58.7
【求められる適性】
①トップスピードの質
②瞬発力
スタートから向こう正面の中ほどまで緩い上り坂が続くレイアウトで前半はペースが落ち着きやすいがその後一転し急な下り坂が直線の入りまで続くアップテンポのあるコース。
その為、前半スロー→坂の下りが始まるL5付近から加速ラップになるのが中京2000mの特徴。
メンバーによってはL5付近からのロンスパ持続力勝負になる事もあるが、基本的に頭数が揃いにくいこの時期のGⅡ戦という事もあり①トップスピードの質が求められやすい。
また平均ラップではⅬ4→Ⅼ3地点で0.6の加速、その後も11.2→11.6と偏移する辺りギアチェンジ性能である②瞬発力も問われる。
金鯱賞2021出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
適性面 | レース質で表した「求められる適性」をどの程度持ち合わせているかの指標 |
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能力面: | 各馬の純粋な能力面での比較 |
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総合評価 | 能力面・適性面を総合的に判断した評価 |
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※全頭診断は当日の馬場状態や展開等によるバイアス面を抜きとした「適性面」、「能力面」のみで比較したものになります。よって高評価=本命という訳でもない事をご了承ください。
最終予想はレース当日までにブログ記事またはTwitter(https://twitter.com/yuya_keibariron)で報告致します。
キセキ
【京都大賞典】
TB:フラット
レースラップ:12.8 – 10.9 – 11.8 – 12.3 – 12.6 – 12.5 – 12.7 – 12.8 – 12.2 – 11.6 – 11.6 – 11.8
4走前の京都大賞典では出遅れ最後方からの競馬。
その後L5付近から大外を捲くり気味に進出しての2着と唯一頭長い加速ラップで走っておりスピードの持続力の高さを見せた。
この馬の特徴は上述した通りそのスピードの持続性能。
トビの広いフットワークを考えるとベストは東京や京都と言った大箱コースであり、そこでのスタミナ戦であれば未だGⅠでも好走出来る能力はある筈。
前走は出遅れが響いての大敗。
2走前は一か八かの大逃げ。
3走前は不得意な瞬発力勝負と何れも敗因は明確。
レース質の所でも話した通り基本的にトップスピードの質が求められる瞬発力勝負になりやすい舞台ではあるが、この馬自身が逃げを打ち坂の下りL5付近からのロンスパ戦を仕掛ける展開になれば面白い。
ゲート難や気性面での難しさはあるが乗り方次第で見限れない一頭です。
適性面:B+
能力面:A
総合評価:A
ギベオン
【白富士S】
TB:フラット
レースラップ:12.6 – 12.6 – 12.1 – 11.4 – 12.0 – 12.0 – 11.6 – 11.3 – 11.6 – 11.8
隊列が決まりかけた600m付近でルメール騎手がポジションを上げてきており、その影響でテンの4F目に11.4を計時。
その後も高速馬場であったにせよ12.0で推移している事を考えるとトップスピードとその持続性能が問われた総合戦。
その流れをインの3番手で追走するが直線で窮屈になり追い出せたのは残り200mを切ってから。
そうなってくると斤量59㎏も必要以上に負担になった筈でそれでポタジェと0.4差は許容範囲。
昨年の金鯱賞でも直線で前が詰まる物理的不利を受けながらの4着と噛み合わないレースが続いている。
流石にこのメンバー相手では見劣りするが今回こそイン突きがハマれば馬券内は可能性あり。
適性面:B+
能力面:B
総合評価:B
グローリーヴェイズ
【ジャパンカップ】
TB:イン前有利(インを空けて各馬追走する為、相対的に後方外目の馬は不利。)
レースラップ:12.7 – 10.8 – 11.8 – 11.3 – 11.3 – 11.5 – 11.8 – 11.9 – 12.1 – 12.3 – 13.2 – 12.3
昨年の東京秋開催はインが荒れた影響で各馬内を空けて走る形。
その為、相対的に逃げ・先行馬は馬場の良いギリギリ内目を走れるので結果的にロスなく運べバイアスは前に出ていた。
JCはその流れの中大逃げをしたキセキの2番手という絶好位で折り合い、直線も馬場の良い外目に出して抜け出しを図るも最後各馬に交わされての5着。
ポジション的には絶好だった為、この超豪華メンバー相手には多少見劣りする内容にも思える。
ただこの馬はフィエールマンのクビ差の2着になった2年前の天皇賞・春や58㎏を背負って勝った京都大賞典の内容から加速ラップの中でトップスピードが求められるレースでこその馬。
上述したJCはキセキの大逃げの為、後続各馬のラップが読みにくいがアーモンドアイの上がり3Fが34.7という事を考えれば持続質のレースであった事は間違いなく適性面で若干のズレがあった事を考えれば内容としては上々。
