・新潟記念のポイントを徹底解説
・新潟記念H出走予定馬を全頭診断
・現段階での最有力候補
夏の新潟開催を締めくくる重賞新潟記念。
それでは今回も狙うべきポイントを説明した上で全頭診断していきます。
【登録頭数:21頭】(フルゲート:18頭)
賞金上位馬
以下、賞金上位馬
サトノガーネット
カデナ
アールスター
ブラヴァス
インビジブルレイズ
アイスバブル
メートルダール
アイスストーム
サンレイポケット
ワーケア
ジナンボー
サトノダムゼル
ピースワンパラディ
ウインガナドル
サトノクロニクル
プレシャスブルー
ゴールドギア
リープフラウミルヒ
以下、除外対象馬
アクート
ポポカテペトル
フリーフリッカー
※除外対象馬以外は全頭診断を行いませんのでご了承お願いします。
目次
新潟記念2020のコース解説・傾向解説!
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引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202009060411/course.html
【コース解説】
スタートから3コーナーまでの直線距離は948mと非常に長い為、テンの2F目からペースは上がりやすい。
3~4コーナーはスパイラルカーブで直線も659mという長さの為、コーナーで一度ペースは緩み直線で再加速という瞬発力が求められやすいコース形態。
直線が無い為、決め手のある馬が好走しやすい舞台。
【レース傾向・平均ラップ】
・過去5年の平均ラップ
12.9ー10.9ー11.3ー11.5-12-12.2-11.9-11.5-11-12.2
58.6-58.8
前後半のラップで殆ど偏りがない為まずは持続力が求められる。
またテンの2F目から1秒台から11秒前半のラップが続き中盤もそこまで緩むことは無いので追走力も必要。
更に上記の流れで決め手も求められる為、総合的なスピードの質が求められるレース。
【先週の新潟芝トラックバイアス】
外有利のバイアス。
特に直線は馬場の真ん中辺りまで行かないと伸びないほど。
夏の新潟開催も終盤なだけあって、馬場の痛みの影響が強く外有利のバイアスになっています。
その為、内で閉じ込めれらるような馬は減点。
逆に外目をスムーズに回ってこれそうな馬や今まで差し届かずの展開で泣いてきた馬にスポットを当てたい。
※あまりにも後方すぎると外に出した馬の更に外に出さなければいけない為、流石にそのロスは不利となる。
理想は後方でも馬群を縫ってロスなく良い所を走れる形。
【展開面】
ウインガナドルの単騎逃げ濃厚。
この馬はスローに落として逃げを打つタイプなので、ペースはそこまで上がらないと考えられます。
その為ペースはミドル~ややスローペース。
平均ラップと同じようなラップでレースは流れそうでトラックバイアスを重要視。
以下でまとめました。
【コース解説】
テンの2F目からペースは上がりやすいが、コーナーで一度ペースは緩み直線で再加速するため、ある程度の瞬発力も求められやすいコース形態。
決め手のある馬が好走しやすい舞台。
【レース傾向・平均ラップ】
持続力と追走力が必要。
その中で瞬発力も出せれば尚良し。
【先週の札幌芝のトラックバイアス】
外有利のバイアス。
特に直線は馬場の真ん中辺りまで行かないと伸びないほど。
【展開面】
ウインガナドルの単騎逃げでミドル~ややスローペースを想定。
新潟記念2020出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
能力比較 | 各馬と比較しての単純な能力の優劣 |
---|---|
適性 | 現段階で想定されるトラックバイアス、展開、レースの流れや馬場状態などを総合的に加味した適性 |
【指数の意味合い】
S | このメンバー内でトップクラス |
---|---|
A | 上位3頭には入るであろう上位クラス |
B | 可もなく不可もなく |
C | 買って抑え程度 |
D | 厳しい |
アイスストーム
【メイステークス】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:スローペースの持続力勝負。
後方のインコースでロスなく乗り、直線も一瞬窮屈になるが内をついての1着。
ロスなく乗った武騎手の好騎乗ですが2着のソーグリッタリングとは内容的にも差はありません。
また4Fで若干緩んではいますがその後は11秒台のラップが続くレースであった事から、追走力と持続力勝負への適性も見込めたレースです。
【中日新聞杯】
トラックバイアス:内外フラット
展開:スローの持続力勝負
後方グループの外目を追走し直線は大外から追い込んで3着。
決め手比べでも通用する事が出来た一戦で評価は出来る。
広いコースで差しが届くバイアスがあれば通用する力はありそうです。
また持続力勝負で結果を出している事や追走力も合わせ持っている為、今回の新潟記念はうってつけ。
人気も無さそうなので狙う価値はある一頭ですね!
