・中山金杯のポイントを徹底解説
・中山金杯出走予定馬を全頭診断
・現段階での最有力候補
【登録頭数:21頭】(フルゲート:17頭)
賞金上位馬
バイオスパーク
カデナ
テリトーリアル
ロードクエスト
マイネルサーパス
ディープボンド
アールスター
ヴァンケドミンゴ
ダーリントンホール
マウントゴールド
ココロノトウダイ
ショウナンバルディ
シークレットラン
ヒシイグアス
ロザムール
ウインイクシード
リュヌルージュ
除外対象馬
ミラアイトーン
ナイママ
コスモカレンドゥラ
マイネルファンロン
※除外対象馬は診断を行いませんのでご了承ください。
目次
中山金杯2020のコース解説・傾向解説!
引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202101050611/course.html
【コース特徴】
過去5年の平均ラップ
12.4-10.9-12.9ー11.9ー12.5ー11.9ー11.7ー11.7-11.5-12.2
前後半5F(60.6-59)
スタートから1コーナーまでが405mある為、テンの2F目で先行争いが激化しやすいです。
ただ2F目以降は上り坂の影響もありペースは落ち着く傾向で後傾質のレースになりやすい。
そして残り5Fから加速ラップが続くロンスパ戦になるのが中山金杯の特徴です。
よってまずはスピードの持続力が必須。
またゴール前の急坂を2度超えるコース形態及び時計のかかる馬場を考えるとタフさも必要になってくるでしょう。
また4角がキツい為、後方から外を回る差し・追い込み馬は余計に外に振られる遠心力がかかり距離のロスが大きい。
よって、あくまで馬場やペース次第ではあるが逃げ・先行馬や内でロスなく立ち回れる馬が有利。
後方からの馬は別途ポジションを上げていける機動力が求められます。
【適性】
・スピードの持続力
・機動力or先行力
・タフさ
中山金杯2020出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
総合評価 | 能力面・適性面(トラックバイアス、展開バイアス、ラップ適性、馬場適性)を総合的に判断した評価 |
---|
【指数の意味合い】
S | メンバー内で抜けていると判断した場合 |
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A+ | メンバー内でトップクラスの高評価 |
A | それなりの高い評価 |
B+ | 多少注意は必要な存在 |
B | 特別な買い要素は無し |
C | 厳しい |
アールスター
【小倉記念】
トラックバイアス:インコースが若干有利
展開:ハイペースの持続力勝負
ラップ:12.0 – 10.8 – 11.3 – 11.8 – 12.2 – 12.2 – 12.0 – 11.5 – 11.7 – 12.0
テンの4Fが45.9、上がり4Fが47.2で-1.3の前傾戦。
中盤も12秒前半までしか緩まずない中、残り4Fからロードクエストがマクリ気味に上がってきた事で逃げ・先行馬は総崩れになった一戦。
その流れを終始内ラチピッタリを追走し直線もラチ沿いから追い込んできての1着。
逃げ馬が道中下がってきたことで追い出しがワンテンポ遅れた事も結果功を奏し、追い込み決着の展開利を受けました。
機動力に関しては評価が出来ますが何もかもが上手くいっての1着であり高い評価は出来ません。
上記の小倉記念は相当展開に恵まれた内容で能力面で推せるレースではありません。
またインの3番手で絶好位を追走して3着止まりであったサンタクロースSの内容から重賞ではやはり力が足りない。
ただ小回り2000mの条件戦を勝ってきているように本質的にはスピードの持続力や先行力、機動力が求められるレースは得意でしょう。
枠次第でバイアスを味方に付けれる可能性があるので現段階で完全無視は出来ませんがここでは厳しいと思います。
総合評価:C
ウインイクシード
【福島記念2019】
トラックバイアス:フラット
展開:ハイペースの持続力勝負
ラップ:12.3 – 11.3 – 11.5 – 12.1 – 12.0 – 12.3 – 12.1 – 12.1 – 11.7 – 12.1
テンの5Fが59.2、上り5Fが60.3マイナス1.1の前傾戦。
テンの3Fが35.1と早く中盤も緩む部分がないワンペースの競馬で逃げ・先行馬には苦しい形。
