・キーンランドカップのポイントを徹底解説
・キーンランドカップ出走予定馬を全頭診断
・現段階での最有力候補
夏競馬の名物スプリント重賞キーンランドカップ
それでは今回もキーンランドカップで狙うべきポイントを説明した上で全頭診断していきます。
【登録頭数:21頭】(フルゲート:16頭)
賞金上位馬
ダイアトニック
ライトオンキュー
フィアーノロマーノ
ダイメイフジ
エイティーンガール
ディメンシオン
ヤマカツマーメイド
ショウナンアンセム
アスタールビー
ビリーバー
ダイシンバルカン
メイショウカズヒメ
ワンアフター
イベリス
クールティアラ
カッパツハッチ
除外対象馬
メイショウショウブ
レッドアルマーダ
ルヴォルグ
ラベンダーヴァレイ
ナリノメジャー
※除外対象馬以外は全頭診断を行いませんのでご了承お願いします。
目次
キーンランドカップ2020のコース解説・傾向解説!
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引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202008300111/course.html
【コース解説】
スタートから3コーナーまでの直線距離は412mと長く殆ど平坦コース。
その為、テンから激しくやりあって差し・追い込み決着になる時もあれば、スローの前残りの競馬にもなる。
展開の読みが特に重要なコース。
【レース傾向・平均ラップ】
・過去9年の平均ラップ(2013年は函館開催の為除外)
12.0ー10.5ー11.0ー11.5-11.5-11.9
33.5-34.9
1200mの為、ラップの適性というよりはトラックバイアスと展開、各馬の能力を重視したいです。
ただテンの3Fが33.5なので33秒前半でも置いて行かれない追走力があるかの確認は必要。
レース傾向としては、極端な前残りにもなれば、追い込み決着に成る事もあります。
展開面の読みが的中への鍵です。
【先週の札幌芝トラックバイアス】
内外フラット。
バイアスは見られないですね。
能力差がハッキリと出る馬場状態です。
ただコース形態から直線大外一気は流石に厳しい為、ある程度のポジションは必要かなと思います。
【展開面】
逃げ馬候補としては
・ダイメイフジ
・カッパツハッチ
・ショウナンアンセム
・イベリス
・アスタールビー
ただどの馬も逃げたいタイプではないですし、無理に競りかけるイメージは今のところありません。
その為ペースはミドルペース程度で、どちらかと言えば前の馬に注意を払いたい。
トラックバイアスも考慮したら能力差がハッキリと出るレースになりそうです。
以下でまとめました。
【コース解説】
スタートからコーナーまでが長いためペース次第で展開は大きく変わる。
【レース傾向・平均ラップ】
テンの3Fを33秒前半で走れる追走力が必要。レース傾向も展開次第で逃げも差しも決まる。
【先週の札幌芝のトラックバイアス】
内外フラットでどこでも伸びる。
【展開面】
ミドルペースを想定しどちらかと言えば前の馬に分がありそう。
キーンランドカップ2020出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
能力比較 | 各馬と比較しての単純な能力の優劣 |
---|---|
適性 | 現段階で想定されるトラックバイアス、展開、レースの流れや馬場状態などを総合的に加味した適性 |
【指数の意味合い】
S | このメンバー内でトップクラス |
---|---|
A | 上位3頭には入るであろう上位クラス |
B | 可もなく不可もなく |
C | 買って抑え程度 |
D | 厳しい |
アスタールビー
【しらかばステークス】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ペースの割に縦長で前有利
若干内が有利の前残り競馬。
その中で2番手から早めに抜け出したレースの為、トラックバイアス・展開共に恵まれています。
ただこのレース3着のショウナンアリアナが次走UHB賞で4着。
4着のヒロイックアゲインが次走1600万のレースでクビ差の2着になっていることからメンバーは悪くない。
【UHB杯】
トラックバイアス:インコース有利
展開:ハイペース
函館の開幕週だった事からインコースが有利なレース。
しかし600m通過が32.4と超ハイペースだった為、追い込み馬も入り混じったレースになりました。
そのレースで出遅れから中段の外目を回っての5着。
若干ハイペースの影響も受けつつ外目を回らされるという二重苦の中、5着に来た内容は評価に値します。
ただ1着のジョーマンデリンは4番手の外目から能力で押し切った内容であった為、函館スプリントSの上位組とは流石に能力差がある印象を受けます。
上位人気が想定される馬相手では能力差がありそうですし、どちらかというと小回り適性が求められる函館向きの印象があるので、ここでは買っても抑えまででしょうか。
能力比較:B
適性:B
イベリス
【UHB賞】
トラックバイアス:内外フラットも好位の馬に分がある
展開:600m33.7で4F目は11.8と緩んでいる為、比較的前有利
好位の内目から直線最内を伸びての3着。
前残りの展開に恵まれての3着で特段評価できる内容ではありません。
昨年のスプリンターズステークスの内容は良いのですが、その後はパッとしていませんから、ここでも高い評価は不要です。
能力比較:C
適性:B
エイティンガール
【UHB賞】
トラックバイアス:内外フラットも好位の馬に分がある
展開:600m33.7で4F目は11.8と緩んでいる為、比較的前有利
1番人気であったが全く見所なしの内容。
直線前で激しく手が動いていた辺り、状態面の影響でしょうか?
