・天皇賞・春2021のポイント徹底解説
・天皇賞・春2021出走予定馬全頭診断
・現段階での最有力候補
【登録頭数:17頭】(フルゲート:18頭)
優先出走馬
ウインマリリン
ディープボンド
賞金上位馬
カレンブーケドール
アリストテレス
オーソリティ
ワールドプレミア
ユーキャンスマイル
マカヒキ
オセアグレイト
ディアスティマ
ゴースト
ナムラドノヴァン
メイショウテンゲン
ジャコマル
ディバインフォース
メロディーレーン
シロニイ
※除外対象馬は診断を行いませんのでご了承ください。
目次
天皇賞・春2021のコース解説!
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引用元:https://www.keibalab.jp/db/race/202105020911/course.html
今年は阪神3200mでの開催。
そしてこの「特殊なコース」で抑えておきたいポイントは下記の2つ。
【阪神3200mのポイント】
①急坂2回のタフなコース
②L5前後からのロンスパ戦
一つずつ解説します。
①急坂2回のタフなコース
→上述したコースの画像を見ても分かる通り阪神芝3200mは外回り→内回りという特殊な設計。
その為、直線の急坂を2回乗り越えるアップテンポのあるコース形態でスタミナ色が強いのが特徴。
因みに、例年行われていた京都3200mという舞台は平坦コースで3角の下り坂までペースが落ち着く傾向があった。
その為、長距離戦とはいえトップスピード>スタミナが求められるレース質。
よって今年の天皇賞・春は例年とは頭を切り替えて予想をする必要性がありそうです。
②L5前後からのロンスパ戦
最初の半周は外回りを走るとはいえ勝負どころを迎えるのは2周目の内回り。
そして阪神の内回りは残り6F過ぎから下り坂が直線半ばまで続くレイアウトなのでL5前後からペースが上がるロンスパ戦になりやすい。
その為、求められる要素はスピードの持続性能+機動力。
1の急坂適性も合わせて今年は長距離戦らしいスタミナ比べになる可能性が高いですね。
【求められる適性】
①ロンスパ性能(スピードの持続性能+機動力)
②タフさ
天皇賞・春2021出走予定馬全頭診断!

【指数の内容】
適性面 | レース質で表した「求められる適性」をどの程度持ち合わせているかの指標 |
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能力面: | 各馬の純粋な能力面での比較 |
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総合評価 | 能力面・適性面を総合的に判断した評価 |
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※全頭診断は当日の馬場状態や展開等によるバイアス面を抜きとした「適性面」、「能力面」のみで比較したものになります。よって高評価=本命という訳でもない事をご了承ください。
最終予想はレース当日までにブログ記事またはTwitter(https://twitter.com/yuya_keibariron)で報告致します。
アリストテレス
【阪神大賞典】
TB:フラット
レースラップ:12.9 – 11.7 – 12.7 – 12.4 – 12.7 – 12.4 – 12.6 – 13.3 – 12.8 – 12.1 – 12.2 – 12.1 – 12.2 – 12.3 – 12.9
重馬場+タフな阪神3000m+L6からのロンスパ消耗戦というスタミナ色が非常に強かった一戦。
その流れを中段の外目で進めるも3角手前で早くも鞍上の手が動いてしまう形での7着。
スタートしてから多少折り合いを欠く場面があったにせよ全く見所がなかった内容を考えるとスタミナが問われるレース質はこの馬には合わないのでしょう。
2走前は不良馬場でのAJCCを勝ってはいるが前半からペースが落ち着く形で距離も短かい。
また3000mの菊花賞を2着としているがこの際は中盤が緩んでトップスピードが求められたレース質。
