と疑問に感じているあなたの悩みを解決できる記事となっています。
今回の記事では天皇賞・秋のコース解説からレース質の解説、出走予定馬の全頭診断を行いました。
天皇賞・秋を予想する上での一つの参考になると思っていますのでぜひ最後までご覧ください。
・天皇賞・秋2021のレース質を徹底解説
・天皇賞・秋2021出走予定馬全頭診断
・現段階での最有力候補
目次
天皇賞・秋2021レース質!
引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202110310511/course.html
【過去10年の平均ラップ】
12.8-11.6-11.7-11.8-11.9-12-11.8-11.5-11.7-12.1
前半5F:59.8、後半5F:59.8
近年の馬場の高速化に伴い、ラップの大きな推移はなく中盤緩んでも12秒前後という持続力勝負が平均。
しかし不良馬場で行われた2017年を除いた過去9年の内、実に6年が+1.7秒以上の後傾戦となっている為、基本的にはトップスピードの質が問われやすい舞台。
ただペース次第では昨年のようにギアチェンジの質が問われたり、2,3年前のようにマイル質の基礎SPが問われたりもするので枠順とその並びが出た後にでも精査をしたい。
また東京芝は今週からBコースへのコース替わり。
先週日曜日は馬場差なしのフラットな状態で時計の出方は平均水準であったが当日のトラックバイアスまで見極めて予想を完成させる必要があるでしょう。
【求められる適性】
1.トップスピードの質
2.マイル戦並みの基礎SP、ギアチェンジの質
天皇賞・秋2021出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
適性面 | レース質で表した「求められる適性」をどの程度持ち合わせているかの指標 |
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能力面 | 各馬の純粋な能力面での比較 |
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総合評価 | 能力面・適性面を総合的に判断した評価 |
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※全頭診断は当日の馬場状態や展開等によるバイアス面を抜きとした「適性面」、「能力面」のみで比較したものになります。
よって高評価=本命という訳でもない事をご了承ください。
最終予想はレース当日までにブログ記事またはTwitter(https://twitter.com/yuya_keibariron)で報告致します。
※除外対象馬は診断を行いませんのでご了承ください。
エフフォーリア
この馬を一言で表すなら超・万能型。
前走は外の追い込みが決まるトラックバイアス・展開の中、先行し内ラチ沿いを追走とバイアスに反した走り。
結果、内で追い出しが遅れた事が功を奏した部分はあるが、上位入選馬の中では最も先行負荷は合った筈。
また終始折り合いも欠き気味だった事を考えると勝ち馬よりも強い競馬をしたと見て良いでしょう。
2走前はタフな消耗戦をインの3番手から抜け出しての圧勝。
外を回る馬が過剰なロスを受け結果イン前が有利になった恩恵はあったが、大箱コースのトップスピード戦での好走ばかりで合ったこの馬にとっては好走レンジの広さを見せた。
また3走前は下記のラップが示すとおり、
(13.0 – 11.8 – 12.6 – 12.2 – 12.3 – 11.9 – 11.5 – 10.8 – 11.5)
L3⇨L2で0.7の加速があった瞬発力勝負。
このレースを先行して突き放す横綱競馬での圧勝でギアチェンジの質もストライドが広い走法の割に高い事が分かる。
前走で折り合いを欠いていた事を考えると今回の距離短縮はプラス材料でむしろ、これ位の距離がベスト。
トップスピードの質とその持続性能もダービーの負けて強しの内容から問題なく今回、どのような流れになっても好走レンジの幅から漏れ出ることはないはず。