【函館スプリントS】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:ミドルペースであったがやや縦長の競馬で前が有利
後方グループの内目で競馬を進め直線もロスなく乗っての7着。
前残りの競馬で追い込んできた競馬は評価出来ますが、それならフィアーノロマーノやダイアトニックの方が素直に評価できます。
3着候補として買うかどうかですね。
能力比較:B
適性:B
カッパツハッチ
【UHB賞】
トラックバイアス:内外フラットも好位の馬に分がある
展開:600m33.7で4F目は11.8と緩んでいる為、比較的前有利
前残りの競馬を2番手追走での2着。
イベリスと同等程度の評価でライトオンキューを逆転するのは厳しそうです。
印は回せません。
能力比較:C
適性:B
クールティアラ
流石に厳しいです。
能力比較:D
適性:C
ショウナンアンセム
近走の内容では厳しいです。
高松宮記念3着も極端な内伸びのトラックバイアスでラチ沿いを狙った藤岡康太騎手の好騎乗によるものなので評価は不要です。
能力比較:D
適性:C
ダイアトニック
【函館スプリントS】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:ミドルペースであったがやや縦長の競馬で前が有利
イン前有利のレースで2番手から押し切った内容。
正直トラックバイアスと展開に恵まれた内容ではありますが、2着に2馬身差を付けていますからここでも好勝負は必至。
【高松宮記念】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:スローペースで前も話逃げになった為、極端な前残りのレース
前残りのレースを内目の4番手を追走し直線も内をついての4着。
ただ直線で致命的な不利を受けている。
前残りの展開に恵まれてはいるが直線での不利は大きく、またGⅠでもある事から、今回のメンバー相手では大いに評価できる内容。
このメンバー相手では流石に断トツ人気も仕方がない。
また能力差が出やすいコース形態でもある事からもちろん好走は必至。
ただ近2走の好走はトラックバイアスと展開に恵まれている事は頭に入れておきましょう。
能力比較:A
適性:A
ダイシンバルカン
さすがに厳しいです。
2走前の4着も外伸び馬場のハイペースを追い込んできただけで内容は評価できません。
能力比較:D
適性:C
ダイメイフジ
【函館スプリントS】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:ミドルペースであったがやや縦長の競馬で前が有利
大外枠から逃げを主張した菱田騎手の好騎乗ですね。
イン前有利のレースでの単騎逃げですから内容は評価できません。
再度楽に逃げれても展開利は見込めなさそうな今回は軽視します。
能力比較:C
適性:B
ディメンシオン
【CBC賞】
トラックバイアス:極端にインコースが有利
展開:ハイペースではあるがトラックバイアスの恩恵で前残り
極端にインコースが有利な馬場で逃げ馬から離れた外付きの3番手から全く伸びず。
この内容から1200mは適性外と思われます。
能力比較:C
適性:D
ビリーバー
【TVh杯】
トラックバイアス:若干インコースが有利
展開:ハイペースでトラックバイアスの割に後方からの差しも届いた
中段の外目から早めに進出し2着のアスタールビーを差し切った強い内容。
確かにハイペースに恵まれた感はありますがその分大外を回らされています。
2着のアスタールビーは逆にハイペースを2番手で先行していますが、極力ロスなく乗ってています。
着差も0.1差ですし2頭に大きな差はないです。
アスタールビーと同等の評価を与えていいので、買っても抑えまでですね。
能力比較:B
適性:B
フィアーノロマーノ
【函館スプリントS】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:ミドルペースであったがやや縦長の競馬で前が有利
道中は中段の馬群の中を追走し4コーナーは大外に出し直線追い込んでの4着。
ダイアトニックとは0.4差ですが位置取りの差です。
イン前有利な極端なバイアスの中、外から追い込んでの4着は高い評価が出来ます。
また前走は若干置かれ気味ではありましたが、1200mにも目途が立った一戦でした。