つまり過去の好走はいずれも阪神大賞典ほどスタミナが求められたものではなかったという事。
タイプ的にはトップスピードが求められる時計勝負の方が向くと思うので、前走同様タフさが求められる今回過剰な評価は禁物としたいです。
適性面:B
能力面:A
総合評価:B
ウインマリリン
【日経賞】
TB:若干インコース有利
レースラップ:7.1 – 11.6 – 12.3 – 13.0 – 12.5 – 12.8 – 12.8 – 12.5 – 11.7 – 12.1 – 11.8 – 11.3 – 11.8
前半からペースが落ち着くスローの流れ+若干インが有利に出ていたTBによりイン前が有利に出たレース質。
その流れをインの3番手という絶好位を追走し直線も内ラチ沿いから抜け出しての1着。
このレースの勝利はこの馬自身の先行力や内枠、武史騎手の好騎乗による所が強く過剰な評価は禁物です。
この馬の好走レース(日経賞、オークス、フローラS)はいずれも器用に内目を立ち回りバイアスを味方につけてのもの。
その為、実績ほどの能力評価はし難いがその先行力や競馬の器用さは高く評価したい。
ただ過去のレースを振り返っても阪神3200mで求められるようなスタミナが裏付け出来るレースがなく適性が向くとは思えない。
今回もバイアスが向くかどうかで取り捨てをして行きたい。
適性面:B
能力面:B+
総合評価:B
オセアグレイト
【日経賞】
TB:若干インコース有利
レースラップ:7.1 – 11.6 – 12.3 – 13.0 – 12.5 – 12.8 – 12.8 – 12.5 – 11.7 – 12.1 – 11.8 – 11.3 – 11.8
前半からペースが落ち着くスローの流れ+若干インが有利に出ていたTBによりイン前が有利に出たレース質。
その流れを中段の外目を追走し最初の正面スタンドでポジションを上げていき外付き3番手を確保。
これはスローを読んだ鞍上のファインプレーだと思います。
しかしそれでも終始ロスの大きい競馬が響き直線伸びを欠いての7着。
着差も着差ですし位置取りを考えればワールドプレミアの方がロスが大きい競馬。
その為、この馬自身を高く評価は出来ません。
ステイヤーズSの勝ち馬ですがこの時は極端にイン前が有利な馬場の中逃げての勝利で内容的価値は薄い。
ただこの舞台自体は向くとは思うので後はバイアスを味方につけてどこまでか。
個人的には軽視予定です。
適性面:B
能力面:B
総合評価:B
オーソリティ
【ダイヤモンドS】
トラックバイアス:フラット
ラップ:13.3 – 12.3 – 12.6 – 12.9 – 12.7 – 12.8 – 12.3 – 13.1 – 12.8 – 12.7 – 12.5 – 12.6 – 11.9 – 11.6 – 11.4 – 11.8 – 11.9
前半からペースは緩みL5からのロンスパ戦になった1戦。
その流れを好位の内目を追走し直線抜け出すも最後グロンディオーズに差されての2着。
負けはしたが勝ち馬とは2キロのハンデ差があり3着馬を5馬身離している為、この2着はある程度評価して良い内容。
しかし3400mの長距離戦にしてはスタミナというよりもトップスピードの持続力が求められたレース質なのでこの勝利を今回の舞台にどこまで紐付けられるかは疑問です。
ダイヤモンドSやアルゼンチン共和国杯、青葉賞と中長距離路線で好走しているが4角で早くも手応えを失った有馬記念の内容まで考えると阪神3200mの舞台は決して合うとは思えません。
バイアス次第で好走の芽はあるでしょうが個人的には軽視予定です。
適性面:B
能力面:B+
総合評価:B
カレンブーケドール
【日経賞】
TB:若干インコース有利
レースラップ:7.1 – 11.6 – 12.3 – 13.0 – 12.5 – 12.8 – 12.8 – 12.5 – 11.7 – 12.1 – 11.8 – 11.3 – 11.8
前半からペースが落ち着くスローの流れ+若干インが有利に出ていたTBによりイン前が有利に出たレース質。
その流れを好位のインを追走し直線も内目をロスなく立ち回っての2着。