そのHペースを4番手で追走し3,4角で早めに上がっていきながら直線粘り腰を見せての4着。
ハンデ差があったにせよこの流れの中クレッシェンドラヴやステイフーリッシュ、ミッキースワローに迫れた内容はスピードの持続力やタフさを高く評価出来ます。
この馬のベストレースはスピードの持続性能、スタミナが求められた上記の福島記念。
その為、同じようなタフな流れを好位で競馬が出来た今年の福島記念の内容が不可解です。
得意ではない休み明けの影響と言えばそれまでですがもう少し走って欲しかったのが本音でこの事から能力面の劣化が考えられます。
前走も叩いた割には内容は乏しいですし。
枠に恵まれ持ち前の先行力や機動力を活かした内容で走れれば好走する可能性はあるでしょうが評価は厳し目で行きたいです。
総合評価:B
カデナ
【大阪杯】
トラックバイアス:インコース有利
展開:スローの持続力勝負
前残りの馬場・展開を最後方から終始ロスなく乗り、直線は内ラチ沿いから差を詰めて来ての4着。
大阪杯はトラックバイアスを読んで乗ってきた鮫島騎手の好騎乗もありますが、
上位の馬も馬場や展開を味方にしての好走なので素直にトップスピードの質とその持続力を高く評価出来る内容です。
この馬の武器はトップスピードの質とその持続力にあります。
ただ上記の大阪杯や小倉大賞典を見ても分かる通り機動力に欠けるのであくまで直線勝負になってしまうのが大きなマイナスポイント。
基本的に4角で先団に取り付いておく必要がある舞台ですからね。
その為、前がやりあう形になり逃げ・先行馬が総崩れという形にもならない限り好走の芽は薄いと思います。
総合評価:B
ココロノトウダイ
【フルーツラインC】
トラックバイアス:フラット
展開バイアス:スローペースの持続力勝負
ラップ:12.4 – 11.2 – 11.7 – 12.9 – 12.7 – 11.8 – 11.6 – 11.8 – 11.6 – 12.2
中盤ペースが緩んだ事でイン前でロスなく立ち回った馬にバイアスが向いたレース。
その流れをインの3番手を追走し4角で外に持ち出しての1着。
枠も良くバイアスに恵まれた感はありますが同時にスピードの持続力や機動力を評価出来る内容です。
この馬は持続質のレースが得意でそれに合わせて機動力や先行力もあるので小回りの福島コースで良績を集めています。
しかし今まで戦ってきた相手は流石に小粒な印象があり能力面で今回どこまで通用するかは疑問。
舞台との相性は悪くないので後はバイアスに恵まれるかどうかで判断していきたいです。
総合評価:B
ショウナンバルディ
【中日新聞杯】
トラックバイアス:インコース有利
展開バイアス:スローペースの持続力勝負
ラップ:12.6 – 11.1 – 12.7 – 12.7 – 12.4 – 12.3 – 11.9 – 11.5 – 11.1 – 11.8
中京特有のイン前有利のバイアスレース。
その流れをインの4,5番手を追走し直線も内を突いての4着。
この内容はバイアスを完全に味方に付けた岩田騎手の好騎乗によるもので過剰な評価は禁物でしょう。
前走の内容は上記の通り特段評価できるものではありません。
ただ1着のボッケリーニや3着のヴェロックスなどローカルのGⅢにしてはメンツが濃かったのも事実。
なので今回は相手関係で見れば楽になる一戦です。
また前走は残り4Fから11秒台のラップが続くロンスパ持続力戦、垂水Sでもタフな前傾質の流れの中ランブリングアレーの2着になっている事を考えるとこの馬は持続力勝負に適性があるはず。
トップスピード戦寄りになった関ケ原Sで勝ってはいますが内容を考えると垂水Sの方が中身はあります。
また良績が小回り、急坂に集中している部分も中山2000mへの適性の高さを感じさせます。
あくまでバイアス次第ではありますが人気が無ければぜひ狙いたい一頭です。
総合評価:A
シークレットラン
【古都S】
トラックバイアス:外有利
展開:スローペースの持続力勝負
ラップ:12.7 – 11.2 – 11.5 – 13.2 – 12.9 – 12.5 – 12.1 – 12.3 – 11.9 – 11.8 – 11.6 – 12.6
フィールインラヴが道中先頭を奪いに行った事で残り6F辺りからペースが上がった持続力戦。
その流れを好位の内目で流れに乗り各馬が外に持ち出す中、馬場の良い内目をロスなく乗らせた川田騎手の好騎乗が光っての1着。