今回はレース質や逃げ馬不在のメンバー構成を考えるとL5付近から長い加速ラップが刻まれるトップスピード戦は濃厚(あくまでキセキの出方次第)で川田騎手継続騎乗も心強く頭まで狙える。
適性面:S
能力面:A+
総合評価:S
サトノフラッグ
中山で好走歴が偏っているようにこの馬の武器はスピードの持続性能+機動力。
今回は瞬発力が問われるトップスピード戦が想定されるのでここでは軽視。
適性面:C
能力面:B
総合評価:C
サンレイポケット
【白富士S】
TB:フラット
レースラップ:12.6 – 12.6 – 12.1 – 11.4 – 12.0 – 12.0 – 11.6 – 11.3 – 11.6 – 11.8
隊列が決まりかけた600m付近でルメール騎手がポジションを上げてきており、その影響でテンの4F目に11.4を計時。
その後も高速馬場であったにせよ12.0で推移している事を考えるとトップスピードとその持続性能が問われた総合戦。
その流れを最後方から終始外目を回り直線も大外から追い込んでの2着。
バイアス的には外からも追い込めるレース質だったので過剰に評価出来る内容でもなし。
この馬はタフな流れになった日経新春杯や毎日王冠、超瞬発力勝負となった新潟記念で何れも掲示板に入ってきているように好走範囲が広い万能タイプ。
それ故に突き抜けた武器がなく頭数の割にメンバーが揃った今回は厳しい。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
ジナンボー
前走は極端にイン前有利のTBの中、上手く内に入り込めた岩田騎手のファインプレーでそれでいて4着と言う内容は流石に評価はしにくい。
逃げ馬不在のメンバー構成で単騎で逃げバイアスに恵まれるようであれば好走する可能性はあるがそこまで極端なバイアスは現時点で想定していないので軽視。
適性面:B
能力面:C
総合評価:C
デアリングタクト
【ジャパンカップ】
TB:イン前有利(インを空けて各馬追走する為、相対的に後方外目の馬は不利。)
レースラップ:12.7 – 10.8 – 11.8 – 11.3 – 11.3 – 11.5 – 11.8 – 11.9 – 12.1 – 12.3 – 13.2 – 12.3
昨年の東京秋開催はインが荒れた影響で各馬内を空けて走る形。
その為、相対的に逃げ・先行馬は馬場の良いギリギリ内目を走れるので結果的にロスなく運べバイアスは前に出ていた。
その流れの中、中段の外目を追走し直線では内に進路を変えながら伸びてきての3着。
この馬最大の特徴は超ピッチ走法故の瞬間的な加速性能と道悪適性にある。
その為、上述したJCは馬場が荒れていた割に時計は早くスピードの持続力が問われた一戦だったのでこの馬にとって向いたレース質ではなくそこでの3着は価値が高い。
ただ今回の舞台はこの馬にとって微妙な印象です。
確かに中京2000mはトップスピードが求められる瞬発力勝負になるので瞬間的な加速性能が高いこの馬にとっては好都合。
しかしあくまでその加速は坂の下りから続く加速ラップの中でのもので、超ピッチのこの馬にとって外々を回りながらスパートをかけていく形は決して得意は形ではない。
もちろん去年の金鯱賞のようにレースの上がり3Fが33.8となるような極端に緩んだ流れになれば最有力候補で間違いないが、上記した流れであればグローリーヴェイズを上に取りたい。
適性面:A
能力面:S
総合評価:A+
ブラヴァス
超瞬発力勝負となった新潟記念での勝利やタフな消耗戦になった七夕賞での2着と好走範囲が広い万能型。
しかしいずれの好走歴もGⅢの低調なメンバー相手で今回高い評価は与えにくい。
適性面:B+
能力面:B+
総合評価:B+
ペルシアンナイト
前走は流石に距離が長いと思われたL5からのロンスパ戦で勝ち馬と0.6差の7着。
2走前は最後方から直線外目に持ち出すのに時間がかかった中で上がり2位タイ33.2での7着でサリオスとは0.2差と人気以上の走りを見せている。
札幌記念ではノームコアの2着に好走しているようにトップスピードが求められる形は得意であり空け7歳で人気を落としそうな今回は狙える一頭。
適性面:A
能力面:A
総合評価:A
ポタジェ
【白富士S】
TB:フラット
レースラップ:12.6 – 12.6 – 12.1 – 11.4 – 12.0 – 12.0 – 11.6 – 11.3 – 11.6 – 11.8
隊列が決まりかけた600m付近でルメール騎手がポジションを上げてきており、その影響でテンの4F目に11.4を計時。
その後も高速馬場であったにせよ12.0で推移している事を考えるとトップスピードとその持続性能が問われた総合戦。
その流れの中、中段の馬群の中を追走し直線外目に持ち出しての1着。
4連勝で重賞競走まで駒を進めてきており未だ底は見せていない。
ただ同時にこのメンバー相手に通用する能力面の裏付けもなく前走はサンレイポケットとわずか0.1差。
また条件戦での好走は何れも持続質のレースでありトップスピードが求められるレース質に対しても疑問は残る。
人気になりやすいタイプなだけに過剰に評価もしたくなく今回は軽視の予定。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
金鯱賞2021出走予定馬の注目馬

【金鯱賞2021出走予定馬の注目馬】
・グローリーヴェイズ