中枠から上手く内に入れた松山騎手の好騎乗が光ったレースではあるが、3着のワールドプレミアには見劣りする内容で過剰な評価まではしにくい。
生涯成績(2−7ー2ー3)4着2回、5着1回という超堅実派でその成績に見合うようにどんなレース質でも着順はまとめてきている。
しかし過去のベストパフォーマンスはラヴズオンリーユーの2着に入ったオークスである事を考えると高速馬場で行われる持続質のレースがベストと仮定付く。
先週までの阪神芝は高速馬場であった為、その点向きそうなイメージはあるがスタミナが問われるこの舞台に対して距離も含めてどこまで対応できるかは正直疑問。
高い評価まではしにくいです。
適性面:B+
能力面:B+
総合評価:B+
ゴースト
【万葉ステークス】
TB:インコース有利
レースラップ:12.7 – 11.7 – 11.8 – 11.9 – 12.1 – 12.4 – 12.5 – 13.4 – 13.3 – 12.5 – 12.2 – 11.7 – 11.6 – 11.9 – 12.2
中京の開幕週でイン前が有利な馬場状態。
その中後方の内目で足を溜め4角で外に持ち出し直線大外から追い込んでの5着。
バイアス不利はあったにせよ勝ったナムラドノヴァンには完全に見劣る内容であり評価は出来ません。
適性面:B
能力面:C
総合評価:C
シロニイ
能力的に流石に厳しい。
ただこのタフな条件は得意条件なので、先行力を活かしバイアスに恵まれるようであれば完全な無視は出来ないか。
適性面:B+
能力面:C
総合評価:B
ジャコマル
【日経賞】
TB:若干インコース有利
レースラップ:7.1 – 11.6 – 12.3 – 13.0 – 12.5 – 12.8 – 12.8 – 12.5 – 11.7 – 12.1 – 11.8 – 11.3 – 11.8
前半からペースが落ち着くスローの流れ+若干インが有利に出ていたTBによりイン前が有利に出たレース質。
その流れを楽に単騎で逃げての5着は評価できません。
シロニイ同様、能力的には厳しいが先行力活かしバイアスに恵まれてどこまでか。
適性面:B+
能力面:C
総合評価:B
ディアスティマ
【松籟ステークスS】
TB:フラット
レースラップ:12.9 – 11.1 – 11.1 – 11.9 – 12.4 – 12.4 – 12.3 – 12.5 – 13.5 – 13.0 – 11.9 – 11.9 – 11.9 – 12.0 – 11.5 – 12.6
今回と同じ舞台である阪神3200mでの一戦。
それ故、L6から11秒台のラップが刻まれL1が12.6とかかっている事を考えるとスタミナが求められたロンスパ戦であった。
また中盤が緩んだにせよ前半ディアスティマとシンボで先行争いが激化しテンの5Fを59.4で入っている事を考えると逃げたディアスティマは着差以上に強い内容に思えます。
この馬の近2走は共にタフなコースで行われたロンスパ戦で合わせスタミナが要求されたレース質。
そしてそれらのレースを共に圧勝している事、この馬自体が稍ピッチ寄りの走法である事を考えると小回り+急坂の阪神3200mという舞台は間違いなく向くでしょう。
条件戦上がりでいきなりのGⅠ挑戦である事は承知の上だが適正面を考慮すれば高い評価は与えるべきです。
適性面:S
能力面:A
総合評価:A+
ディバインフォース
能力的に厳しいです。
長距離路線で活躍しており機動力もあるタイプなのでこの舞台自体は向くでしょうが条件戦の内容を考えると流石にGⅠでは通用しにくい。
また脚質的にも展開頼みで今回は軽視予定。
適性面:B
能力面:C
総合評価:C
ディープボンド
【阪神大賞典】
TB:フラット
レースラップ:12.9 – 11.7 – 12.7 – 12.4 – 12.7 – 12.4 – 12.6 – 13.3 – 12.8 – 12.1 – 12.2 – 12.1 – 12.2 – 12.3 – 12.9
重馬場+タフな阪神3000m+L6からのロンスパ消耗戦というスタミナ色が非常に強かった一戦。
その流れを先行集団の位置で競馬を進め4角で各馬手応えが悪くなる中、ただ一頭抜群の手応えを見せ抜け出しての1着。
内容的にも文句なくタフさが求められるレース質への適性の高さを示した。