後は純粋な能力面の問題。
これに関しては今年の3歳馬が重賞で大躍進している事からも期待は持てる。
・毎日王冠…シュネルマイスター
・札幌記念…ソダシ
・スプロンターズS…ピクシーナイト
また今年のダービーの走破時計2.22.5はダービーのレースレコード。
上記の事から現役トップクラスの古馬相手とはいえ見劣りするイメージはなく、この馬の持ち味である先行力を活かし器用に立ち回れるようであれば十分頭で狙えるでしょう。
また皐月賞の内容から馬場が渋ったとしても対応は可能な印象であり、他馬が相対的にパフォーマンスを下げるようであれば相対的に評価を上げたい。
適性面:A+
能力面:A+
総合評価:A+
カイザーミノル
この馬は基礎SPを武器に前目で粘り込むを図るのが得意なタイプ。
その為、1400m〜1400質のマイル戦が距離的にベストであり今回の舞台で強調出来ることはありません。
適性面:C
能力面:C
総合評価:C
カデナ
この馬は右回りの小回り戦で機動力を活かせるバテ差しの展開がベスト。
3走前の安田記念では伸びないインから良い脚を使えているのでトップスピードの持続力に関してはそれなりに評価ができるが、流石に今回のメンバーと比較したら物足りない。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
カレンブーケドール
この馬は持続力に富んだタイプでありその流れであればトップスピード戦でもスタミナ戦でも熟るレンジの広さが魅力。
前走はイン前有利のトラックバイアスの中、終始ロスのある競馬。
上位には離されたもののバイアス面の不利を考えれば決して悲観すべき内容ではありません。
2走前はインの3番手から徐々に進出し4角で速め先頭に立とうとする強気な競馬での3着。
このレースでは逆にイン前有利のトラックバイアスを活かしての好走ですが、スタミナ色の強いレースを積極的に運んでの3着なのでやはりこの馬の持続力、タフさを改めて評価できる内容でもあります。
3走前もイン前有利のトラックバイアスを好位のインで脚を溜めての2着。
ポジション的にも絶好であったのでここで勝ちきれないあたりがこの馬の決め手を欠く所。
また3着のワールドプレミアはバイアスに反して大外から追い込んでカレンブーケドールとクビ差なので、天皇賞・春でも先着を許している事を考えれば評価はワールドプレミア>カレンブーケドール。
上記の事を考えると今回の舞台も適性範囲内と見て良いでしょう。
ただ今年は逃げ馬が不在でペースが極端に落ち着くようであれば昨年のような瞬発力勝負となりこの馬には分が悪い。
また純粋な能力面でも上位人気が想定される3頭やワールドプレミアと比較すれば見劣りすると思うのでバイアスを味方にしてどこまでかといった所。
現段階で高い評価まではしにくいです。
適性面:A
能力面:B+
総合評価:B+
グランアレグリア
この馬の武器はスピードの持続性能。
上述を証明したのが昨年の安田記念や2年前の阪神カップの圧勝劇になります。
前走は出負け気味のスタートから後方の競馬となり直線でも進路取りに苦労しての2着。
ストライドが広く器用な立ち回りができるタイプではないだけにこの直線の不利は見過ごせないですし、使い詰めの3戦目という部分も結果影響はあったように思えます。
またこの時の1、3着馬が次走毎日王冠でワンツーを決めている事も考えれば決して悲観すべき内容ではない。
2走前は牝馬限定戦であれば役者が違う所を見せており3走前は重馬場で非常にタフなレースになったもので度外視可能。
4走前では瞬発力が求められる流れを直線で前が詰まりながら楽に抜け出しており、ギアチェンジの質も評価が出来る。
上述の内容からもこの馬にとってベストは1400m〜1400質のマイルだとは思いますが、スピードの持続性能が問われやすい今回の舞台は絶好。
その為、距離が2000mといえど良馬場でさえ行われるようであれば嫌うことは難しく、この適性条件内であれば現役最強クラスなのは間違いない。
ローテーション的にも間隔を空けた方が良いタイプで現段階での本命最有力候補になります。