【阪急杯】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:ミドルペースではあったがトラックバイアス及びコース形態から内をロスなく立ち回った馬が好走
中段のインコースを追走し直線もインを突く競馬。
しかしそこで致命的な不利を受けながら直線再度伸びてきての2着。
ダイアトニックと同じ位置取りで不利を受けて0.1差ですから、この2頭に能力差はないです。
今回はダイアトニックとのハンデ差が2㎏になりますし、前走よりも能力差が出やすいコース形態、トラックバイアスが想定されますので逆転の目は十分あります。
ただこの馬は阪神の内回りや中山といった、小回りコースに良績が集中している為コーナーが緩い札幌が合うかは微妙な気がしています。
能力比較:A
適性:B
メイショウカズヒメ
直線競馬以外の内容を見るとここでは厳しいです。
能力比較:D
適性:C
ヤマカツマーメイド
【Fレビュー】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:ハイペースではあったがそれ以上にロスなく乗れる恩恵が強かったレース
先行集団の好位で競馬を進めしぶとく伸びての2着。
極力ロスなく乗れたという点とメンバーレベルが低い事から、上位人気3頭と比較すると流石に部は悪そうです。
買っても抑えまででしょうか
能力比較:B
適性:B
ライトオンキュー
【UHB賞】
トラックバイアス:内外フラットも好位の馬に分がある
展開:600m33.7で4F目は11.8と緩んでいる為、比較的前有利
好位の外目から早めに抜け出しての完勝。
鞭1発で後続に2馬身差を付ける内容ですからここでは力が違いました。
【函館スプリントS】
トラックバイアス:インコースが有利
展開:ミドルペースであったがやや縦長の競馬で前が有利
インコースの3番手という絶好位から競馬を進めるも伸びを欠いての6着。
直線の入りで既に手ごたえが悪かった事や次走が完勝であった事からここは状態面での敗戦としていいでしょう。
【キーンランドカップ】
トラックバイアス:内外フラット
展開:ハイペースの差し追い込み決着。
1着がダノンスマッシュ、2着がタワーオブロンドンにそれぞれ0.2差、0.1差。
後方の馬に展開が向いたとはいえ上位2頭もそれぞれ後方から競馬をしていますから、ライトオンキューが特別展開に恵まれた印象はありません。
個人的にダイアトニックであれば、ダノンスマッシュやタワーオブロンドンの方が強いと思っています。
今回は紛れが少ないレースになる可能性が高い為、実力を発揮さえできればライトオンキューがダイアトニックを差し切れると思える内容だった考えますね。
札幌への適性もありますしオッズを考慮するとダイアトニックより重い印を打ちたくなりますね。
現段階での最有力候補です。
※函館スプリントSの敗因は状態面と書きましたが、もしかしらたこの馬「内で包まれると能力が発揮出来ないタイプ」の馬かもしれません。
この馬の過去のレース映像を分析すれば分かりますが、好走時はいつも4コーナーで外に馬がいない位置から差し切っています。
その為、なるべく外枠がベストでしょう。
内枠を引いたら評価を下げる必要があるかもしれませんね。
能力比較:A+
適性:A
ワンアフター
【阪神カップ】
トラックバイアス:若干インコース有利
展開:ミドルペースもトラックバイアスを考慮するとイン前有利
後方から終始ロスなく乗っての9着。
直線ややスムーズさは欠いたにせよ特に見所はなし。
脚質も極端な為、追い込みが決まる展開になった時だけ抑えが必要な程度。
能力比較:C
適性:C
【キーンランドカップ2020出走予定馬全頭診断まとめ】

ポイントをまとめました。
【コース解説】
スタートからコーナーまでが長いためペース次第で展開は大きく変わる。
【レース傾向・平均ラップ】
テンの3Fを33秒前半で走れる追走力が必要。レース傾向も展開次第で逃げも差しも決まる。
【先週の札幌芝のトラックバイアス】
内外フラットでどこでも伸びる。
【展開面】
ミドルペースを想定しどちらかと言えば前の馬に分がありそう。
【現時点での最有力候補】
ライトオンキュー。
しかし内で包まれると能力が発揮出来ない可能性がある為、外枠がベスト。
ザッとまとめた感じはこんな所です。
正直、トラックバイアスは当日になってみないと分からないですし、バイアス次第で予想はガラリと変わると思います。
それでは週末の予想記事をお楽しみに!