今年は阪神3200mという舞台である事を考えるとTRとしての阪神大賞典の位置付けは例年以上に重要だと考えます。
その為、重馬場開催でスタミナ要素に振られた特殊なレースではあるが阪神大賞典で見せた圧巻の走りを考えるとこの馬は今回も高い評価は必要。
また27日AM4時現在で阪神は週末雨予報で馬場が渋れば余計この馬向きになります。
今回は人気になるでしょうがそれでも馬券からは外しにくい一頭ですね。
適性面: A+
能力面 A+
総合評価:A+
ナムラドノヴァン
【阪神大賞典】
TB:フラット
レースラップ:12.9 – 11.7 – 12.7 – 12.4 – 12.7 – 12.4 – 12.6 – 13.3 – 12.8 – 12.1 – 12.2 – 12.1 – 12.2 – 12.3 – 12.9
重馬場+タフな阪神3000m+L6からのロンスパ消耗戦というスタミナ色が非常に強かった一戦。
その流れを最後方から競馬を進め徐々に外から進出、直線は大外から追い込んでの3着。
ディープボンドを除けば低調なメンバー構成ではあったにせよタフさが求められるような得意条件であれば重賞相手でも好走できる事を示したレース。
前走同様にスタミナが求められた万葉Sでバイアス不利を受けながらの勝利は価値が高くスタミナが求められるレース質であればGⅠのここでも馬券内は狙える一頭。
ただこの馬に向く形はディープボンドにも向いてくるので頭までは流石に狙えません。
適性面:B+
能力面:B+
総合評価:B+
メイショウテンゲン
前走は久しぶりにこの馬向きのレース質になったが見所なしの6着を考えると今回も軽視予定です。
適性面:B
能力面:C
総合評価:C
メロディーレーン
牝馬でありながら長距離路線でタフな舞台での活躍が目立つ馬。
しかし流石にGⅠの今回は能力的に厳しく評価は出来ない。
でも頑張れ!
適性面:B
能力面:C
総合評価:C
ユーキャンスマイル
【阪神大賞典】
TB:フラット
レースラップ:12.9 – 11.7 – 12.7 – 12.4 – 12.7 – 12.4 – 12.6 – 13.3 – 12.8 – 12.1 – 12.2 – 12.1 – 12.2 – 12.3 – 12.9
重馬場+タフな阪神3000m+L6からのロンスパ消耗戦というスタミナ色が非常に強かった一戦。
その流れを後方で競馬を進め3、4角から徐々に進出し直線も外から追い込んでの2着。
勝ったディープボンドには完全力負けの内容ですが、この馬自身タフなレース質で機動力の高さを示せたのは好材料です。
この馬は過去に瞬発力勝負になった新潟記念などでの好走歴があるが本質的には前走のような道悪でタフさが求められるレース質が向くタイプだと思っています。
その為、今回の舞台もまず向いてくると思います。
しかしナムラドノヴァン同様、ディープボンドには完全力負けの内容なので高い評価までは出来ません。
適性面:A
能力面:A
総合評価:A
ワールドプレミア
【日経賞】
TB:若干インコース有利
レースラップ:7.1 – 11.6 – 12.3 – 13.0 – 12.5 – 12.8 – 12.8 – 12.5 – 11.7 – 12.1 – 11.8 – 11.3 – 11.8
前半からペースが落ち着くスローの流れ+若干インが有利に出ていたTBによりイン前が有利に出たレース質。
その流れを最初の正面スタンドで早くも外に出し中段を追走、3角で徐々に進出しながら直線も大外から追い込んでの3着。
前に行った馬や内でロスなく運んだ馬が上位を占める中、唯一外を回って追い込んでの3着は内容的に一番です。
前走は今まで見せてこなかった機動力の高さも示す事が出来ており、今回の舞台へ向けて色々強調できる材料が見つかった一戦。
馬場が悪化してよりスタミナ要素に振られたら他の適性持ちに先着されるイメージはありますが今回の舞台も特段マイナスになる事はないでしょう。
適性面:A
能力面:A+
総合評価:A
天皇賞・春2021出走予定馬の注目馬

【天皇賞・春2021出走予定馬の注目馬】
・ディープボンド
・ディアスティマ
それでは週末の予想記事をお楽しみに!