適性面:A+
能力面:S
総合評価:S
コントレイル
この馬はトップスピードの質とその持続性能が高く高速馬場での後傾戦がベストのタイプ。
それだけに前走は重馬場のタフなレース質を速めに動いての3着と内容は悲観すべきではありません。
2走前は直線各馬が内を開けた結果、相対的に後方外目を回る馬は過剰なロスを被るレースであり、その中で9番手から終始ロスのある競馬での2着。
勝ち馬アーモンドアイは道中ロスなく好位で運び直線だけ馬場の良い外目に出すという完璧な立ち回りを見せていただけに斤量差を考慮してもコントレイルは差がない競馬だったように思えます。
またカレンブーケドールとも着差なしではありますが、こちらも道中は内ラチ沿いで脚を溜め4角から外に出してのものでコントレイルとは着差以上に差がある印象。
ただ上述したジャパンCで好走した馬達の次走以降を考えると決してレベルが高かった一戦とも言えないです。
・JC3着デアリングタクト:金鯱賞2着、QE2世C3着
・JC4着カレンブーケドール:有馬記念5着、日経賞2着
・JC5着グローリーヴェイズ:金鯱賞4着、QE2世C2着
また現4歳世代は古馬になってからの成績が振るわなく世代全体で見ても決してレベルは高くない。
無敗の3冠馬ということで水準以上の評価はもちろん必要だが、単純な個の能力で見ればグランアレグリアを上に取りたい。
ただこの舞台で良馬場で行えればベストに近い条件でもあるので特段嫌う要素もなく好走は必至でしょう。
適性面:A+
能力面:A+
総合評価:A+
サンレイポケット
この馬はストライドの広いタイプでトップスピードを長く持続させる能力に長けたタイプ。
昨年の新潟記念でも3着に好走しているようにトップスピードに特化したスピード戦にも対応はできるがやはりベストは3走前のような持続質の流れ。
その為、今回の舞台では上位人気に迫るほどのトップスピードは持ち合わせておらず流れが向いても地力では劣る。
評価はしにくいです。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
トーセンスーリヤ
この馬は上がりがかかるタフなレース質が得意なタイプ。
前走はレースの上がりが34.4とトップスピードの質が問われた一戦での2着ではあるが、夏の新潟最終週+前日の雨の影響で時計がかかる馬場が向いた部分もあった。
2走前は前二頭が離して逃げた前傾1.7のHペース戦を3番手で追走し4角で速めに抜け出しての完勝。
持ち前の持続力と先行力が小回りの函館にマッチしてのものでこの得意条件であれば役者は違った。
今回は大箱の東京コースでトップスピードの質が問われる事から決して得意ではないレース質。
とはいえいくらかペースは分散され持続力が求められる流れになれば先行力を活かしての好走の芽はありそう。
また雨が降り馬場は渋れば相対的に評価は上げたいです。
適性面:B+
能力面:B+
総合評価:B+
ヒシイグアス
この馬はピッチ走法ゆえ小回りでのスピード戦が得意なタイプ。
とはいえ条件戦の勝ち上がりは東京で決めているようにトップスピードの質もそれなり。
前走は好位の外目を追走しての勝利であり2着のケイデンスコールがロスなく運んだ事を考えると着差以上に評価ができる。
とはいえ今回の超一級戦のメンバー相手を考えると流石に見劣りする部分はあり、大箱の東京コースで逆転までは考えにくい。
バイアスに恵まれ先行力を活かしてどこまでかといった所で評価はしにくいです。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
ペルシアンナイト
前走は若干イン前にバイアスが出ていた中、好位の内目で流れに乗った武史騎手の好騎乗。
とはいえ昨年の有馬記念でもタフな5F戦を後方からの競馬でワールドプレミアやカレンブーケドールと着差なしで走れているあたり、7歳になっても能力面での衰えは見られない。
トップスピードが問われる持続力戦ではまだまだ評価をしたいで馬である為、今回の舞台は狙い目。
流石に3強に割って入るまではどうかだが妙味的にも面白い一頭ではあります。