ただ馬場が渋ると全くダメなタイプなので天候は確認必須。
能力比較:A
適性:A
アイスバブル
【目黒記念】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ミドルペースの持続力勝負
道中はラチ沿い、3~4コーナーで徐々に外に持ち出し直線は外からしぶとく伸びての2着。
レーン騎手の好騎乗とメンバーレベルの低さから、この一戦のみで高い評価はしにくいです。
持続力勝負への適性は感じるが道中のラップは12秒前後で推移している為、新潟記念へのつながりも薄く感じます。
【中日新聞杯】
トラックバイアス:内外フラット
展開:スローの持続力勝負
上がり4Fからレースが動いた為、持続力勝負になっていますが道中が緩んでいる為、決め手も求められた一戦。
その中で好位の4.5番手から抜け出しを図るも完全に切れ負けしての9着。
そもそもの能力面への疑問もありますし、ある程度決め手も求められる新潟記念への適性は低そうなのでここは軽視です。
能力比較:B
適性:C
アールスター
【小倉記念】
トラックバイアス:インコースが若干有利
展開:ハイペースの消耗戦
終始内ラチピッタリを追走。
逃げ馬が道中下がってきたことで追い出しがワンテンポ遅れた事も結果功を奏し、追い込み決着の展開利もありました。
何もかもが上手くいった結果の1着であり、ラップを見ても新潟記念には繋がりにくい一戦。
【サンタクロースステークス】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:スローペースの持続力勝負
1番枠からインコースの3番手を追走するものの3着。
直線狭くなる場面はあったにせよ簡単にインビジブルレイズに差された内容は評価できません。
今の差しがと速トラックバイアスで恵まれる印象はなし。
追走力はあるがそれ以上に新潟記念への適性は見当たらない為ここは軽視です。
能力比較:B
適性:C
インビジブルレイズ
【白富士ステークス】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ミドルペースの瞬発力勝負
道中は内ラチ沿いを追走し、3コーナーから1頭分外目、直線は大外に出すという極力ロスなく乗ったマーフィー騎手の好騎乗による1着。
ただ新潟記念と似たようなラップでの好走の為適性はありそうです。
能力的にはやや足りない印象ですが、外枠を引いて好位の外目を追走できる展開利を得られればここでも通用はすると思います。
能力比較:B
適性:A
ウインガナドル
【関越ステークス】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ハイペースの持続力勝負
プロディガルサンがまさかの大逃げを打った事でハイペースの持続力勝負になった一戦。
そのレースを離れた2番手から追走しての2着。
個人的にこの2着はロスなく乗れたトラックバイアスと離れた2番手という実質単騎逃げ(後続を離した)のような形になった展開利を得た結果だと思っています。
ただ追走力と持続力勝負で結果を残せた為、新潟記念への適性は高いと言えます。
【むらさき賞】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:スローの瞬発力勝負
スタートでやや遅れるがその後先頭を取り、スローに落としての逃げきりです。
逃げたウインガナドル自体が上がり33.9の脚を使えるようなペース+内伸び馬場での楽逃げですので、このレース自体は評価は出来ませんね。
能力的には少し足りない印象で外伸びのトラックバイアスの為、展開利も得られにくそうです。
ただ後方の馬が外を回りすぎて結果馬場の綺麗な所を走れた逃げ・先行馬に展開が向くようであればこの馬でも好走は可能だと思います。
能力比較:B
適性:B
カデナ
【大阪杯】
トラックバイアス:インコース有利
展開:スローの持続力勝負
前残りの馬場・展開を最後方から終始ロスなく乗り、直線は内ラチ沿いから差を詰めて来ての4着。
大阪杯はトラックバイアスを読んで乗ってきた鮫島騎手の好騎乗もありますが、
上位の馬も馬場や展開を味方にしての好走なので素直に評価して良い一戦だったと思います。
【新潟記念】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ミドルペースの瞬発力勝負
内でロスなく乗った馬が掲示板を占める中、唯一外々を回り直線も大外から伸びてきたのがカデナです。