ただスピードの持続性能に関しては評価出来る一戦です。
重賞であったセントライト記念、スプリングS、京成杯を除く中山での成績が(3-2-0-0)であるようにこの馬は小回り、急坂の中山が得意なのは間違いない。
また前走の古都Sや安房特別を見る限りスピードの持続性能は高くタフな馬場も合いそう。
いきなりの重賞挑戦で能力的にやや見劣りする印象はあるがバイアスに恵まれるようであれば得意の中山で好走可能と判断。
その点積極策が期待できる武史騎手への乗り変わりは好印象。
総合評価:B+
ダーリントンホール
【皐月賞】
トラックバイアス:フラット
展開バイアス:ハイペースの持続力勝負
ラップ:12.2 – 11.3 – 12.1 – 11.8 – 12.4 – 12.9 – 12.2 – 11.9 – 11.8 – 12.1
キメラヴェリテが飛ばした事でー1.1の前傾質。
馬場もフラットであった為、外からも追い込める展開になったレースを後方から直線大外から追い込んでの6着。
ロスの大きかった競馬ではあるが特段バイアス的に不利があった訳でもなく評価出来るものではありません。
皐月賞3着のウインカーネリアンが3勝クラスで4着。
皐月賞4着のガロアクリークがリステッドで3着と4歳世代のレベルには未だ疑問です。
その為、この馬自体の評価も決して高くは受け取れず後方からの競馬になる事も考えれば軽視が妥当。
総合評価:C
テリトーリアル
【福島記念】
トラックバイアス:フラット
展開:ミドルペースの消耗戦
ラップ:12.6 – 11.3 – 11.8 – 11.9 – 12.0 – 11.8 – 11.7 – 12.0 – 12.1 – 12.4
トーラスジェミニの離し逃げを番手でプレッシャーをかけながらの追走。
その為、残り4F目で最速を迎えその後減速ラップになるタフな流れでの3着はスピードの持続性能やスタミナ面を高く評価出来る内容です。
上記のようにこの馬はタフな流れでスタミナが求められるレースが得意。
その為、例年以上に時計のかかる中山への適性の高さは感じるし先行力も大きな武器になる。
高速馬場で道中ペースが落ち着きすぎた前走は度外視可能なので人気落ちが見込める今回こそ積極的に思い印をうちたい。
総合評価:A+
ディープボンド
【京都新聞杯】
トラックバイアス:内外フラット
展開:ハイペースの持続力勝負
ラップ:12.4 – 10.3 – 11.8 – 11.9 – 11.9 – 12.5 – 12.7 – 12.0 – 12.5 – 11.7 – 12.0
前に行った3頭が後続を引き離す隊列となり、その後坂の上りでいったん緩むが残り4Fから再度加速するといった持続力が求められたレース。
その流れを中段外目から伸びて来ての1着でスピードの持続力を評価出来る内容です。
この馬のベストレースは上記の京都新聞杯で持続質の流れを好位で流れに乗れた時が好走パターン。
なので長い加速ラップが想定される今回、舞台適性としては問題は無し。
ただこの馬は今までのレースを見ても「馬群の中での競馬」を避ける傾向がある。
近4走は全て外に馬を置かない形で直線を迎えていますしインコースに入った皐月賞では4角で早くも手ごたえが悪くなっています。
この事から枠は外目がベターで好位の外目追走が理想的と注文がつく。
後はクラシックでも上位入線を繰り返してきたとはいえ世代全体のレベルへの疑問は持ち続けているので総合的に考えて高い評価まではしたくないですかね。
総合評価:B+
バイオスパーク
【福島記念】
トラックバイアス:フラット
展開:ミドルペースの消耗戦
ラップ:12.6 – 11.3 – 11.8 – 11.9 – 12.0 – 11.8 – 11.7 – 12.0 – 12.1 – 12.4
中盤も11秒台で流れL4F目から減速ラップになるタフな流れ。
その流れを中段のインで流れに乗り直線も内を突いての1着。
この日は特段インにバイアスは出ていなかったので純粋にこの1着は価値があります。
上記の内容や同じくタフな消耗戦になった函館記念の内容を考えるとこの馬は上りがかかるスタミナ戦が得意。
ややピッチ寄りの走法も加味すれば今回への適性は高く感じるので当然高い評価は必要でしょう。
ただ前走は少なからずハンデに恵まれた部分があり、前走はテリトーリアルより1.5㎏軽かったが今回は0.5㎏重くなります。