適性面:B+
能力面:A
総合評価:A
ポタジェ
この馬は長く良い脚を使えるタイプ。
前走は前がバラけた展開の中4番手を追走しての3着。
トラックバイアスはフラットであったがペースの割に前がバラけた事で相対的に前の馬が止まりにくく、結果この馬にポジションの利はあったように思える。
またこの内容でダイワキャグニーやカイザーミノルと0.1差であった事を考えると今回のメンバー相手では流石に厳しい。
走法的にも小回りでもう一度見たいここは軽視。
適性面: B
能力面 :B
総合評価:B
ムイトオブリガード
この馬は上がりがかかる舞台でスタミナを活かす競馬が持ち味。
よって東京2000ではスピード負けする印象が強くメンバー的にも今回は軽視予定です。
適性面:C
能力面:B
総合評価:C
モズベッロ
この馬はスタミナに富んだでタイプであり今年の大阪杯や昨年の宝塚記念での好走が良い例。
前走は調子の悪さが顕著に出た結果で度外視が可能。
2走前も不得意のL4トップスピード戦でここも度外視。
そして3走前は重馬場+レイパパレが引っ張るタフな流れがマッチしてコントレイル、グランアレグリアを大外から差しての2着。
両者共にこのようなレース質が得意ではない事もあったが改めてスタミナが活きる舞台への適性を示した内容。
今回は東京2000mという事で上りの速さが求められる舞台で良馬場では流石に厳しいが雨で馬場が渋りスタミナが問われる流れになれば急浮上させたい。
適性面:B
能力面:B+
総合評価:B
ユーキャンスマイル
2年前のこのレースの4着馬ではあるが歳を重ねるに連れてタフさ>スピードに寄ってきたタイプ。
前走は久々の2000m戦ではあったが終始ロスのある競馬で直線も大外。
しかし勝ち馬に0.8離されては特段見所もなかった。
2走前は最後方からロスなく運んで離されての7着。
3走前は重馬場の阪神3000mでL4から減速ラップになる消耗戦を最後方から直線追い込んでの2着。
3着のナムラドノヴァンとは0.1差であることを考えても一級戦では流石に厳しい内容。
今回の舞台への今のこの馬にとっては適性からズレており能力的にも評価は難しい。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
ラストドラフト
この馬はストライドが広く長く脚が使えるタイプ。
その為、前走のように上りの速さが求められるレース質を後方から運んでは切れ負けして勝負にならない。
しかし特段先行力がある馬でもないので、理想は3走前のようなタフな馬場になっての消耗戦。
よって現段階ではこの舞台への適性はズレており評価はしにくいです。
適性面:C
能力面:B
総合評価:B
ワールドプレミア
この馬はスタミナに富んだステイヤー。
前走は最内ながら包まれるのを嫌った福永騎手の判断で速めに外に出しロスのある競馬を選択。
3、4角でもかなりのロスがありながら直線大外から追い込んでの1着。
この日はイン前有利のトラックバイアスで2,3着馬が前で流れに乗っていたことを考えるとこの1着は着差以上に評価が出来る一戦で持ち前のスタミナを再度評価できる内容。
2走前もイン前有利のトラックバイアスに反して唯一大外から追い込んでの3着であり、次走以降でも良績を残しているウインマリリンやカレンブーケドールよりも評価は高い。
3走前は内枠が仇となり3,4角で動けず直線だけの競馬。
ストライドも広いタイプで直線短い中山であることを考えたらむしろ良く5着まで追い込んできたと思える内容で長期休養明けの3戦はいずれも着差以上に強い内容。
しかし今回は2000mへの距離短縮であり適性からはズレる舞台。
能力的に熟せなくもないが上位人気の馬達はこの舞台がベストなタイプであるだけに今回は評価を下げざる終えない。
有馬記念で期待したい。
適性面:B
能力面:A+
総合評価:B+
天皇賞・秋2021出走予定馬の注目馬

【天皇賞・秋2021注目馬】
・グランアレグリア
それでは予想記事をお楽しみに!
※最終決定は馬場状態を見定めてから行うので、予想記事の配信はレース発走直前になることもあります。