1着はユーキャンスマイル2着はジナンボーと重賞でも好走している馬であるようにメンバーレベルも悪くないですし、広いコース及び瞬発力勝負でも好走出来たのも高い評価に繋がります。
過去のレース内容から能力的にはここでも最上位。
外伸びのバイアスも間違いなくこの馬には見方をする為、ハンデが58㎏でも高い評価は与えたい馬ですね。
能力比較:A+
適性:A
ゴールドギア
【目黒記念】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ミドルペースの持続力勝負
最後方から終始内ラチをぴったりと追走。
直線もラチ沿いを狙い窮屈になる場面があったりしましたが、終始ロスなく乗っての5着。
中盤もペースは緩まない流れで展開は後方向き、ハンデも53㎏であった事からG2で5着の評価はしにくい印象です。
【緑風ステークス】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:スローペースの持続力勝負
後方から競馬を進め向こう正面から徐々に進出し直線で交わし去る強い内容。
イン前有利なレースでこの内容は素直に評価出来ます。
ただテンの2F目からペースが速くなり総合的なスピードの質を求められる新潟記念には繋がりにくいレースにも感じました。
この馬はスローのロンスパ戦に強くスタミナ要素が求められるレースへ適性がある為、新潟記念への適性は低い印象です。
能力比較:B
適性:C
サトノガーネット
【小倉記念】
トラックバイアス:インコースが若干有利
展開:ハイペースの消耗戦
ハイペースの前崩れの中最後方大外から追い込んでの2着。
展開に恵まれた部分が大きいと思います。
【中日新聞杯】
トラックバイアス:内外フラット
展開:スローの持続力勝負
上がり4Fから動きだすレースでしたが、道中ペースが緩み脚が溜まればしっかりと追い込んでこれる事が証明できた内容です。
今回もウインガナドルの逃げでどこまで脚をためられるかが鍵ですね。
能力比較:B
適性:B
サトノクロニクル
【目黒記念】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ミドルペースの持続力勝負
中段の外目から直線も大外へ出しての8着。
悪くは無いですがそこまで目に止まる内容でもありません。
長期休養明け前のレース内容からもこの馬は、展開に恵まれての好走が目立ちます。
また本質的に小回りコース向きの為、新潟記念への適性も低そうなので軽視です。
能力比較:C
適性:C
サトノダムゼル
【佐渡ステークス】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:ミドルペースの持続力勝負
インの3番手から抜け出しての1着。
条件戦でしたし内容的にも特に見所はありません。
条件戦での内容で高い評価はしにくいですがまだ能力的に底を見せていない魅力はあります。
また近走は思い馬場ばかりで走っていますが本質的には良馬場での切れ味勝負が良さそう。なので、展開次第で好走はする可能性はあります。
能力比較:C
適性:C
サンレイポケット
【下鴨ステークス】
トラックバイアス:内外フラット
展開:スローの持続力勝負
馬場はフラットとはいえ、最後方から4コーナー大外、直線の入りで更に外に振られスムーズな加速が出来ていません。
それにも関わらず直線追い込んできてヒンドゥタイムズと0.2差の2着は評価できます。
この馬もまだ底を見せ切ってはいないので未知なる魅力はあります。
ただ新潟記念への適性を高く感じる事はないですね。
能力比較:B
適性:C
ジナンボー
【大阪杯】
トラックバイアス:インコース有利
展開:スローの持続力勝負
前残りの馬場・展開を2番手からの競馬で6着。
展開利はありましたが相手を考えれば善戦したのではないでしょうか。
【新潟記念】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ミドルペースの瞬発力勝負
先行グループの中内目をロスなく立ち回っての2着。
勝ち馬はユーキャンスマイルですからメンバーレベルも悪くない。
上記の2走は馬場・展開に恵まれてはいますが相手関係を考えれば悪くは無いです。
ただ個人的に上記の内容であればカデナの方が能力上位ととります。
しかし先行脚質の為、外枠を引いて好位の馬場の良い所を走れるようであれば展開利を活かして再度の逆転も十分ある一頭です。
能力比較:A
適性:A
ピースワンパラディ
【エプソムカップ】
トラックバイアス:極端にインコースが有利