よって人気も加味して福島記念組では今回テリトーリアルを一番に評価したいですね。
総合評価:A
ヒシイグアス
【ウェルカムS】
トラックバイアス:外伸び(各馬内を空けて追走していた為、相対的に外を回る馬は不利)
展開:スローペースの瞬発力勝負
ラップ:12.9 – 12.2 – 12.2 – 12.5 – 12.7 – 12.1 – 11.9 – 11.7 – 11.2 – 11.3
前半からペースが非常に遅くトラックバイアスも相まってイン前にバイアスが出たレース。
その流れを好位の外目を追走し直線大外から伸びてきての1着。
馬場の良い外目をスローで先行出来たものでメンバーレベルを考えても特段高い評価に繋がるものではありません。
前走は後傾質のトップスピード戦ではあるが残り4Fから11秒台の加速ラップが続く流れでトップスピードの質とその持続力が求められた総合戦。
なので今回の舞台でもその先行力や持続力は活きてくるでしょう。
ただ現在の予想オッズ2番人気は流石にやりすぎ。
底を見せていない魅力はもちろんあるが前走やそれ以前の内容を考えても高い評価まではしにくいです。
総合評価:B
マイネルサーパス
この馬が得意とする福島コースでタフに流れた福島記念でのあの惨敗を見ると一回立て直しが必要そうです。
総合評価:C
マウントゴールド
小回りコースでの持続力勝負は得意ですが今回は買えないです。
総合評価:C
リュヌルージュ
【中山牝馬S】
トラックバイアス:フラット
展開:ミドルペースの消耗戦
ラップ:12.7 – 12.0 – 12.3 – 12.0 – 11.8 – 11.6 – 12.2 – 12.3 – 13.3
L4Fで最速を迎えそこから減速ラップが続くタフな流れ。
不良馬場での開催という事もありスタミナが強く求められた一戦。
その流れを番手から流れに乗り直線早めに抜け出しての2着。
ハンデに恵まれたのは事実だがタフな馬場や展開でのスタミナ面を高く評価出来る内容。
相手もこの条件が得意な実力馬フェアリーポルカという点も高評価につながる。
この馬のベストレースは上記の中山牝馬Sでスタミナ比べになればしぶとい。
なので前走は不得意なトップスピード戦で度外視。
2走前は馬場の悪い内目を走った分で3走前は内で閉じ込められて自分の競馬が出来ていない。
4走前は中盤が緩んだ影響でトップスピードの持続力が求められたレースでこれも適性外。
その為、今回タフな馬場で急坂2回の中山はベストな条件であり先行力を活かし前々で競馬が出来れば一発あってもおかしくない筈。
人気は皆無だと思うので期待値的にも狙いたい一頭。
総合評価:A
ロザムール
【常総S】
トラックバイアス:フラット
展開:スローペースの持続力勝負
ラップ:12.7 – 11.8 – 12.7 – 12.3 – 12.0 – 12.1 – 11.9 – 11.5 – 12.3
前半スローで流れての残り5Fからのロンスパ戦。
その流れを楽に逃げての勝利。
好位から流れに乗った馬が掲示板を独占したレースでの逃げ切り勝ちで特段高い評価には繋がりません。
前走の内容を見る限りではいきなりの重賞挑戦で買いにくい。
よほどバイアスがイン前に出ない限り評価は出来ません。
総合評価:C
ロードクエスト
小倉記念のように一気のマクリがハマる展開になれば面白いがそもそもロンスパ戦気味になるレースなので期待は薄い。
総合評価:C
ヴァンケドミンゴ
【福島記念】
トラックバイアス:フラット
展開:ミドルペースの消耗戦
ラップ:12.6 – 11.3 – 11.8 – 11.9 – 12.0 – 11.8 – 11.7 – 12.0 – 12.1 – 12.4
中盤も11秒台で流れL4F目から減速ラップになるタフな流れ。
その流れを中段の外目を追走し直線大外から追い込んでの2着。
バイオスパークとはクビ差で負けて強しの内容です。
この馬は福島で馬券内を外したことが無いように小回りコースでのロンスパ戦が大の得意。
ただ条件戦での中山での走りを見る限り急坂は苦手な印象を受ける。
また内で立ち回るというよりも外からマクリ気味に上がってくるタイプなのでポジション的な不利を受ける可能性も高く福島記念組の中では評価を下げたい。
総合評価:B
中山金杯2020出走予定馬の注目馬

【中山金杯出走予定馬の注目馬】
・テリトーリアル
それでは週末の予想記事をお楽しみに!