展開:ハイペースの持続力勝負
内を回った馬しか来ない極端なバイアスの中、5番枠から終始内ラチ沿いを追走し直線も内を突いての7着。
不良馬場でも好走してきていたように馬場は良いわけには出来ないと思うので、ここでは少し能力は足りなかった印象ですね。
前走以外は全て馬券内という安定感がこの馬の特徴。
重賞では少し足りない印象ですが、抑えとしては買ってもいいかもしれないですね。
能力比較:B
適性:B
ブラヴァス
【七夕賞】
トラックバイアス:外有利
展開:ミドルペースの消耗戦
好位の外目からスムーズに上がって来ての2着。
この馬場・展開でクレッシェンドラヴと0.1差は素直に評価できる内容です。
【新潟大賞典】
トラックバイアス:内外フラット
展開:ミドルペースの持続力勝負
好位の馬群の中でレースを進め直線は内に切り替えての4着。
レースのレベルも低く内容的にも評価できるものはありません。
七夕賞の内容を見る限り能力的にはここでも十分通用しそうですが、この馬はタフな消耗ラップがベストかもしれません。
新潟記念とは求められる条件が全く違う為、高い評価はしにくいです。
能力比較:A
適性:C
プレシャスブルー
【新潟大賞典】
トラックバイアス:内外フラット
展開:ミドルペースの持続力勝負
ペースの割に縦長になった為、比較的前の馬にバイアスがあったレース。
それを後方の外目を追走し直線も大外に出しての3着。
メンバーレベルは低かったですが重賞でも目処が立ったレースでした。
【常総ステークス】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:ミドルペースの持続力勝負
好位の馬群の中を追走し直線も狭い所を割って伸びて来ての2着。
1着馬はシャドウディーヴァですし、中盤もそこまで緩まない流れの中でしっかりと最後もうひと脚を使えた内容は評価できます。
人気は全くないでしょうが馬体を戻して出走出来れば面白い一頭かもしれません。
能力比較:A
適性:B
メートルダール
【目黒記念】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ミドルペースの持続力勝負
後方の外目を追走し直線も外へ出しての7着。
舞台設定は良いですが近走の内容からは厳しいですね。
能力比較:C
適性:B
リープフラウミルヒ
【福島牝馬ステークス】
トラックバイアス:内外フラット
展開:ミドルペースの持続力勝負
好位の外目を追走し直線も外から伸びて来ての2着。
この馬は長く良い脚を使う持続力勝負に強いタイプの為、直線が長く決め手も求められる新潟記念への適性は高くはないです。
能力的比較:B
適性:C
ワーケア
【日本ダービー】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:スローの瞬発力勝負
中段の内1頭分外目を追走し直線もコントレイルを見ながら追い出すも伸びを欠いての8着。
枠なりにルメール騎手がしっかりと乗ってこの結果ですから内容的には評価は出来ません。
【弥生賞】
トラックバイアス:外有利
展開:ミドルペースの持続力勝負
道中は中段の馬群の中を追走し直線は外に出しての2着。
特段高評価につながる内容ではありません。
瞬発力勝負だったアイビーステークスを見る限り瞬発力勝負が得意な印象。
その為、新潟記念への適性は低くは無いがダービーの結果を考えるとやはり能力は足りない。
弥生賞4着だったブラックホールが札幌記念で全く通用しなかったことを考えるとルメール騎手で53㎏とはいえワーケアの1番人気は過剰評価に思えます。
【新潟記念2020出走予定馬全頭診断まとめ】

ポイントをまとめました。
コース解説】
テンの2F目からペースは上がりやすいが、コーナーで一度ペースは緩み直線で再加速するため、ある程度の瞬発力も求められやすいコース形態。
決め手のある馬が好走しやすい舞台。
【レース傾向・平均ラップ】
持続力と追走力が必要。
その中で瞬発力も出せれば尚良し。
【先週の札幌芝のトラックバイアス】
外有利のバイアス。
特に直線は馬場の真ん中辺りまで行かないと伸びないほど。
【展開面】
ウインガナドルの単騎逃げでミドル~ややスローペースを想定。
【現時点での最有力候補】
カデナ
馬場の良い外目をスムーズに回れれば勝ち負け。
ザッとまとめた感じはこんな所です。
正直、トラックバイアスは当日になってみないと分からないですし、バイアス次第で予想はガラリと変わると思います。
それでは週末の予想記事をお楽しみに!